叔母夫婦には 子供がいない
寂しいからというわけではないが
気付けば 犬か猫を飼っている
ミニチュワダックスのラヴ
ベンガルの くうた
ラヴは もう赤ちゃんを何度も産んでいて 日本中に子供達が旅立っていった
避妊手術をして5年が過ぎる・・・
ベンガルのくうたは まだ若くて6歳(充分りっぱな大人猫かも)
わが子 ゆうすけが赤ちゃんの頃 抱っこ紐にゆうすけを入れて叔母宅に出向くと
いつも ゆうすけに焼きもちやいていた・・・あれからもう11年が過ぎるのだ
ここ3年くらいは 好きなジャーキーを食べたいだけ食べさせたり
4人がそろって夕食をとることが多かった為、どうしてもえさがほしくなる様子で
おでんのときは 骨付きの鶏肉をもらったり 茶碗蒸しの残りももらったり
随分 食べ癖がついてしまって・・・
ミニチュワダックスではなくて 普通のダックスになっていた・・・
友人が 「ゆうちゃん・・それ・ミニチュワっていう名前の普通のダックスなんちゃうん?・笑」って 冗談のようなほんとの姿になっていた
そんなラヴに異変がみえたのは 11月頃・・・
「右前の爪生え際がおかしいねん・・・」
しばらくして 右耳が中耳炎になった・・・そう 右前足の膿が耳に入るからだ。
12月のある日 近所の獣医さんより 「右前足に異常がみられます レントゲンを見る限り
どこまで壊死しているか はっきりわからないので 精密検査をされたほうが良いかと」
叔父の話しでは
「悪性の腫瘍で 右足全部死んでるかもしれんねん」
近所の獣医さんでは 設備が整っていないので 城東区にある救急も対応できるほどの
設備ある病院を紹介してもらったらしい・・・
もし 右足全部を切断しなければならなかったら・・・
「散歩も自分で できへんわけやし・・・本人もつらいと思うから
安楽死させるつもりやねん・・・」
たしかに 老犬・・・今の状態から悪くなるなら 安楽死が良いかもしれない
なによりも 今現在の状態さえ 彼女には しんどいかもしれない・・・
前足を自分でなめてしまうので 首には大きなリングを巻いているのだ
同じ屋根の下で 苦楽を共にすること・・・
なによりも大切な家族であることには変わりないのだ
「・・・・とにかく CTの結果から 先生の言うこと聞いて判断しよう」
ということになった
叔母は 年末忙しい会社を休んだ
城東区にあるその病院は 動物救急も対応でき 獣医を養成する専門学校が
併設されていたようだ
「もう・・・すごかってん(笑)受付から助手にいたるまで 女の子は 全員
可愛かったわ・・」と 叔父
さすが 大阪市やからなせる業かなっと感じる
田舎なら 家畜の病気くらいの需要だが 都会はペット社会が充実している
ペット救急も 箕面市に1件しかなかったのに ここ最近 この城東区の病院が
できたらしい・・・
CT結果が モニターに映し出され 右前足部分の3Dソリッドモデルが
360度回転するのだそうだ・・・
「中指と薬指部分を切断だけで 患部切除はできます。ただ今の体重を支える
には ちょっと厳しい体勢になるため ダイエットも必要かと。そして かなり
老齢であるため 術後の経過が良好であっても 健康なダックスと比べて
長生きは無理かもしれません」
オペは 年明け11日に予約してきたようだ
叔父も叔母も仕事を休む・・・
「とりあえず 家での生活が しばらくつづけられそうやから オペうけるねん」
もう11歳・・・術後の先々がどうであれ 充分楽しく過ごしてこれたのだから
今はただ オペの成功とラヴの快復に期待するだけだ。
夕食後 散歩に連れて行って欲しいと 鼻をならしながら
シンクで用事をするわたしから離れない・・・
外は暴風雨・・・普通の状況でも散歩は無理な日
「ラヴ 今日は雨ふってるから 散歩はダメ・・・お天気いい日に行こうね」
次に散歩に出れる日・・・来年2月には 大丈夫かな?
ちょっと 寂しげなラヴの目が とても印象的な夜だった・・・