第49回衆議院選挙の結果が出ました。
気になる投票率は、前回からわずかに増えて55.33%だったと伝えられています。
つまりは、これまで投票所に足を運んだ人は、おそらく今回も投票権を行使しただろうし、これまで投票所に足を運ばなかった人は、おそらく今回も投票権を放棄したということなのでしょう。
その中で、多少の凸凹はあったにせよ、世のなりゆきに変化はないということになります。
さて、今回の総選挙では、野党側が小選挙区で候補者を1本化するという触れ込みでした。
しかし、与野党の候補者が1対1で当選を競うという明確、かつ実際的な政権選択の選挙にはなりませんでした。
事実、私の暮らす岡山3区でも、自民党・保守系無所属・立憲民主党・共産党から4人の候補者が出ました。
保守が分裂しているにもかかわらず、野党も統一候補を立てられなかったのです。
結果は、保守系無所属の候補者が当選、比例でも自民党の候補者が拾われました。
もっとも、立憲と共産党の候補者の獲得票を足しても、当選者の得票数の半分にも届いていません。
数合わせだけでなく、同時に候補者の理念とか哲学とか、政策能力が問われるのは言うまでもないでしょう。
それはともかく、少なくとも小選挙区制度においては、主権者が政権に不満があれば、野党に投票して政権を交代させられる可能性のある構図を作る責任が、野党にはあると考えます。
そうでなければ、今回のように維新がいくら議席数を増やしても、与党の幹事長が落選しても、自民党の安泰は続くのです。
私は、私たちのために投票所に出向き投票権を行使する。
そして、政治家・政党は、国民のために緊張感を持てる選挙の仕組みを知恵を出し合い構築する。
成熟した国家に向けての1歩を踏み出す時です。