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北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

特紅 山口百恵

2005-11-20 10:15:48 | 留学生活
写真専攻の学生たちを誘い、北京ダックを食べにいった。学生のひとりが、写真家へのインタビューを集めた本を指差し、「xian kou hui mei を知っているか」と聞いてきた。篠山紀信が撮影した山口百恵の写真だ。以前にも「xian kou hui mei 」の名前は中国の友人たちが話題にしたことがある。「中国人が一番好きな日本人はxian kou hui mei 、彼女は特紅だ。」抜きんでて優れている人のことを「特紅」と呼ぶそうだ。山口百恵の人気は中国でも伝説化しているようだ。いつもなら、この他の日本人の俳優や女優の名前があがるところだが、この日は少し違った。
ある学生に「zhi tian xin chang とde chuang kan jia」 を知っているかと聞かれた。誰のことだろう?まったく日本人の名前を中国語で発音されるとすぐにわからない。ノートとペンを渡すと織田信長、徳川家康の文字。さらに、戦で鉄砲を使って騎馬軍団を破ったのは、zhi tian xin changだよね。まけたのはwu tian xin xuanの息子だっけ?de chuang kan jiaの息子だっけ?」それは武田信玄の息子の勝頼のことだろう。今度はこちらが紙に書いて見せる。海外に来て武田信玄の名前を耳したのは初めてだ。中国の学生はみんな知っているのかと尋ねると他の学生は誰も知らないという。当の学生は「戦術の歴史に興味がある人はみんな知っているよ。織田信長が鉄砲を戦で効果的に使ったのは、世界史上でも画期的なことだ。」といい、あなたは歴史方面に興味があるみたいだね、と続ける。いやいや、興味があるのは貴方のほうでしょう、と思いながら、学生時代に日本の歴史を勉強しておいてよかったと思った。
彼から「中国の唐朝は日本の文化に大きな影響を与えたけど、唐朝で一番有名な人物をしっているか?」と聞かれたので「楊貴妃」答えると、「それは美女の名前だよ。でもよく知ってるね。」と大層うけてしまった。彼が期待して答えとはだいぶかけ離れていたらしい。

窓は開いたか?

2005-11-19 17:12:26 | 留学生活
「ある日突然、街の雑音が言葉として聞き取れるようになった。」こういう話をよく耳にする。「まるで、カーテンがするするとあき、窓が開いたかのよう」らしい。こんな劇的な体験をする人は、語学を学んでいて何人いるのだろうか。北京に来て3ヶ月近く経とうとするが、驚くような体験にはお目にかかっていない。確かに、ヒアリングはだいぶ力がついたと思うことがあるが、「窓が開いた」という実感はない。妻のたこは、中国語を始めてようやく3ヶ月。昨日留学生たちが集まって食事をしていた時、ぼくとニュージランドの学生の話が聞き取れることに気づいたらしい。1ヶ月前はまったく聞き取れなかったのだが。いつの間にか、映画を見ても3割ぐらいは聞き取れるようになっている。開いたのは、どうやら「隣の窓」らしい。(写真:校舎のツタ。2週間前の見事な紅葉)

北京のフォトコンテスト

2005-11-06 09:05:25 | 留学生活
学校で知り合った写真専攻の学生が教えてくれた、月例の写真コンテストの会場に行った。会場には、若い人からお年寄りまで150人ぐらいが集まっている。今回のテーマは「秋」。中国各地の秋の風景がテーブルに並べられると、観客はいっせいに取り囲み、「これがいい」とか「あれがきれい」などといいながら、一回りする。作品は全体的にかなりレベルが高い。カラープリントの色が美しい。観客が見終わると5人の審査員が気に入った写真を残し、さらに審査を続ける。最終審査の時、観客のひとりが残っている写真を指差し、「これのどこが秋の風景なんだ!」と文句をつけ始めた。ひとしきりもめた後、なんとか審査終了。3つの審査のうち、2つの審査で知り合った学生が、それぞれ3等を受賞。来月の写真雑誌に掲載されるらしい。
コンテストが終わった後は、学生たちに誘われ食事にいった。話を聞くと、彼らが通っているコースは、「進修コース」といって半年間の専門コースらしい。レストランに集まった8人の学生のうち、3人が大学の先生と聞きびっくりした。食事の間は、コンテストの話や、写真の話、出身地の自慢話など、なんとなくわかる程度で、ほとんど聞き取れない。ときどき「いまの話わかる?」「日本では写真を撮る人は多いの?」などこちらに話題を向けてくれる。それまで機関銃のように続いていた会話がとまり、たどたどしい話に耳を傾けてくれる。話が進めば進むほど、こっちはお手上げ状態だ。それでも写真仲間ということで、歓迎してくれ、いつか時間があるとき、彼らの授業で日本の写真事情や自分の写真について話をしてほしいと言ってくれた。
ちょっと準備をしておこうかな。(写真:北京撮影機材城。この中に、カメラや照明などの撮影機材、貸衣装、メーキャップ用品などを扱う店が200件ほど入っている。2階のホールがコンテストの会場。)


食パンのお持ち帰り

2005-11-03 01:20:14 | 留学生活
「お持ち帰りですか?それともここで召し上がりますか?」学校近くの行きつけのパン屋さん。店内には小さなテーブル二つとブランコのようなイス。パックのコーヒを飲みながら、菓子パンをつまんでいると、20代前半ぐらいの女性が食パンを買っている。「お持ち帰りですか?それとも、、、」店員は丁寧に尋ねている。そりゃ、食パンだからお持ち帰りだろう。そう思ってみていると、女性は勘定をすませると、店の片隅に座り、スライスされていない食パンをほうばり始めた。バターもジャムもつけず。確かに北京の食パンは塩味のものが多いが、これもありなのか?(写真:いきつけのパン屋さん。「千与千尋」とは「千と千尋」のこと)

聞こえない音

2005-10-29 09:40:40 | 留学生活
1ヶ月以上練習したがanとangの区別と発音ができない。鼻に抜けない音と抜ける音。中国人からすると、なんでこんなのがわからないのか?ということになる。友だちの前で練習すると、「今のは良かった」「今度はだめ」と言われるが、自分では音の区別ができない。これは、今年いっぱいかかるかなと半ばあきらめていると、日本の辞書に発音のコツが書いてあるのを見つけた。しかし舌の位置を変えるだけで、音の違いは聞き分けられない。翌日友だちのTちゃんに、発音を聞いてもらった。「できるようになった!すごい全然ちがう。」Tちゃんはびっくりしている。びっくりしたのこっちのほうだ。いったいどこが違うんだ。
湖北省の小さな町から絵を勉強に来ているTちゃんは、LとNの音が聞き分けられないという。地元で区別して発音している人は誰もいないらしい。リエン(lian)がニエン(nian)になってしまう。北京に来てはじめて、区別があることを知ったようだ。意識すれば、Lの音は発音できるようになったが、聞き分けられない。ぼくからすれば、どうして?と思うほどの違いだ。
育った言語環境によって、聞き取れる音と聞き取れない音がこんなに違うのかと驚いている。
北京に来てから2ヶ月が過ぎた。初めて会った人からは、中国語(漢字)を書けることに驚かれる。欧米の留学生には漢字は高いハードルなので、話せるが、字はあまり読めないし書けないという人が珍しくない。ぼくからすれば、漢字も読めないのにどうやって勉強するんだと思ってしまうが、音だけを頼りにする彼らのほうが、会話の上達が早い。先生からは、発音や朗読、語順にだいぶ進歩があると言われるが、まだ実感はない。

りんごの加湿器

2005-10-21 01:47:00 | 留学生活
北京はこれから乾燥の季節がやってくる。冬の乾燥はすごいと、何人もから聞かされている。今でも日のあたらない室内で洗濯物を干しても、一日で乾いてしまう。驚いたことに、妻の乾燥肌がすでにはじまった。早めに手を打とうということになり、近くの電気店へ加湿器を見に行った。思っていたより良さそうなものがあり、早速購入。超音波加湿器、水槽に水を一杯にいれると16時間もつすぐれもの。霧も細かくて、手触りが滑らかだ。デザインはよくみるとリンゴに似ている。ほんとうにリンゴかもしれない。りんごの加湿器と洗濯物で、秋冬の乾燥対策は万全だ。(写真:加湿器。緑の葉っぱみたいなものは湿度計)

不思議なこと

2005-10-17 17:37:05 | 留学生活
学校の寮に住んでいた時、夜学内を歩いていると時々パジャマ姿の女生徒を見かけた。学校だからいいのかな、と思っていたが、夕方パジャマ姿のおばちゃんを見かけることがある。夏の夜、ランニングシャツを胸までめくって、腹を出して歩いているおじさんを何人も目撃したが、パジャマで歩くのはありなのか、友だちに聞いてみようと思う。(写真:学校近くのビジネスビル)

追記:今日も学校の帰り、パジャマ姿のおばさんをみかけた。まだ昼過ぎだ。

ADSL開通

2005-10-16 12:01:46 | 留学生活
昨日、ADSLが開通した。これで必要な環境をそろえることができた。ADSLの設置にあたっては、友だちが助けてくれた。ADSLを申し込む場所が分かれば、自分で申し込むに行くつもりだったが、友だちが大家のCさんに電話して相談すると、設置費用はCさん持ちということになった。友だちが火曜日に電話局に申し込むと、15日以内に設置するので、詳しい日時は直前に連絡がくることになった。金曜日、夕方連絡があり土曜日の午前中に来ると言う。電話局の担当者は早口で、電話局、ADSL、明日、9時半、300元(設置費用)という単語だけなんとか聞き取り、相手の話を理解した。友だちからは、大家さんのIDカードのコピーが必要だと聞いていたので、あわてて友だちに電話すると、大家さんに話を取り次いでくれた。9時半に電話局と大家さんが相次いで到着。中国の人は時間にルーズとか、いろんなことが先送りされるとか、なにかで読んだことがあるが、この1ヶ月ほとんど、そんな目にはあっていない。パソコンの設定も含め、30分ほどで作業終了。そのあと、電話代やネット代の払い方を説明してもらった。大家さんは、女優みたいな雰囲気のきれいな人で、ツアーガイドをしている。ツアーガイドは中国では花形職業だと昔聞いたことがある。「分からないことがあったらいつでも電話してね。」といって帰って行った。
夕方から中国人の友だちと日本人の友だちが遊びに来たので、日本のカレーをごちそうした。中国の友だちは、カレーライスを食べるのは初めてとのこと。日本料理店で15元から20元ぐらいで食べられるが、麺類が6元ぐらいで食べられることを考えれば高い食事だ。中国語、英語、日本語を混ぜながらの話は9時ごろまで続き、次はディスコやビリヤードに行こうと話が盛り上がった。(写真は部屋の窓からの風景)

若いカップルの家へ

2005-10-09 23:31:17 | 留学生活
昨日、部屋探しでお世話になった。友人のLさんの家に招かれ、遊びにいった。中心地から車で30分ほど走ったところの住宅街。かなり高級そうなマンションだ。寝室2部屋、トイレ/シャワー2つ、リビング、キッチンとかなり広い。LさんはボーイフレンドのSさんと同居中。もともとは、Sさんの弟カップルも一緒に住んでいたそうだ。リビングには下着などの洗濯物が干されていて、少し驚いたが、当人たちは気にしていない様子。二人の性格なのか、中国の人たちの特徴なのかは、まだたずねていない。Sさんの弟のガールフレンドが料理を作って待っていてくれた。料理6種類に、スープ。友だちをもてなすのには十分な量だ。「いつもこんなに食べてるの?」と聞くと、「いつもはこの半分。」とSさんは笑って答えた。Sさんは日本のドラマやアニメをよくみるそうで、一番のお気に入りは「東京ラブストーリー」。大学時代に10回見たそうだ。鈴木保奈美に心を打たれたらしい。Lさんは日本へ行って桜を見たいという。Sさんからは、北京の古い町並みが残っている場所を教えてもらったり、「チベットにはぜひ行くべきだ。」と強く勧められた。Sさんはまだ行っていないそうだが、行ったことのある人たちから「ぜひ行くべき」と勧められているらしい。チベットかぁ。ずいぶん昔に行ってみたいと思ったことを思い出し、来年の夏頃行ってみようと考えている。
※ADSLは今週手続きをする予定。妻のネット復帰はちかいです。

今週は黄金週間

2005-10-06 17:56:56 | 留学生活
10月1日が中国の建国記念日(国慶節)のため、10月1日から9日まで学校は連休。北京では、この期間を黄金週間と呼んでいるようだ。1日に引っ越しをしたので、部屋を整理したり、必要な物を買い揃えているうちに、休みも3分の2が終わった。この1ヶ月の疲れからか、何をするのもスローペースだ。

北京のスーパーマーケットにはなんでもそろっている。食料品、家電製品、衣料品、靴、薬局、中国茶の専門店、DVDやVCDなど。この連休中に、アンディ・ラウ主演の映画2本とチャーリーズ・エンジェル2のVCDを買ってみた。どれも中国語(普通語)の吹き替え版。香港のスターの名前も大陸ではすべて漢字表記、「アンディ・ラウ」といっても誰もわからない。「劉徳華」を中国語で発音しないと通じない。ハリウッド映画や日本のアニメの吹き替え版は、こちらでも人気がある。昔と比べ吹き替えの技術も向上したのか、見ていて違和感がない。近いうちに宮崎駿作品の吹き替え版も買ってみようと思っている。

家電製品で面白いのは、炊飯器だ。こちらの炊飯器には蒸し器がついている。日本の炊飯器とほとんど同じ形で、蒸し物用の容器がついている。これで、マントウや包子を蒸かすことができる。炊飯器で炊いたご飯は、学食や食堂のご飯とは比べものにならないくらいおいしい。

スーパーでも野菜、果物、肉、香辛料など、ほとんど量り売り。適当に袋にいれてそれぞれのコーナーのおばちゃんに渡すと、重さを量って値段を付けてくれる。野菜売り場には、無農薬コーナもある。農薬問題は北京でもよく知られているのか、割高だが結構買われていく。冷凍の餃子は種類と量が豊富。昨日は、ニラと豚肉、椎茸と豚肉、茴香よ豚肉の3種類を買ってみたが、以外においしい。