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遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

首相談話と仙石には鳩の陰も

2010-08-12 00:02:56 | 竹島
 日韓併合100周年の首相談話には、仙石氏の執念が感じられ、野党どころか民主党内でも反発があり、代表選を控え、党を割りたくない菅氏をも説き伏せて強行するのはなぜかを知りたくて、報道を眺めています。
 少しづつ詳報が漏れてきはじめていますが、やはり仙石が主導して進めていること。それに、鳩も後押し(実は仙石にひきづられ利用されている?)しているとのことは各紙やテレビが揃って報じていますね。
 
クローズアップ2010:日韓併合100年、首相談話 「歴史問題」に一歩 - 毎日jp(毎日新聞)

<前略>

 ◇「鳩山-仙谷ライン」主導
 談話の検討は「東アジア共同体」構築を掲げ、歴史和解に思い入れのある鳩山由紀夫前首相の在任中から始まった。それを引き継ぎ主導したのが、弁護士として戦後補償の訴訟を手がけてきた仙谷由人官房長官と、アジア外交重視の岡田克也外相だ。鳩山氏は10日、「非常にいい談話だ」と高く評価し、植民地支配が「(韓国の人々の)意に反して行われた」との文言を談話に入れるよう仙谷氏に助言したことを記者団に明かした。
 東アジア共同体構想は侵略の記憶が残るアジア諸国、特に隣国の韓国との間で歴史認識問題のトゲを取り除くのが大前提となる。そう考える鳩山氏は首相在任中の1月10日夜、従軍慰安婦問題をめぐる米下院議会の対日謝罪要求決議を主導したマイク・ホンダ議員を非公式に首相公邸へ招き、戦後問題への取り組みを「順次やりたい」と語った。談話には朝鮮王朝時代の文化財「朝鮮王室儀軌(ぎき)」を韓国側に引き渡すことも盛り込まれ、鳩山氏は「勇気を持ってお返しすべきだと思っていた」と喜んだ。

 ただ、こうした「謝罪」姿勢が国内保守派の反発を招き、戦後補償問題の再燃を懸念する慎重論は与党内にもくすぶる

 談話は95年の村山富市首相談話を踏襲する表現となっており、仙谷氏は補償問題について65年の日韓基本条約締結時に「決着済み」との立場を強調。事前に自民党の幹部や首相経験者にも説明し、同党幹部の一人は「自民党政権時代の内容を確認しただけなら差し支えない」と理解を示した。しかし、安倍晋三元首相は「禍根を残す。愚かで軽率な談話だ」と批判。谷垣禎一総裁も「未来志向の妨げになったのではないか」と記者団に語った。
 民主党内にも不満がくすぶり、9月の代表選へ向けた「火種」となりかねない状況だ。独自候補の擁立を模索する旧民社党系グループの田中慶秋衆院議員は「党と政府は一体というなら手続きをもっとしないといけない」と仙谷氏らが談話を主導した経緯に矛先を向ける。民主党の玄葉光一郎政調会長(公務員制度改革担当相兼務)は10日の閣僚懇談会で、党内の慎重論を念頭に「与党の中にはさまざまな意見がある。今回はサインするが、今後は早い段階で(党側に)相談を頂きたい」と注文を付けた。

 談話の発表に至るまで影の薄かった菅直人首相は記者会見で「アジア地域の安定が日韓米で形成される大きな意味がある。それも展望しながら談話を発表した」と説明したが、自身の思いを熱く語ることはなかった。【野口武則、取違剛】

 ◇韓国、内容を評価 北朝鮮は謝罪と賠償要求
 「今後、日本がこれをどのように実践するのかが重要だ」。韓国の李明博(イミョンバク)大統領は10日午前、菅首相が発表したばかりの談話の内容を直接伝えるためにかけてきた電話で、談話を評価した上でこう伝えた。大統領が「今後、両国間の懸案や協力について、誠実に賢くやっていこう」と呼びかけると、菅首相は大統領の早期訪日を要請したという。

 和やかな雰囲気での会話となったのには、談話の内容に加え、発表が絶妙のタイミングだったこともある。
 当初「発表は15日」との見方もあったが、韓国側はそれ以前を求めた。15日は日本の植民地支配を脱して65周年の「光復節」。李大統領の記念演説で菅首相談話を受け止めることで、100年前に日韓併合条約が締結された8月22日、公布・発効の29日とも、反日感情の盛り上がりを抑えることを目指した。
 韓国哨戒艦沈没事件を受けた対応で、日本は北朝鮮を非難する韓国の立場を強く支持した。南北関係が緊張状態に陥っている中で、日韓関係がギクシャクするのは、韓国も避ける必要があった。
 談話の内容について「併合条約は不法に締結され、無効だとする表現が盛り込まれていない」(姜万吉(カンマンギル)高麗大名誉教授)などの批判もあるが、ある韓国紙記者は「思ったより中身があり、談話自体は合格点」と評価した。
 一方、ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮の平壌放送は10日、日韓併合100年を迎えるにあたり「日本が働いた犯罪行為を絶対に忘れない。日本は謝罪、賠償しなければならない」と日本に謝罪と賠償を求める論説を伝えた。【ソウル西脇真一】

 毎日の記事文中の太字は、遊爺がほどこしたものですが、毎日でさえこの点に言及していましたので、あえて毎日を引用しています。
 朝日の「やじうまプラス」では、古澤アナと大谷氏で、産経新聞のコラムを槍玉にあげていましたが、自分たちの民主党偏向姿勢は棚に上げてましたね。
 産経ではいろいろな記事が出ていますが、「反対論黙殺し密室決定 禍根を残した歴史認識」:イザ!が突っ込んだ内容ですね。
 

日韓併合首相談話 禍根残す“密室合議” (8/11 産経 iZaとは見出しが違っています)

<前略>
 今回の首相談話は、まさに密室の中で決められた。

 政府側が民主党サイドに「首相談話を10日に閣議決定」との方針を伝えたのは、9日午後。福山哲郎官房副長官が党政調幹部を国会内に集め、談話の骨子を説明した。
 一部の出席者は「いつまで謝罪を続けるのか」と反対論を唱えたが、首相は黙殺するように側近議員と首相公邸にこもり、ひそかに文案を練り続けた。
 こうして作成された談話は10日午前の閣議にはかられ、全閣僚が署名した。ただ、民主党政調会長でもある玄葉光一郎公務員制度改革担当相は閣僚懇談会であえて苦言を呈した。
 「すべての段取りができあがって『こういうふうに』と言われても大きな変更はできない。今後は早い段階で相談してほしい」

 外務省「だまし討ち」
 首相談話の内容に驚いたのは民主党議員だけではない。ある外務省幹部は「官邸にだまし討ちされた」と憤る。
 もともと外務省は今回の談話に重大な懸念を持っていた。補償問題は昭和40年の日韓基本条約によって「完全かつ最終的」に解決済みというのが、日本政府の一貫した立場だが、仙谷由人官房長官が新たな補償に前向きな姿勢を示していたからだ。
 外務省側は仙谷氏らに新たな謝罪・補償には応じないよう「ご説明」を繰り返した。官邸側は「参考にさせてもらう」と返答してきた。安心した外務省は7月21日、文化財等の韓国への引き渡しを「検討している事実はない」(児玉和夫外務報道官)とする“公式見解”を出したが、結果は違った。

 韓国に過剰な配慮
 今回の談話には、韓国政府への過剰な配慮も見え隠れする。
 日韓併合100年にあわせた談話ならば、併合条約が発効した8月29日や終戦の日の8月15日の方がふさわしい。
 だが、政権にとっては8月15日より前の談話発表が絶対条件だった。

<中略>

 菅談話は当然、李大統領演説で取り上げられるだろう。菅首相が談話発表を急いだ理由はここにあるのではないか
 菅談話で韓国国民が最も留飲を下げたのは、次のくだりだろう。
 「当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました」

 日韓併合をめぐっては、その出発点となる併合条約の合法性に関し、両国で見解が対立している。日本の立場は「(条約は)両者の完全な意思、平等な立場において締結された」(昭和40年、佐藤栄作首相答弁)という合法論で、これを歴代政権が引き継いできた。
 菅談話の先の言葉は、朝鮮半島統治の「違法性」に踏み込み、併合条約の「無効性」を認めかねない危険をはらむ。これは村山談話にもなかった内容だ。

 「国民の意見を反映した民主主義。私の言葉で言えば『参加型の民主主義』がこのねじれ国会という天の配剤の中で誕生しつつあるのではないか」
 首相は記者会見でこう語り、胸を張った。だが、言葉とは裏腹に、談話策定の経緯を追うと「密室政治」の到来を予感させる。(船津寛)



 今回の首相談話は、「村山首相談話」を越えないとの仙石の言い訳ですが、以下の問題があるのです。
 1. たとえ「村山首相談話」を越えないとしても、それなら決着した同じ事を何度も繰り返すの何故なのか。後ろ向きの姿勢は、口で言う未来志向とは逆を向いている。

 2. 鳩が言って載せられたという「意に反して行われた植民地支配」とは、従来の日本政府の考えを覆すものととられ、併合条約の「無効性」を裏付けるものと利用され、今回も決着したと仙石等が与野党から追求されてしぶしぶ言う様になった、解決した補償問題までも、無効として再燃しかねない、重大はつげんです。
 村山談話や河野談話が、歴史に残る失政と言われる理由のひとつは、補償問題などで、具体的な証拠が薄弱であっても、この談話を動かぬ証拠と突きつけられているからなのです。
 両者は、日韓の有効を高めようと善意のその場逃れの思いやり(裏づけは薄弱)なのですが、しっかり逆利用されてしまっているのです。外交とは、そういう面を免れないのです。

 3. 韓国大統領中間選を控え、そのための韓国大統領の立場での一連の動きであり、日本の国益より、韓国大統領の利益を優先した、隷属外交姿勢は何故堂々と行われるのか?
   3.1. 岡田氏いかの竹島の不法占拠へのかたくなな「不法占拠」の言葉の拒否。(外務省はホームページで広く世界にPRしているのですが。)
   3.2. 今年の日本の「防衛白書」(竹島の記述がある)の公表を、定例の時期を延期させたのも、この8月や大統領中間選挙をにらんだもの。
   3.3. 今回の首相談話は、韓国の大統領の演説日程の要請(仙石は当初は日本側の発想のような表現)に基づいて変更設定された。

 4. 中国を刺激(日韓の結束ととらえる)している。
   韓国に対してだけ、特別待遇の何度もの首相談話で、他のアジア諸国との差別は、各国からの反発や不信を招く。

 5. 仙石が、弁護士生活のスタート時、韓国の補償問題で飯を食った(各種組合関連もあり)ことは諸兄もご承知のことですが、その金づるを復活させたいとしているとは思いたくはありませんが、仙石はその活動家の名前を出したりしているのは何故?

 [1.]から[5.]は、遊爺の入手情報が偏ったり間違っているところもあるかも知れませんが、メジャーな新聞、テレビ系に載せられていることや、メジャーなブロガーの方々の複数の話からまとめたものです。

 「かんせんし(菅仙枝)」政権が、一部の身近のなかで潜行して決めて突然発表・行動することは、以前から指摘してきていますが、まさに産経が危惧する「密室政治」であり、民主党のDNAなのです。
 日本を民主党に託してよいとは、とても考えられないのですが...。


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 日本の国境日本は国境を守れるか 







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