北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

春の味覚

2007-03-31 01:11:39 | 食べ物
我が家にとって春の味覚は、北海道雄武町から届く「毛蟹」だ。蟹が届いたというメールを受け取ってからは、仕事中に妙にいそいそしてしまった。帰り道に「真澄」の純米酒を買った。
毛蟹の濃厚な味わいは、何度味わってもため息がでる。妻と二人で「おいしい」という言葉しかでてこない。なんと言ってもミソが最高。こってりとした味わいは、いつまでも食べ続けたいと思わせるほどだ。蟹によってミソの味が違うのも面白い。ちゃんと個性がある。

手術の傷も完全に癒え、診察も今日で最後だった。でも、楽しみにしていたコンペティションの結果は負け。連勝はならなかった。あ~残念。蟹の宴は、快気祝いと残念会を兼ねたものになった。

朝からイクラ

2007-02-03 00:25:45 | 食べ物
我が家の食卓には、海の幸が並ぶことが多い。独身時代には考えられなかったことだ。もともと山国の生まれなので、刺身を見ると反射的にご馳走だと思ってしまう。ましてイクラなどは超豪華、以前は年に二口ぐらいしか食べたことがなった。それが今では、朝食の白いご飯にのって登場するのだ。
イクラだけではない、毛蟹、秋味(鮭)、宗八(カレイ)、筋子、帆立などなど、北海道万歳!と言いたくなるような、食材が一年を通じて届けられる。ありがたいことに、すべて妻の親戚が送ってくれたものだ。持つべきものは北海道の親戚である

上海の酔っぱらい蟹

2006-12-13 00:15:44 | 食べ物
上海を訪れたのは10年ぶり。色とりどりの電飾で彩られた夜景は、まるでSF映画のセットのようだ。星新一の表紙のイラストに描かれた未来の都市のようでもある。北京とは全くセンスが違うのが面白い。
まともに中国語を話すのは4ヶ月ぶりなので、着いたばかりの時は言葉がすんなりと出てこなかった。2日目の夜にはだいぶ勘が戻って来た。しばらく使っていなかった脳細胞が刺激されるのが心地よい。やはり中国は面白い。ショックだったのは、繁華街で客引きと物乞いの多いこと。歩いていて悲しい気分になってしまう。
お目当ての上海蟹は2日目の夜にありついた。「世界ふしぎ発見」でチェックした店へ行き、蟹のコースと「酔っぱらい蟹」を注文した。「酔っぱらい蟹」は雌蟹を紹興酒に漬込んだもの。実もミソも飴色に染まり、殻を割り中身をすすると甘い香りと味が口いっぱいに広がる。コースの料理もどれも美味い。上海まで来た甲斐があった。
上海蟹は冬の味覚、上海に来るなら冬に限る。と思っていたのはこの時まで。若いウェイターは少し誇らしげにこう言った。「当店では一年中蟹料理をお出ししています。特別方法で養殖をしていますので、、、。」
え~っ、いいよ、上海蟹は冬だけで。本当に美味しい物は1年のうちちょっとだけ食べられればいい。

さらばエクレア

2005-08-05 00:54:36 | 食べ物
24時間営業のスーパーの自動ドアが開くと、プールサイドのような湿気と温度から解放される。ミネラルウォーターは、いつもの「南アルプス天然水」。これが故郷の水道水に一番近く気にいっている。足がむくままデザートコーナへ。北京行きの前に、友人たちと食事をする機会が増えている。今日は本郷で天ぷらだった。お腹はいっぱいだが、少しなにか欲しい感じ。「エクレアどうかな?」20円引きというシールを見ながら、妻に聞いた。「古いんじゃないの?」「・・・そうかな。6つも入っていて食べきれないかな。」「明日食べれば?」「・・・」決断を躊躇していると、後ろに人の気配がする。二人はデザートの棚から一歩はなれて道をあける。短パンをはき、帽子をかぶったおじさんの手がすーっとのびる。なんのためらいもなく、エクレアのケースをつかみレジへ向かっていった。お、おじさん、そのエクレア、、、最後のエクレアだったのに、、、。空になった棚を見て、決心した。今日はワッフルにしよう。