福祉系専門学校でのカリキュラムも施設実習4日を残すのみとなった今日・・・
勤める事業所から 先輩介護福祉士に同行してのサービスがつづく・・
空はグレーで すこし重みを感じていた
94歳 女性・・・うちの事業所でサービスをスタートして3年目の冬
ヨークシャーテリア2匹と 孫娘さんとの生活・・・
残念なことに 孫娘さんによるサポートは 望めない生活状況
守口市の高齢福祉課より 直接事業所を指定してくるケースの1つだった
訪問スタート当初 2匹のヨークシャーテリアの排泄物で 家中 異臭。
ご本人は 食事をつくる気力もなく 心臓疾患からくるチアノーゼ(酸欠)が
ひどくなっていた。
2ヶ月に1度はいってくる遺族年金他・・・は 孫娘が使い込み
ご本人には まったく自由に使えるお金がない状態だった・・・
正直 「そんな ひどいことって・・・あるの?」ではなくて・・
この仕事をしている限り 「よくある話」なのだ
ケアマネージャーによる「介護計画書」には
バランスの取れた食事を摂取いただくこと
飼い犬とだけの生活から デイサービスや ヘルパー訪問により
外部との交流を積極的に行うこと・・・
介護サービスは 365日体制をとっている
2時間のサービス時間の中で
2食(昼と夜)の食事を調理
共に行う散歩(車椅子介助)
居室掃除
朝食は ご自分で玉子焼きをつくる・・・買い置き卵を切らせてはいけないのだ
居室の掃除を手早くすませ
車椅子を準備した
吹く風は猛烈に冷たい・・・
淀川から吹きこむ風 独特の冷たさを感じる
いつもの雑貨屋さんに到着するが 今日は店を閉めていた
「卵が買えない・・・・」
この寒さのなか 車椅子での散歩をこれ以上続けることはできないと
判断して すぐに戻ることにした
冷蔵庫の食材をチェックしつつ 連絡ノートに目を通す
きのうの食事が何であったか
買い置きの食材・・賞味期日
瞬時に今日のメニューをきめていく
「卵・・・買い物行く時間あるかな・・・」不安
電子レンジで食材を解凍しながら
2口のガスコンロでは おだしをあたためたり
フライパンで野菜を炒め始める
迷っている時間はないが 食事だけが楽しみな利用者への
気持ちを忘れてはいけない・・・ある意味 家族につくる食事よりも
気持ちが入っていく
40分で調理したメニューは
昼:焼きうどん(豚肉 キャベツ ピーマン にんじん 玉ねぎ)
ほうれん草の胡麻和え
夜:金目鯛の煮付け
かぼちゃとまいたけの煮物
ほうれん草胡麻和え
キュウリとわかめの酢の物
喉につまらせないように 小さめに食材は切る
炒めるというよりも くたくたに煮込むこと
しっかり火を通す・・・
ほんとに基本的なことだけど 時間の制約のなかで対応することは難しい
同行している介護福祉士が わたしが調理サービスを対応している間
普段ヘルパーさんでは対応できない仕事をこなす
階段についているゲートをなおしたり
ハンバーグやロールキャベツなど 手間のかかるメニューの下ごしらえをするのだ
ロールキャベツは1つづつラッピング ハンバーグは火を通してラッピング
タッパーにそれぞれ詰めてフリージングする
ヘルパーさんの日常業務が 少しでも効率的にできるようにとの配慮だ。
出来上がった食事を 小さな食器にもりつけ 1つ1つラッピング
それぞれを お盆にのせて お昼カード 夕食カードをのせる
そして 病院からでている薬のチェック・・・書かれている日付
チアノーゼがひどいため 心臓にはペースメーカーが埋め込まれている
だから この服薬が重要
「残り時間すくないから あとはやっとくから 卵買って来てもらっていい?」
台所周りの後片付けを先輩に任せて 外に出る
「ちゃんと エプロンはずしてね(笑)」そうそう このままでは だめ(笑)
玄関ドアをあけたとたん さっきよりも強くて冷たい風が吹き込んだ
自転車のハンドルを握る手がしびれるくらい 冷たい
どのスーパーに出向くかを決めながら自転車を走らせる ずっと立ちこぎ状態(笑)
小雪が舞う・・・街の様子が クリスマスからお正月へ動いている・・・
今 焦っている気持ちが 小雪のように溶けていく・・・
卵を買ってもどると 先輩が「おつかれさま~ 寒かったやろ(笑)」
ほんとに 心を包みこむように声をかけてくれる・・・
連絡ノートには すでに今日のサービス内容の記録が終わっている
食材の賞味期限もすべて書き込みがノートにされる
「2人で入る意味って すごい大きいやろ?・笑」
制約時間に焦るのではなくて サービスの内容をいかに充実させるか・・・
介護福祉士として 利用者と介護者との関係を常に意識しているのだ
家政婦と介護士の違いを 彼女は仕事を通して教えてくれる。
まさに マニュアルだけではなくて 現場からのプロセスなのだ
最後に 出来上がった食事を利用者にとどけ
2匹のヨークシャーテリアにも声をかける(笑)
そう 利用者にとって 子供よりも大切なワンちゃんたちだから(笑)
「もうな 長生きしとっても ええことないし あっちへ はよ行きたいねん」
「笑・あっちへ行くのも順番あるみたいやから まだ 順番待ちしとかんと
あかんわぁ(笑) S子さん まだまだ美味しいものたくさんたべて まだ
行ってないところへ旅行もせなあかんのちがう?」
「ほんとに長生きしてもらうことが S子さんにとってええんかどうかって(笑)
疑問やねんけどなぁ・・・」
不透明なこの言葉が 舞い落ちる小雪の中に消えていった
勤める事業所から 先輩介護福祉士に同行してのサービスがつづく・・
空はグレーで すこし重みを感じていた
94歳 女性・・・うちの事業所でサービスをスタートして3年目の冬
ヨークシャーテリア2匹と 孫娘さんとの生活・・・
残念なことに 孫娘さんによるサポートは 望めない生活状況
守口市の高齢福祉課より 直接事業所を指定してくるケースの1つだった
訪問スタート当初 2匹のヨークシャーテリアの排泄物で 家中 異臭。
ご本人は 食事をつくる気力もなく 心臓疾患からくるチアノーゼ(酸欠)が
ひどくなっていた。
2ヶ月に1度はいってくる遺族年金他・・・は 孫娘が使い込み
ご本人には まったく自由に使えるお金がない状態だった・・・
正直 「そんな ひどいことって・・・あるの?」ではなくて・・
この仕事をしている限り 「よくある話」なのだ
ケアマネージャーによる「介護計画書」には
バランスの取れた食事を摂取いただくこと
飼い犬とだけの生活から デイサービスや ヘルパー訪問により
外部との交流を積極的に行うこと・・・
介護サービスは 365日体制をとっている
2時間のサービス時間の中で
2食(昼と夜)の食事を調理
共に行う散歩(車椅子介助)
居室掃除
朝食は ご自分で玉子焼きをつくる・・・買い置き卵を切らせてはいけないのだ
居室の掃除を手早くすませ
車椅子を準備した
吹く風は猛烈に冷たい・・・
淀川から吹きこむ風 独特の冷たさを感じる
いつもの雑貨屋さんに到着するが 今日は店を閉めていた
「卵が買えない・・・・」
この寒さのなか 車椅子での散歩をこれ以上続けることはできないと
判断して すぐに戻ることにした
冷蔵庫の食材をチェックしつつ 連絡ノートに目を通す
きのうの食事が何であったか
買い置きの食材・・賞味期日
瞬時に今日のメニューをきめていく
「卵・・・買い物行く時間あるかな・・・」不安
電子レンジで食材を解凍しながら
2口のガスコンロでは おだしをあたためたり
フライパンで野菜を炒め始める
迷っている時間はないが 食事だけが楽しみな利用者への
気持ちを忘れてはいけない・・・ある意味 家族につくる食事よりも
気持ちが入っていく
40分で調理したメニューは
昼:焼きうどん(豚肉 キャベツ ピーマン にんじん 玉ねぎ)
ほうれん草の胡麻和え
夜:金目鯛の煮付け
かぼちゃとまいたけの煮物
ほうれん草胡麻和え
キュウリとわかめの酢の物
喉につまらせないように 小さめに食材は切る
炒めるというよりも くたくたに煮込むこと
しっかり火を通す・・・
ほんとに基本的なことだけど 時間の制約のなかで対応することは難しい
同行している介護福祉士が わたしが調理サービスを対応している間
普段ヘルパーさんでは対応できない仕事をこなす
階段についているゲートをなおしたり
ハンバーグやロールキャベツなど 手間のかかるメニューの下ごしらえをするのだ
ロールキャベツは1つづつラッピング ハンバーグは火を通してラッピング
タッパーにそれぞれ詰めてフリージングする
ヘルパーさんの日常業務が 少しでも効率的にできるようにとの配慮だ。
出来上がった食事を 小さな食器にもりつけ 1つ1つラッピング
それぞれを お盆にのせて お昼カード 夕食カードをのせる
そして 病院からでている薬のチェック・・・書かれている日付
チアノーゼがひどいため 心臓にはペースメーカーが埋め込まれている
だから この服薬が重要
「残り時間すくないから あとはやっとくから 卵買って来てもらっていい?」
台所周りの後片付けを先輩に任せて 外に出る
「ちゃんと エプロンはずしてね(笑)」そうそう このままでは だめ(笑)
玄関ドアをあけたとたん さっきよりも強くて冷たい風が吹き込んだ
自転車のハンドルを握る手がしびれるくらい 冷たい
どのスーパーに出向くかを決めながら自転車を走らせる ずっと立ちこぎ状態(笑)
小雪が舞う・・・街の様子が クリスマスからお正月へ動いている・・・
今 焦っている気持ちが 小雪のように溶けていく・・・
卵を買ってもどると 先輩が「おつかれさま~ 寒かったやろ(笑)」
ほんとに 心を包みこむように声をかけてくれる・・・
連絡ノートには すでに今日のサービス内容の記録が終わっている
食材の賞味期限もすべて書き込みがノートにされる
「2人で入る意味って すごい大きいやろ?・笑」
制約時間に焦るのではなくて サービスの内容をいかに充実させるか・・・
介護福祉士として 利用者と介護者との関係を常に意識しているのだ
家政婦と介護士の違いを 彼女は仕事を通して教えてくれる。
まさに マニュアルだけではなくて 現場からのプロセスなのだ
最後に 出来上がった食事を利用者にとどけ
2匹のヨークシャーテリアにも声をかける(笑)
そう 利用者にとって 子供よりも大切なワンちゃんたちだから(笑)
「もうな 長生きしとっても ええことないし あっちへ はよ行きたいねん」
「笑・あっちへ行くのも順番あるみたいやから まだ 順番待ちしとかんと
あかんわぁ(笑) S子さん まだまだ美味しいものたくさんたべて まだ
行ってないところへ旅行もせなあかんのちがう?」
「ほんとに長生きしてもらうことが S子さんにとってええんかどうかって(笑)
疑問やねんけどなぁ・・・」
不透明なこの言葉が 舞い落ちる小雪の中に消えていった
六年前のことです。
いまでは もう、介護5。
自分自身では 寝返りも 出来なくなりました。
症状が まだ軽かった頃は
わたしが 週に何回か
通っていましたが
果たして …充分だったかどうか。
介護者の負担や
それにまつわる家族支援が
これからもっと
必要とされる時代になるだろうと
痛感しています。
もう20年くらい、寝たきりのままうちの両親が面倒を見てきた。
キツイばあちゃんで、お袋は嫁に来てから、ずっと泣かされていたという。
でも、最後の最後まで、もっと生きて欲しいと願い、できる限りのお世話をしていたよ。
身内だからこそ。
それを仕事にして、制約のある中で、ある意味身内以上に心を込めて。
やっぱり尊敬するな。
でも、どんな職業も『誰かの代わりに何かをして報酬をもらう』ことには違いないねん。
だから僕にできることは、今の僕の仕事をしっかりと心を込めてすること。
それしか、ゆうちゃに対する尊敬をカタチにすることはできないんちゃうかな。
一人一人の人が、世界中の財産なんや。
ゆうちゃ、おつかれさま。これからも長い道のりやけど、笑顔で行こう!
わたしは 仕事として 福祉について綺麗な言葉を発することしかできません
実際に 高齢者を抱え その対応に四六時中問題点を感じられているご家族と 正面からお話しさせていただくこと・・・
これが いちばんの課題かなって感じます
人生とは この世での試練とはよく聞きますが
その試練に素直に立ち向かえる人は少ないと感じます。
かいちゃん 来年は 少しでも そんなご家族さまとの距離を短くしていきたいと思ってます。まだまだいたらないけど がんばるから 来年もよろしくお願いします
おつかれさまを伝えたい・・・
bさんのコメントに偽りは もちろんないと思うけど
同じ嫁の立場として bさんが思う以上に たいへんやったと思うわ・・・ほんまに涙でる・・
女同士って ほんまに一生敵やねん
ぜったい うまくいくことはないと思う。
bさんの お母さんが今どんな状態かは わからないけど
嫁との関係がどうなんやろうか?
苦労した分 おかあさんには ゆったりした老後を過ごしてほしいと思うわ・・・