乙女的日記*B

永遠の乙女を目指す日記。(B面)

西の魔女が死んだ  梨木香歩

2004-11-03 | 
私の周りには色んな分野で 本を紹介してくれる友がいるのですが
この本もそんな読書家のお友達が送ってくれた本です。

感受性の豊かな少女『まい』は、独特な子供の世界に馴染む事ができず
だんだん学校へ足が進まなくなります。
初夏のひと月をおばあちゃんの家で過ごし
そこで、魔女になる為の基本を教えてもらいます。

主人公は 中学生の少女なのですが、
時々自分を重ねて見ることが出来るお話でした。
物を大事にすることや規則正しく生活する事や
丁寧に生活する事など、とても基本的な事なのですが
そういう積み重ねは、人格形成に多大な影響を与えるなぁと思いました。

そして、そんな事を何気に教えてくれる大人が近くにいる事は
子供にとっても大切なことですね。
『蝶の舌』のグレゴリオ先生を思い出しました。


大人になると子供の頃の心を忘れてしまうと言いますが、
忘れない人は忘れないんだと思うんです。
子供の心=一人間の心 な訳ですから それは『相手を思いやる心』で
相手を思いやれる人は、大人になろうが老人になろうが
変わるものではないかと。。


と、そこで思い出すのが 私が 最近ふれ回っている
中日ドラゴンズの監督・落合氏のことです。
私は、野球もサッカーもなんだか全然見ないんですけど
先日、我が家の茶の間で 
『全管理職の奴らは、落合を見習うべきだ。』との声が。

落合=バックに落合夫人→ふてぶてしい息子フクシ君(天パ)。
のイメージしかないのですが

ピッチャー交替の時、監督自ら出向くそうで、その理由は
『交替の時、ピッチャーはもの凄い罵声や非難を浴びる。それを少しでも自分が変わりに受ける。』
ってな事を言ったそうで、
『しかも 選手一人一人を実によく見ている監督』なのだそうです。

いやはや。とんだ失礼を。
私は、それを聞いて泣きましたね。

話がとんだ方向へ流れましたが
いい大人・いい先生・いい友達・いい上司などなど・・
自分にとって良い影響を与えてくれる人間を見極め
大事に思いたいものです。
そして、自分もいつか誰かのそんな存在になれるよう
精進したいものです。

素敵な本を教えてくれた Tちゃん ありがとう!