峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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蔵開き

2007年04月29日 | 暮らし
27日、大分市の新大分球場で行われた九州高校野球決勝戦、わが町の清峰高校が宮崎の日南学園を6-4で降し、3シーズンぶり2回目の優勝を飾りました。
夏への期待が膨らみます。

きょうは地元・佐々中学校の体育大会でした。
この日を目標に、赤組の応援団長として力の限りを尽くしてきたくるみさんがその成果を発揮する日です。朝1番の入場行進から見に行かないわけには行きません。女房どのと連れ立って朝早くから出かけたのですが、そのことは明日書くことにします。きょうは、昨日のことを記すことにします。

さて、このところ、土曜も日曜も、朝も夜もなく応援の練習に没頭していたくるみさんでしたが、土曜日も翌日の体育大会に備え登校しました。
くるみさんが登校した後、女房どのと私は、女房どのが勤務している小学校のある町の酒造・潜竜酒造の蔵開きに出かけました。
昨年、初めてこの蔵開き足を運んだのですが、歴史を感じる、とても雰囲気のある会場で、混み合うこともなく、女房どのも私もご縁のある方がいらっしゃり、何より、地元の新酒をいただけるのですから、それは、余程のことでもない限り、行かないわけにはまいりません。

会場の酒蔵は、元禄元年(1688年)の創業当時の建造物で、参勤交代の際に平戸藩主が宿泊所として利用した、隣接する本陣屋敷もその当時のままと推定されています

会場に入ると先ず「利【き】き酒」コーナーがあります。「本陣」「潜竜」「佐々川」「純米」の4種類が並んでいます。早速、順番に口に含んでいきました。
4種類味わった時点で、違いがはっきりと分かります。「よ~し」と、次に4種類を口に含んでいきます。やはり、違いは分かります。しかし、それではどれとどれが同じかということになると、とたんに迷いが生じます。
結局、1つも当たりませんでした。ちなみに、昨年も全部はずしています。何十年、酒を飲んでいるのか、という話です。

利き酒コーナーを1歩進むと、酒倉の一角に真珠のコーナーがあります。そこには潜竜酒造さんのご親族で、子供さんを遠く鹿町町から私の塾へ通わせてくださった山下さんご両親がいらっしゃいます。
3月末、今年、高校を卒業した山下君がお父さんと共に、挨拶に来てくれました。4月から社会人として働いています。仕事をするようになって、両親の有難さが分かったと手紙をくれた旨、お父さんが嬉しそうに話してくださいました。

山下君のお父さんと話した後、女房どのの同僚や教え子、その保護者のみなさんと挨拶を交わしながら、手汲【く】みコーナーへ向かいました。
私の暮らすところは、なにせ、日本の、九州の、長崎県の西の果てですから、こんなに素敵な酒造の蔵開きといえど、訪れる人は限られています。それはゆたかなことであり、幸せなことです。

酒造のみなさんから日本酒のあれこれをじっくり伺いながら、生原酒の純米酒・本醸造、たる酒などを手汲【く】みでいただきます。クイクイと酒がのど元を通り過ぎていきます。
趣【おもむき】のある酒蔵で新酒をいただく、お酒を好む者にとって、こんな贅沢【ぜいたく】はありません。思わず「美味い!」ともらすと、近くにおられた年配の方が、相槌【あいづち】を打ってくださいました。しかし、「家で飲む酒が一番まずい」との彼の言葉に女房どのが「えっ、家で飲むのが一番まずいの?」とすかさず反応、私はあわてて言葉を継【つ】いだのでした

さて、そろそろお暇【いとま】しなければなりません。女房どのがお世話になっている方にと純米生原酒を5,6本求めてくれました。私はといえば、すっかりご機嫌になり、車の助手席に体を沈めていました。

帰り道、清峰高校のそばを通ると、野球部員の練習に励んでいる様子が目に飛び込んできました。
夏に輝こうぜぃ!!
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