峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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2018夏の家族 ③

2018年08月31日 | 家族

「塾で勉強したい」
どうやら、これが彩理さん・結理さんが我が家に泊りたい理由の1つになっているようだった。

昨夏、彩理さんと結理さんは2,3日、私の「塾生」となって机に向かった。中学生のお姉ちゃんたちに声をかけられたりしていたが、さぞかし刺激的な体験だっただろう。
今回も勉強道具持参で張り切っていた。
彼女らのお父さん・お母さんが帰ったその日の午後、2人は早速、教室に入り1時間ほど学習に取り組んだ。

勉強が終わった後、裏庭にプールを用意してやると大喜び。私も仲間に入り、3人で水遊びを楽しんだ。
この日も猛暑日だったが、プールから上がりエアコンの利いた室内に入ると、3人共ぶるぶる震える程、体が冷えていた。それほど長く水遊びに興じていた。

夕食後、彩理さんと「どうぶつしょうぎ」で遊ぶ。
どのような状態を「詰み」というのかと、3手先までの「読み」を教えると、すぐに女房どのといい勝負になっていた。
その後、戸外が闇に包まれる頃になり、表に出て花火を楽しむ。

彩理さん・結理さんには、おじいちゃん・おばあちゃんと過ごしたからこその飛び切りの夏を贈りたい、そう考えていた。

 

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2018夏の家族 ②

2018年08月29日 | 家族

女房どのが絵理子さん・有紀さんに徳島行きを打診したところから事は急展開を見せた。
四国、阿波踊り、そして、妹の暮らすまち。2人は、彼女たちの胸の内にぼんやりとあっただろう徳島に惹かれる思いに火をつけられたかのように、思いの外、前向きな反応を示してくれたのだった。
徳島行きの話は早速、絵理子さん・有紀さん宅に持ち帰られ、それぞれの家族の中で、それぞれに計画が練られ、そしてそれは再びLINEのビデオ通話の場に持ち寄られ、みんなが知恵を出し合う中で次第により良い計画が出来上がっていった。

その計画の第一幕は、徳島行きの1週間前の8月4日・土曜日に研二くん・絵理子さん一家が我が家へやって来るところから始まる。
翌8月5日・日曜日の昼下がり、研二くんと絵理子さん、それに三女の1歳4か月の悠月さんの3人は1泊した後、北九州へと戻って行った。小学3年生になる長女の彩理さんと幼稚園年長の次女の結理さんの2人がこちらに残ったわけである。

彩理さんは2歳と4歳の頃の2度、1人で我が家に泊ったことがあった。だが、結理さんは初めてのことであり、また、親から離れて姉妹2人だけで我が家に滞在するのも初めてのことだ。幼い彼女たちにとって、それは未知への挑戦であり大いなる冒険であった。

つづく

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2018夏の家族 ①

2018年08月25日 | 家族

家族そろっての夏休みをいつにするか、またどのように過ごすか。例年のことだが、絵理子さん・有紀さんがそれぞれ家庭を持ってからというものそこそこ頭を悩ます。それぞれの仕事・勤務先の事情であったり、研二くん・和也くん、それぞれのご両親の許への帰省であったり、子供たちの体調であったりと当然だが色々ある。
ところが、今年のそれは週末に決まって行うくるみさんとのラインのビデオ通話中、アルコールの入った勢いで発した私の思いつきから、その前後の計画も含め、とんとん拍子に進むことになった。

昨年10月、くるみさんの赴任先である徳島を女房どのと2人で訪ねた。
徳島市のシンボル的存在として市民に親しまれているという眉山に上り、そこからの眺望を楽しんだり、その規模で国立新美術館に次いで日本で2番目を誇る大塚国際美術館では、オリジナル原寸大の陶板で再現された1000点以上もの西洋名画の迫力に圧倒されたり、また翌日の昼食では瀬戸内海を180度見渡せ、鳴門海峡を一望できる絶好のロケーションに建つ鳴門パークヒルズ・カリフォルニアテーブルのテラス席で贅沢な時間を過ごしたりと、くるみさんの事前の手配と案内で徳島・鳴門の観光を堪能することができた。次は阿波踊りだねと徳島を後にしのだったが、その機会は思ったより早く訪れることとなった。

ただ、くるみさんとのビデオ通話中、今年の夏休みをどうしようかという話になった際、みんなで阿波踊りを見に行くことにするからあれこれよろしく頼むねとその場の乗りで言ったものの、後から考えてそれが現実のものになるとは実は思っていなかった。

家族それぞれの現在の住まいは長崎、福岡、北九州、そして昨年からくるみさんが徳島の人となった。それまで、みんなが集まるのは長崎か福岡か、遠くても熊本止まりだった。
長崎・徳島間は、高速道路を利用してノンストップで車を走らせたとしても9時間余りかかる。くるみさんは帰省する際、飛行機を利用しているが、幼児を含めての11人での移動となれば、何かと車の方が便利だろう。しかし、大人はともかく幼い子供たちにとってそれは過酷なものとなる。
その場の勢いでくるみさんに話した徳島行きだったが、子供たちのことを考えると少なくとも今夏は難しいねと女房どのと話していた。

そんなことで、この計画にすっかり消極的になっていた私だったが、くるみさんは私の提案に応じ積極的に動いてくれていた。
研究所の先輩や同僚などから阿波踊りに関して様々な情報を仕入れ、最終的に前夜祭の観覧が最善だろうという結論に至り、ついては席を確保するためにはなるべく早く前売り券を購入する必要があるから、その人数を早めに確定させてほしいとある日のビデオ通話で迫られることになった。

つづく

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意外な涙の訳は

2018年08月25日 | 子育て日記

昨日は、くるみさんの小学校卒業の日でした。
私は、くるみさんだけではなく卒業生みなさんを祝福したかったので、来賓席に座らせていただきました。
そのおかげで、卒業生のみなさんの顔をよく見ることができました。くるみさんの顔も見えます。

式も進み、卒業生と在校生による、言葉の掛け合い「別れの言葉」と歌唱「さようなら」「大空がむかえる朝」「仰げば尊し」が始まったとたん、くるみさんの様子が変です。
泣いているのです。
有紀さんが中学校の卒業式で泣いたのは、事前に本人が公言していたこともあり、「そうか」という感じでした。しかし、くるみさんが泣くとは、ちょっと意外でした。

言葉の掛け合いと歌唱が交互に進む中、くるみさんの感激は次第に高まっているようでした。そして「別れの言葉」の大詰めを迎え、くるみさんの番です。
職員室で「カッコいい」と評判の(自分で言っています)くるみさんのセリフである「私たちの母校・口石小学校」が涙声でよれよれでした。

でも、それもよかったよ。くるみさん、あなたが感動的な小学校生活を送ってきたことを知りました。

               2005319日(木)

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青は藍より出でて藍より青し

2018年08月24日 | 子育て日記

裏のサクランボの木の花が咲き始めました。

昨日は有紀さんの中学卒業の日でした。
朝からいい天気です。数日前の降雪の頃から一輪、また一輪とほころび始め、今では数え切れないほど花をつけている前庭の椿の木の傍で登校前の有紀さんのセーラー服姿を写真に収めました。

卒業を前にしたある日、有紀さんと中学生活を振り返って話をしたことがありました。
有紀さんは、中学の3年間で自分は変わったと言います。
「友達との付き合いの中で、人を信じることができるようになった」「信頼することの大切さを知った」「自分のためよりも、人のために何かをしたいと思えるようになった」、こんなことを語ってくれました。
いずれも、私が50歳を過ぎた頃から思えるようになってきたことがらです。

卒業式が済んで、表で皆が名残を惜しむ中、担任の先生と話をする機会を得ました。
私が先ずお礼を申し上げると担任は「助けられました。本当に助けられました」と言います。私は、そんなに言われるほどのことはしていないのにと思っていたら、有紀さんのことでした。
通知表にも「学級のムードメーカー的存在として、なくてはならない生徒でした」とありました。

私は、こんな素敵な人と親子でいられることをしみじみと嬉しく、有り難く感じています。

                2005317日(木)

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新しい人

2018年08月23日 | 子育て日記

有紀さんの通う佐々中学校では来週16日の卒業式を前に、このところその練習が行われているようです。
昨日の夕食の際、その日の練習の様子が話題になりました。

佐々中の卒業式では、校長先生から卒業証書が一人ひとりに手渡されます。
式会場に入場し着席した後、担任に名前を呼ばれ返事をして立ち上がり、壇上まで歩み出て校長先生から卒業証書を受け取るといった段取りです。
その名前を呼ばれる際に、生徒が大きな声で返事をする方が厳かな式に似つかわしいと考えるのは人情でしょうか。

その練習が一通り行われた後、その場を仕切っていた先生が「返事がよかったのは一人だけ。それは峰野だ」と名指しで有紀さんを取り立てられたといいます。
実は、その日、体育館で練習が始まる前、有紀さんは「4組(有紀さんのクラス)だけは声だそうや」「声出そうや」「声だそうや」「みんなに回して」と何度か自分の周囲の友達に声をかけていたというのです。

有紀さんは、決して「優等生」ではありません。むしろ権威めいたものに対しては、アレルギーを抱えているところがあるように思われるほどです。
しかし、だからといって、それがネガティヴな方に向かわないところが彼女の素晴らしい資質です。

先の文集のことも、今回のことにしても、学校の先生たちの思惑とは別に、自分たちの中学卒業を真に実のあるものにしたいという思いが根底にあるのだと思うのです。
そうでなければ、友達の支持を得られないどころか、鼻つまみ者になってしまうのがおちでしょう。

               2005312日(土)

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自分を育てる

2018年08月22日 | 子育て日記

有紀さんが級友のMさんと文集を作っているというので、編集委員にでもなったのかと思ったらそうではありませんでした。

卒業に際して記念の文集を作りたと考えた有紀さんは、担任に許可を得て仲の良いMさんと級友への原稿依頼から始めたそうです。
彼女らが自主的にそういう取り組みを行っていることに驚かされました。

どうも、先生を頼りにしていません。あてにしていません。物足りないようです。そういえば、Mさんもそんなふうでした。

中学生にもなったならば、もはや自分を育てるのは自分です。
親や先生や国を当てにしても始まらないことを彼女らはすでに分かっているようです。

               2005311日(金)記

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寛容 新しい人

2018年08月21日 | 子育て日記

私が有紀さん、くるみさんと話す時間は、朝食時、夕食時(くるみさんとは学校から帰って来た時も)、それに塾の時間です。

特に学校から帰ってきてから夕食が済むまでの時間に、女房どのを含めて、きょう1日学校で、彼女らの心に留まった出来事が披露(ひろう)されます。

毎日、興味深い話が聞けるのですが、その中からいくつかを気が向いたときに『子育て日記』に取り上げています。

さて、6日・日曜日、有紀さんは、文集作成が遅れているとかで、共に編集している友人のMさん宅を訪れました。そこでの話です。

M
さんは、時々この『峰野宅』を訪れてくれているようで(Mさん、見てるッ?)、先週、学校で『子育て日記』見たよと言われたそうです。ところが、有紀さんもくるみさんもネットに全く関心がありません。自由な時間は音楽を聴くか本を読んでいます。

そんな訳で、有紀さんがMさん宅を訪れた日曜日、『子育て日記』、見ようかということになったそうです。

このところ有紀さんに関しては、ボーイフレンドのO君とのことを書いていましたから、Mさんにしてみれば、どちらもよく知っている仲の良いクラスメートだけに親近感を持って読んでいたのでしょう。

2
人で『子育て日記』を読みながらMさんいわく「プライバシー、守られていないね」

それで、あなたは何と応えたのと有紀さんに訊くと「そうねェという感じだったかな」ということでした。

もちろん、『子育て日記』に書くものに関しては、基本的に絵理子さん、有紀さん、くるみさんの了承を得ています。

絵理子さんにしても有紀さんにしても、彼女らの異性との交際には広がりを感じます。決して内向きではありません。そこに新しい人の新しい生き方を見るような思いがします。
彼女らの考え方、生き方にワクワクするほどの興味を覚えるのです。

有紀さんを始め、絵理子さんもくるみさんも寛大です。

3
人とも「しょうがないなぁ~」といった感じで父親がやっていることを見守ってくれています。

               200539日(水)

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春、間近

2018年08月20日 | 子育て日記


  喜びとさびしさ混じる卒業の日

           峰野くるみ


学校で詠んだのでしょう。今朝、食卓の上で見つけました。

               200537日(月)記

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トゥー・ペア

2018年08月19日 | 子育て日記

次第に我が家の3人の娘たちの卒業式や入学式等の日にちが明らかになってきていますが、懸念していたことが起きています。

先ず、くるみさんの卒業式の日と有紀さんの合格者登校日が重なってしまいました。
さらに、入学式が同じ日に行われることがわかりました。

私にとっては当たり前のことでしたが、私はこれまで、我が家の長女である絵理子さんが保育園に入ってからこの方、3人の娘たちのすべての入園(学)式、卒園(業)式に参列してきました。
それが今回、初めてかなわなくなります。

でも、今度ばかりは仕方ありません。それぞれ親子でペアを組んでの参列となります。

                 200536日(土)

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