北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

最後の一日

2006-08-01 03:31:51 | 留学生活
今日は朝から雨。朝なのにまるで夕方のように暗い。
午前中は大家さんが来て、家賃の精算をした。契約時に渡した「押金」から7月分の光熱費、電話代をのぞいた2500元が戻って来た。午後は、郵便局で本を40冊ほど日本へ発送。10日ほど前に送った荷物はもう日本に届いている。
残った人民元を日本円に換金するために、銀行へ。ところが、銀行員から外国人が人民元を外貨に換金する場合は、パスポート、収入証明書、何かの契約書等々5種類の書類が必要だと言われた。留学生だから中国国内で収入などないと言うと、「ならば換金できない」と断られてしまった。空港ならこんなことは言われずに換金できるはずだが、出国は明日の早朝。空港の銀行は開いていない。このまま人民元を持って帰国か、しかし、次にいつ中国に来るのかわからない。途方に暮れていると、ひとりの女性が「中国人なら換金できるの?」行員に尋ねた。中国人なら身分証明書があれば、問題ないという答えに、「じゃ私が換金してあげる。」と手続きをしてくれた。実は銀行についた時、パンをかじっている彼女を見て、なぜか行員と勘違いし、ここで換金できるのかと話しかけたのだ。銀行員がパンをかじっているはずはないし、制服を着ているわけでもないのに、なぜ、彼女を行員と思ったのか、今思うと不思議で仕方がない。でも、もし彼女の助けがなかったら、しぶしぶ銀行を後にするしかなかった。日本円を受け取りながら、丁寧にお礼を言うと、「自分も順番待ちで時間はあるから、ぜんぜん気にしなくていいよ」と笑顔。
銀行を後にし、いつもの写真店へ。現像があがったネガを確認したあと、受付の女性と老板(社長)に、明日帰国するから、と挨拶をした。「いつ北京に戻ってる?いつでも歓迎するよ。」この言葉は、この一週間何度聞いたことか。
帰宅したのは午後5時。30分ほどの違いで、別れの挨拶に来てくれた友人とは会うことはできず。
荷造りの途中で、近くの中国の東北地方の料理店へ。今回の中国滞在の最後の晩餐、東北地方の料理は一皿の量が多いことで有名だ。妻と二人だけなので少なめに注文したが、食べきれなかった。
食事の後はスーパーで中国の食品をお土産として購入。家に帰り再び荷造り。なんとか片付いたが、やはり荷物が多い。
今は1日の2時30分。この部屋を立つのは3時間半後だ。明日(すでに今日)の昼過ぎには日本だ。(写真:「非常生活」というこのマンションとも今日でお別れ。)