
在日中国大使館の李春光・元1等書記官が関わった農水省関連のスパイ事件は、コメの需給見通しの機密文書漏洩や、「農林水産物等中国輸出促進協議会」関連の汚職疑惑が取りざたされていました。
しかし本当にそうなのか。最高機密に指定された文書が漏えいした事実にしても、汚職疑惑にしても、農水省の組織・体質の根本を問われる重大な問題であることには違いありませんが、中国のスパイの本当の狙いはそんなレベルではありません。取りざたされているものは、表面的に偽装されたもので、真の目的が何かは徹底追及が必要と思っていましたが、産経がその一端を記事にしていました。
毛沢東は、日本などへの侵略では、武力に頼らず国内に共産党員を造ることで侵略する戦略を唱えたこともありますし、2012年を目標として定めていた台湾統一では、マスコミやその解説者、学者、更には政治家を買収し中国の傀儡を造る戦略を進めていると言われています。(文末の書籍リンク「暴かれた中国の極秘戦略」参照ください)
その戦略は、当然、台湾だけでなく日本に向けても実行されていると考えてきました。
金権政治家・小沢が、大勢の国会議員をひきつれて胡錦濤詣でをしたのは、その一環かと推測したりもしました。
今回の汚職絡みのスパイは、交際費稼ぎのケチな汚職に見せかけられていますが、一等書記官が、そんな雑魚のスパイではないはずです。
何が真の目的かを知りたかったのですが、産経のTPP参加阻止工作説で納得です。
昨年の米国のアジア回帰&中国包囲網構築作戦展開では劣勢に追い込まれた中国。挽回作戦を種々展開してきているはずで、注目が必要ですが、中国包囲網(と言うより、アジアの経済の主導権争い)の経済戦略としてのTPPは、中国には一大脅威です。中国が主張した、ASEAN + 3が否決され、ASEAN + 6が流れとなり経済面でも中国包囲網の流れが出来たことは諸兄がご承知の通りです。
根が深い中国の中長期覇権拡大戦略は、過敏過ぎるほどの警戒が必要なほど深く静かに進攻しています。
今後の続報が待たれます。
# 冒頭の画像は、中国人スパイ疑惑で、記者団の質問に答える筒井信隆農水副大臣

カタクリの群生 撮影場所;六甲高山植物園
↓よろしかったら、お願いします。



しかし本当にそうなのか。最高機密に指定された文書が漏えいした事実にしても、汚職疑惑にしても、農水省の組織・体質の根本を問われる重大な問題であることには違いありませんが、中国のスパイの本当の狙いはそんなレベルではありません。取りざたされているものは、表面的に偽装されたもので、真の目的が何かは徹底追及が必要と思っていましたが、産経がその一端を記事にしていました。
対中機密漏洩 TPP工作も含め調査を (6/30 産経 主張)
在日中国大使館の李春光・元1等書記官が関わった対中農産物輸出事業に絡み、機密文書4点が農林水産省から漏洩(ろうえい)していたとする同省の中間調査報告が出された。
だが漏洩経路は不明で鹿野道彦前農水相らの関与も曖昧なままだ。身内による甘い調査では限界がある。第三者も加えた徹底調査を求めたい。
漏洩した4点は、福島原発事故後のコメの需給見通しに関する文書などで、いずれも最高機密の「機密性3」に相当する。これら4点が、農水省の後押しによって設立された社団法人「農林水産物等中国輸出促進協議会」に渡っていたことも確認された。
農水省は鹿野前農水相、筒井信隆前農水副大臣や関係職員から聞き取りした結果、全員が文書提供を否定したとしている。漏洩文書の中には筒井副大臣用の説明資料もあったが、筒井氏も社団法人への提供を否定した。
一般職員が外部流出させていたことが判明した場合、同省は国家公務員法(守秘義務)違反で捜査当局に告発することも検討するとしている。当然である。
元書記官は外国人登録法違反などの容疑で警視庁に出頭を求められたが、拒否し、帰国したままだ。農水省の機密書類が社団法人を通じて元書記官に渡った可能性を否定できない。社団法人から先の経路についても、追跡調査が必要である。
中国が狙っているのは、機密文書に限らない。元書記官が農水省に接近した真の狙いは、野田佳彦政権が目指す日本の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加を阻むことだったのではないか、との指摘もある。
TPPは日本の安全保障にも深く関わっている。TPP問題も含め、元書記官から農水省幹部への働きかけの有無などについて、厳正な調査を行ってほしい。
元書記官が在籍していたとされる中国人民解放軍総参謀部第2部は、海外に要員を派遣して情報源やスパイ網を構築し、情報収集にあたる組織である。中国の諜報機関は自然な形で日本の政財官界要人に近づき、親中派の獲得や中国の利益につながる政策誘導を行うケースが多いといわれる。
中間報告では、疑惑解明にはほど遠い。外部の専門家も加え中国の対日工作に多角的な光を当てた最終報告が不可欠だ。
在日中国大使館の李春光・元1等書記官が関わった対中農産物輸出事業に絡み、機密文書4点が農林水産省から漏洩(ろうえい)していたとする同省の中間調査報告が出された。
だが漏洩経路は不明で鹿野道彦前農水相らの関与も曖昧なままだ。身内による甘い調査では限界がある。第三者も加えた徹底調査を求めたい。
漏洩した4点は、福島原発事故後のコメの需給見通しに関する文書などで、いずれも最高機密の「機密性3」に相当する。これら4点が、農水省の後押しによって設立された社団法人「農林水産物等中国輸出促進協議会」に渡っていたことも確認された。
農水省は鹿野前農水相、筒井信隆前農水副大臣や関係職員から聞き取りした結果、全員が文書提供を否定したとしている。漏洩文書の中には筒井副大臣用の説明資料もあったが、筒井氏も社団法人への提供を否定した。
一般職員が外部流出させていたことが判明した場合、同省は国家公務員法(守秘義務)違反で捜査当局に告発することも検討するとしている。当然である。
元書記官は外国人登録法違反などの容疑で警視庁に出頭を求められたが、拒否し、帰国したままだ。農水省の機密書類が社団法人を通じて元書記官に渡った可能性を否定できない。社団法人から先の経路についても、追跡調査が必要である。
中国が狙っているのは、機密文書に限らない。元書記官が農水省に接近した真の狙いは、野田佳彦政権が目指す日本の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加を阻むことだったのではないか、との指摘もある。
TPPは日本の安全保障にも深く関わっている。TPP問題も含め、元書記官から農水省幹部への働きかけの有無などについて、厳正な調査を行ってほしい。
元書記官が在籍していたとされる中国人民解放軍総参謀部第2部は、海外に要員を派遣して情報源やスパイ網を構築し、情報収集にあたる組織である。中国の諜報機関は自然な形で日本の政財官界要人に近づき、親中派の獲得や中国の利益につながる政策誘導を行うケースが多いといわれる。
中間報告では、疑惑解明にはほど遠い。外部の専門家も加え中国の対日工作に多角的な光を当てた最終報告が不可欠だ。
毛沢東は、日本などへの侵略では、武力に頼らず国内に共産党員を造ることで侵略する戦略を唱えたこともありますし、2012年を目標として定めていた台湾統一では、マスコミやその解説者、学者、更には政治家を買収し中国の傀儡を造る戦略を進めていると言われています。(文末の書籍リンク「暴かれた中国の極秘戦略」参照ください)
その戦略は、当然、台湾だけでなく日本に向けても実行されていると考えてきました。
金権政治家・小沢が、大勢の国会議員をひきつれて胡錦濤詣でをしたのは、その一環かと推測したりもしました。
今回の汚職絡みのスパイは、交際費稼ぎのケチな汚職に見せかけられていますが、一等書記官が、そんな雑魚のスパイではないはずです。
何が真の目的かを知りたかったのですが、産経のTPP参加阻止工作説で納得です。
昨年の米国のアジア回帰&中国包囲網構築作戦展開では劣勢に追い込まれた中国。挽回作戦を種々展開してきているはずで、注目が必要ですが、中国包囲網(と言うより、アジアの経済の主導権争い)の経済戦略としてのTPPは、中国には一大脅威です。中国が主張した、ASEAN + 3が否決され、ASEAN + 6が流れとなり経済面でも中国包囲網の流れが出来たことは諸兄がご承知の通りです。
根が深い中国の中長期覇権拡大戦略は、過敏過ぎるほどの警戒が必要なほど深く静かに進攻しています。
今後の続報が待たれます。
# 冒頭の画像は、中国人スパイ疑惑で、記者団の質問に答える筒井信隆農水副大臣

カタクリの群生 撮影場所;六甲高山植物園
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