風鈴・・・・

2011-06-24 20:04:57 | 日記
梅雨明けするかしないかの今日・・・
猛暑・・・

午後からの訪問先で
涼しい光景にであった・・・


キッチンにある 勝手口から訪問する
長い廊下を抜けると 1階から3階まで吹き抜けになった庭がある

その庭に下りる 大きなガラス扉の上に 
南部風鈴が 揺れている・・・
たった1つの小さな風鈴の音が
あたりに 静かな清涼感を漂わせていた

その中庭に
かつては 大家族であったことを 今に伝える大切な彫刻像が たくさん置かれている

この「可愛い彫刻像」を眺めるのが 大好きだ

「娘のところに 小さな家族が生まれた時・・1つ(笑)
 息子のところに 小さな家族が増えた時・・・また1つ(笑)
 大好きやねん この彫刻家のことが・・・
 この庭 いっぱいになるまで オーダーしたかってんけど
 息子から そんなんばっかり買って・・・
 あと どうするねん・・・って 怒られてん 
 だから 今 いっぷくしてるの(笑)」

ご家族の息子殿は 近所に自分の家を構え
毎日 1階のクリニックに院長として 通ってこられている・・・

「この家建てる時 1人で住むことになるなんて 思ってなかったから
 どこもかも 大きすぎて 困るわぁ」

そう この家の主は 半年前まで 眼科医として 白衣をまとう女医だった
頚椎の炎症からくる 右手の軽い麻痺が 隠居生活をスタートさせたのだ
当年で80歳・・・
はつらつとした声 張りのある肌・・・65・66くらいにしか見えない(笑)
おそらく 医者としてのキャリアが 彼女をそうさせているに違いない



たった1時間の 介護サービス(入浴介助)
第一線から 一歩引かなければならなかった彼女の心に
どれだけ 寄り添えるだろうか?

彼女の心にふれること
それは・・・彼女を知ること・・・
担当前に 不安に思っていたことが 静かに心から消えていく・・・

おそらく 彼女がわたしを包み込むように 迎えてくれたからだろう

「出遭いは 偶然ではない・・必然なのだ」

1日の仕事を終えて ゆったりと 中庭を眺めていた・・・・
抱きしめて 持って帰りたくなるような うさぎやリスに・・・
「また 来週くるからね・笑」って
話しかけてしまう自分が 妙に可愛く感じてしまう午後だった・・・