峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

学ぶ喜び

2010年05月31日 | 父親と子
土曜の朝、朝食を済ませるやいなや、将棋同好会の集まりに顔を出すため町の住民センターに出かけた。
いつものように将棋仲間や管理人さんとあれこれ話しているうちにあっという間に時計の針が11時を指している。この日、午後1時半から、くるみさんの学ぶ学校の育成会総会に女房どのと出席することにしていた。皆さんにその旨ことわりを入れ、慌てて帰宅した。
もう少し、ゆっくりと時が流れるのを味わいたいと思っているのだが、いつだってこれだ。こういうのを貧乏性というらしい。

高速を飛ばしたおかげで、なんとか昼食をとる時間を確保することができた。コンビニで求めたおにぎりを、寮のくるみさんの部屋でほおばり、育成会開始時刻ぎりぎりに会場に滑り込んだ。

育成会総会後、近くの「ジャスコ」に買い物がてら3人でお茶を飲みに出かけた。「ジャスコ」と「ドラモリ」は、くるみさん御用達【ごようたし】の店だ。
くるみさんと私が「抹茶パフェ」系を注文すると、女房どのが2人は食べ物の好みが似ていると笑う。

くるみさんは、高校の最終学年を迎えている。
育成会総会で、進路指導の先生が、受験生は家庭学習の時間を平日5時間、土日10時間以上と檄【げき】を飛ばしておられた。どの高校でも同様だ。勉強をいやいややるのであれば、あるいはやらされているのであれば、彼らは大変な苦痛を強いられていることになる。
くるみさんがそれほど勉強しているかどうかは別にして、彼女はそんなに大変そうではない。学校生活が、勉強が楽しいと言う。それは彼女がいい先生、いい友だちに恵まれたということに加え、彼女の意識が「できる・できない」より「分かる・分からない」の方に向いているからだろう。知の探求は面白いに決まっている。

最近、変わってきたとくるみさんは言うが、学業に関し、彼女は以前から納得するまで前へ進めない性分だった。高校に進学した当初、その傾向にいっそう拍車がかかったようだった。それを誘発するような伸びやかな雰囲気が学校・先生にあるのだろう。ひところ、授業中に先生方が閉口するほど質問を連発していたようだった。

くるみさんは自分の学ぶ橘香館を大好きだと言う。幸せなことだ。
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新しいリーダーシップを

2010年05月28日 | 暮らし
「自分の言葉守れず、心よりおわび」首相会見(読売新聞) - goo ニュース


「発言しないことも政治的な行為です」
マサチューセッツ工科大学の教授で、米国を代表する日本史研究者の1人だと紹介のあったジョン・ダワーさんという方の言葉だ。新聞のインタビュー記事の中に見つけ、なるほどと思った。

今回の米海兵隊普天間飛行場移設問題に関する鳩山首相の一連の対応は、はからずも彼がリーダーとしての資質・能力・力量に欠けていることを如実【にょじつ】に浮かび上がらせた。
新しい政権になっても、新しいリーダーの影さえ見えない。

私たちの国の現代の不幸は、展望を示し、それを丁寧に語り、より多くの人と信頼関係を紡【つむ】ごうとするたゆみない意志を持つリーダーがほとんどいない点にあるのだろう。それは先の戦争以降、家族から国家まで各界各層にわたり、ずっと続いているように思われる。

今、切実に新しいリーダーシップが求められている。
コメント (2)
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