峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

あの頃のように

2011年05月30日 | 私と孫

天使と4日間過ごすことができた。
天使が起きている間は、ずっと天使と遊んだ。
天使のお母さんが、天使と同じ時期の頃、天使のお母さんと遊んだように遊んだ。

天使のお母さんや、天使の叔母さんたちが幼かった頃、天使のおばあちゃんのお父さんが贈ってくれたすべり台が寝室で長い間眠っていた。それを教室に引っ張り出してきて、代わりばんこにみんなで滑って遊んだ。
天使のおばあちゃんのお父さんも、きっとそこに来て、みんなが楽しく遊んでいるのを微笑んで見ていたに違いない。

雨が降っていた。天使を抱っこして、傘をさして庭を散歩した。
そのつど、ネコのミイちゃんがついて来た。

カタツムリがいた。
♪で~んでんむ~しむしか~たつむり~ お~まえのあ~たまはど~こにある~ つのだせやりだせめだま~だせ♪と、繰り返し歌った。

天使を抱きかかえる二の腕が麻痺するほどに、何度も何度もミイちゃんとカタツムリと遊ぶため、傘をさして表に出た。


祖父性

2011年05月27日 | 私と孫

研二くんが出張ということで、絵理子さんが有紀さんを誘い、天使と共に昨日やってきた。
天使は1歳6ヶ月、すくすくと成長している。ようやく私を認めてくれるようにもなった。

きょうは町内会のデイサービスの開催日だった。
この日、牟田原高原まで遠出する計画を立てていたが、あいにくの雨模様、いつものように町内会の集会所で行うことに予定を変更した。

午前中、料理を作っていただくボランティアのみなさんがいらっしゃるところへ、天使を抱っこして連れて行った。少し前までは、お母さんの傍を5mも離れられなかった天使が、きょうは集会所まで来ても平気だった。

ただし、ボランティアのみなさんが抱っこしようとすると、べそをかきながら私にしがみついてそれを拒んだ。
数ヶ月前まで、私に抱っこされるのを拒んでいた天使が、今日は私にしがみついて私を頼ってくれた。

天使によって私は「祖父性」を育ててもらっている。間もなく、立派な「おじいちゃん」になれるだろう。


父性

2011年05月26日 | 父親と子

長女の絵理子さんが高校生になり寮生活を始めてから、折にふれ絵手紙を書いては出していた。ところが、その後、ご時勢から家族全員がケータイを持つようになり、順に有紀さん・くるみさんが高校生となり寮生活を送る頃には絵手紙はメールに取って代わった。

最近はそれに加えスカイプのテレビ電話を利用している。天使といつでもコミュニケーションがとれるようにと研二くん・絵理子さん夫婦が女房どのの誕生日祝にとwebカメラをプレゼントしてくれた。
その後、有紀さんもカメラを購入したことで3箇所それぞれの住まいから同時に会話ができるようになった。科学技術の進歩は留まるところを知らない。

ケータイやテレビ電話は絵手紙と比べると、はるかに手軽で便利である。ついついそちらに頼ることになり、絵手紙を書かなくなってしまって久しい。
絵手紙を出すまでには相応に手間隙がかかる。しかし、それゆえに、自ずと子供のことがあれこれ思われ、さまざまな微妙な感情が沸き起こった。それは、私の父性が育てられる一過程であったように思う。

「父性」を辞書で引くと「父親としての性質」とある。「性質」とはもって生まれたものだ。ちなみに「母性」を辞書で引いてみると「母親として、自分の子供を守り育てようとする本能的特質」とある。
つまり父性や母性は人間である以上、誰にでも生まれつき備わっているものということのようだが、本当にそうなのだろうか。

もし、辞書にあるように父性や母性が本来、人間に備わっているものだとすれば、幼児虐待は起こりえないことだ。「自分の子供を守り育てようとする本能的特質」を備えている親が、どうして自分の子供を死に至らしめたりするだろう。

父性や母性はもとからあるものではなく、子供と共に楽しく豊かに生きていくこにより生まれ育まれていくものだと考える。それは、手間隙かけ丁寧に作られる上質なワインのように、一定の期間を経て醸成されるのだろう。
すべて便利なことがよくないと言っているのではない。手間隙かける、かかることの大切さも心に留めておきたい。
私は、子供たちと女房どのによって本当の意味での父親にしてもらった。

街中で久しぶりに偶然会った塾生家族のことを書こうとして、前段が膨らんでしまった。


家族旅行 その3

2011年05月17日 | 家族

ようやく住まいの契約を済ませ、家電等をそろえるために「ヤマダ電機」に向かう頃にはすでに日は傾き始めていた。

不案内な土地でカーナビは重宝した。昼食もとらず大学から車で10分ほどの「ヤマダ電機」に直行した。もっとも、私は有紀さんを誘い、ちゃっかり学食で済ませていたのだが。

冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・ガスレンジ・炊飯器・照明器具・PC等々、そろえたいものは決まっていたのだが、いざ品選びの段になると難しい。
当初、家族だけで売り場を回り、ああでもないこうでもないと目星をつけていっていたのだが、冷蔵庫の説明を求めるために声をかけた棋士の山崎隆之七段似の店員の説明が実に明快で分かりやすかったのをきっかけに、何が必要で何が不必要なのかから、彼のアドバイスに従うことにした。

その後、彼のおかげで躊躇【ちゅうちょ】なく、スムーズに品物を購入することができた。彼は、単に商品に対する知識が豊富というだけではなかった。適度にユーモアを交え、買い物の時間を実に楽しいものにしてくれた。

「ヤマダ電機 鹿児島本店」にはプロフェッショナルな店員がいる。