北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

プロラボ

2005-10-30 08:49:54 | 写真
現像に出しておいたネガを受け取りに、写真店へ行った。写真店と言っても、同時プリントや証明写真をつくってくれる町の写真店ではなく、プロのカメラマンが使ういわゆる「プロラボ」。北京でモノクロフィルムを現像しようと思ったら、数少ないプロラボに出かけるしかない。。最初にだしたモノクロネガのあがりがよかったのと、コンタクトプリントが付いてくるのが気に入ったので、この店に現像に出すことに決めている。
先日フィルムを現像に出した時、グレーのトーンがもう少しでるようにコンタクトプリントに注文を出してみた。おばちゃんは、「それじゃ黒が灰色になっちゃうよ。こっちのカメラマンはこういう黒がはっきしてるのが好きなのよ。」という。こっちからすれば、何もこんなに黒を強くしなくてもというコントラストの強さだ。こんなこともあろうかと、日本から持参したコンタクトプリントを見せ、「こんな感じにしてよ」と説明すると受付の女の子も「彼はこういうのが好きなんだから、いいじゃない。好みは人それぞれだから」と言ってくれる。おばちゃんは「こんなプリントにしたら、灰色すぎるって、こっちじゃおこられちゃのにね。」といいながら注文を了解してくれた。
どんなプリントがあがっているのか、すこしの期待とたくさんの不安で袋を開けてみた。「!」期待以上のプリントがあがっている。おばちゃんに、お礼をいうと「たいしたことじゃないよ」といった感じ。「次からどういうふうに注文すればいい?」と聞くと「受付の子はもう覚えているから、この前と同じようにといえは大丈夫よ」という答え。
大満足の一日だった。(写真:北京は建設ラッシュ)

聞こえない音

2005-10-29 09:40:40 | 留学生活
1ヶ月以上練習したがanとangの区別と発音ができない。鼻に抜けない音と抜ける音。中国人からすると、なんでこんなのがわからないのか?ということになる。友だちの前で練習すると、「今のは良かった」「今度はだめ」と言われるが、自分では音の区別ができない。これは、今年いっぱいかかるかなと半ばあきらめていると、日本の辞書に発音のコツが書いてあるのを見つけた。しかし舌の位置を変えるだけで、音の違いは聞き分けられない。翌日友だちのTちゃんに、発音を聞いてもらった。「できるようになった!すごい全然ちがう。」Tちゃんはびっくりしている。びっくりしたのこっちのほうだ。いったいどこが違うんだ。
湖北省の小さな町から絵を勉強に来ているTちゃんは、LとNの音が聞き分けられないという。地元で区別して発音している人は誰もいないらしい。リエン(lian)がニエン(nian)になってしまう。北京に来てはじめて、区別があることを知ったようだ。意識すれば、Lの音は発音できるようになったが、聞き分けられない。ぼくからすれば、どうして?と思うほどの違いだ。
育った言語環境によって、聞き取れる音と聞き取れない音がこんなに違うのかと驚いている。
北京に来てから2ヶ月が過ぎた。初めて会った人からは、中国語(漢字)を書けることに驚かれる。欧米の留学生には漢字は高いハードルなので、話せるが、字はあまり読めないし書けないという人が珍しくない。ぼくからすれば、漢字も読めないのにどうやって勉強するんだと思ってしまうが、音だけを頼りにする彼らのほうが、会話の上達が早い。先生からは、発音や朗読、語順にだいぶ進歩があると言われるが、まだ実感はない。

GR DIGITAL 中国でも発売

2005-10-25 18:52:51 | 写真
期待していたデジタルカメラ、リコーのGR DIGITALが、日本で発売された。高級コンパクトカメラ、GRシリーズのデジタル版だ。携帯性と写りの良さで8年近く初代GR1を愛用してきたが、最近はめっきり使用頻度が減っていた。以前から「GRがデジタルになったら買おう」と思っていたが、ネットを通じて一部の人々の盛り上がりが伝わってくると、気になって仕方が無い。
スーパーの雑誌コーナーに行くと、カメラ雑誌の表紙をGR DIGITALが飾っている。「おぉ、中国でも話題になっているのか!」早速、雑誌を購入し、家に帰って雑誌を包んでいるビニールの袋を破いたが、いくらページをめくってもGR DIGITALのGの字もない。GR DIGITALは表紙に取り上げられているだけで、まだ記事にもなっていない。すっかりだまされた気分になった。しかし特集記事の世界の中古カメラ市場の紹介は面白い。日本の銀座の紹介記事は、写真家・田中長徳氏が執筆したものだ。クラシックカメラブームが去った銀座では、中国人か中古カメラを買い求めるケースが増えているらしい。中には50万円もする高級品を買って行くこともあるとか。将来、中国でもクラシックかメラブームが来るかもしれない。
GR DIGITALは中国では、今月末に発売されるようだ。発売予定価格は6000元(1元=約14円)。日本での実売価格80000円と比べると、あまり変わらないが、物価水準を考えると、本当に超高級コンパクトデジタルカメラだ。その他のデジカメを見ると、日本での販売価格より少し安めになっているので、「発売後しばらくすれば値段が下がるはずだ」とはやる気持ちを抑えて、買いに行くのはもう少し待ってみようと思う。

りんごの加湿器

2005-10-21 01:47:00 | 留学生活
北京はこれから乾燥の季節がやってくる。冬の乾燥はすごいと、何人もから聞かされている。今でも日のあたらない室内で洗濯物を干しても、一日で乾いてしまう。驚いたことに、妻の乾燥肌がすでにはじまった。早めに手を打とうということになり、近くの電気店へ加湿器を見に行った。思っていたより良さそうなものがあり、早速購入。超音波加湿器、水槽に水を一杯にいれると16時間もつすぐれもの。霧も細かくて、手触りが滑らかだ。デザインはよくみるとリンゴに似ている。ほんとうにリンゴかもしれない。りんごの加湿器と洗濯物で、秋冬の乾燥対策は万全だ。(写真:加湿器。緑の葉っぱみたいなものは湿度計)

不思議なこと

2005-10-17 17:37:05 | 留学生活
学校の寮に住んでいた時、夜学内を歩いていると時々パジャマ姿の女生徒を見かけた。学校だからいいのかな、と思っていたが、夕方パジャマ姿のおばちゃんを見かけることがある。夏の夜、ランニングシャツを胸までめくって、腹を出して歩いているおじさんを何人も目撃したが、パジャマで歩くのはありなのか、友だちに聞いてみようと思う。(写真:学校近くのビジネスビル)

追記:今日も学校の帰り、パジャマ姿のおばさんをみかけた。まだ昼過ぎだ。

ADSL開通

2005-10-16 12:01:46 | 留学生活
昨日、ADSLが開通した。これで必要な環境をそろえることができた。ADSLの設置にあたっては、友だちが助けてくれた。ADSLを申し込む場所が分かれば、自分で申し込むに行くつもりだったが、友だちが大家のCさんに電話して相談すると、設置費用はCさん持ちということになった。友だちが火曜日に電話局に申し込むと、15日以内に設置するので、詳しい日時は直前に連絡がくることになった。金曜日、夕方連絡があり土曜日の午前中に来ると言う。電話局の担当者は早口で、電話局、ADSL、明日、9時半、300元(設置費用)という単語だけなんとか聞き取り、相手の話を理解した。友だちからは、大家さんのIDカードのコピーが必要だと聞いていたので、あわてて友だちに電話すると、大家さんに話を取り次いでくれた。9時半に電話局と大家さんが相次いで到着。中国の人は時間にルーズとか、いろんなことが先送りされるとか、なにかで読んだことがあるが、この1ヶ月ほとんど、そんな目にはあっていない。パソコンの設定も含め、30分ほどで作業終了。そのあと、電話代やネット代の払い方を説明してもらった。大家さんは、女優みたいな雰囲気のきれいな人で、ツアーガイドをしている。ツアーガイドは中国では花形職業だと昔聞いたことがある。「分からないことがあったらいつでも電話してね。」といって帰って行った。
夕方から中国人の友だちと日本人の友だちが遊びに来たので、日本のカレーをごちそうした。中国の友だちは、カレーライスを食べるのは初めてとのこと。日本料理店で15元から20元ぐらいで食べられるが、麺類が6元ぐらいで食べられることを考えれば高い食事だ。中国語、英語、日本語を混ぜながらの話は9時ごろまで続き、次はディスコやビリヤードに行こうと話が盛り上がった。(写真は部屋の窓からの風景)

若いカップルの家へ

2005-10-09 23:31:17 | 留学生活
昨日、部屋探しでお世話になった。友人のLさんの家に招かれ、遊びにいった。中心地から車で30分ほど走ったところの住宅街。かなり高級そうなマンションだ。寝室2部屋、トイレ/シャワー2つ、リビング、キッチンとかなり広い。LさんはボーイフレンドのSさんと同居中。もともとは、Sさんの弟カップルも一緒に住んでいたそうだ。リビングには下着などの洗濯物が干されていて、少し驚いたが、当人たちは気にしていない様子。二人の性格なのか、中国の人たちの特徴なのかは、まだたずねていない。Sさんの弟のガールフレンドが料理を作って待っていてくれた。料理6種類に、スープ。友だちをもてなすのには十分な量だ。「いつもこんなに食べてるの?」と聞くと、「いつもはこの半分。」とSさんは笑って答えた。Sさんは日本のドラマやアニメをよくみるそうで、一番のお気に入りは「東京ラブストーリー」。大学時代に10回見たそうだ。鈴木保奈美に心を打たれたらしい。Lさんは日本へ行って桜を見たいという。Sさんからは、北京の古い町並みが残っている場所を教えてもらったり、「チベットにはぜひ行くべきだ。」と強く勧められた。Sさんはまだ行っていないそうだが、行ったことのある人たちから「ぜひ行くべき」と勧められているらしい。チベットかぁ。ずいぶん昔に行ってみたいと思ったことを思い出し、来年の夏頃行ってみようと考えている。
※ADSLは今週手続きをする予定。妻のネット復帰はちかいです。

2眼レフ

2005-10-08 11:09:50 | 写真
昨日は久しぶりに、カメラをもって街に出かけた。北京の昔ながらの住居が残っている地域を歩いてみた。大型連休ということもあり、北京は各地からの観光客でいっぱいだ。胡同とよばれる細い路地はまるで迷路のようで、学校の周りのビジネス街とはまったく様子がちがう。胡同周遊という札を貼った自転車式の人力車もあちこちで客引きをしている。2眼のカメラをバックから取り出して、光がきれいにあたっているところを探して撮影していると、レストランのおじさんに声をかけられた。「古いカメラもってるねぇ。」片言であいさつをすると、すぐに「どこから来たの?」と聞かれ、「日本から。」とこたえる。「自分が小さかったことはみんなこんなカメラを使っていたんだよ。」懐かしそうに話してくれる。骨董街では、「それどこのブランド?」と声をかけられた。「ドイツのローライ。知ってます?」と答えると、店にたくさんあるから見ていきなよ、と通りの斜め向かいの小さな骨董店に案内してくれた。中国製の2眼カメラを3台と、ドイツ製の蛇腹式カメラを奥から出して来てくれた。まともに動きそうなのは一台もない。かろうじてシャッターがきれるカメラは、レンズがカビだらけで曇っている。「汚いなぁ」とか、「シャッター動かないよ」といいながら手に取ると、店の女の子が「汚いって」と笑いながらこちらを見ている。店の人は強く勧めるわけでもなく、これが一番よく動くと言って、カビのついたカメラのシャッターをきってみせる。それはいらないなぁと思いながら、カメラを見せてもらったお礼を言って店をあとにした。北京で見かけるのはほとんどデジタルカメラ。クラシックカメラを使っている人には会えるのかな。

今週は黄金週間

2005-10-06 17:56:56 | 留学生活
10月1日が中国の建国記念日(国慶節)のため、10月1日から9日まで学校は連休。北京では、この期間を黄金週間と呼んでいるようだ。1日に引っ越しをしたので、部屋を整理したり、必要な物を買い揃えているうちに、休みも3分の2が終わった。この1ヶ月の疲れからか、何をするのもスローペースだ。

北京のスーパーマーケットにはなんでもそろっている。食料品、家電製品、衣料品、靴、薬局、中国茶の専門店、DVDやVCDなど。この連休中に、アンディ・ラウ主演の映画2本とチャーリーズ・エンジェル2のVCDを買ってみた。どれも中国語(普通語)の吹き替え版。香港のスターの名前も大陸ではすべて漢字表記、「アンディ・ラウ」といっても誰もわからない。「劉徳華」を中国語で発音しないと通じない。ハリウッド映画や日本のアニメの吹き替え版は、こちらでも人気がある。昔と比べ吹き替えの技術も向上したのか、見ていて違和感がない。近いうちに宮崎駿作品の吹き替え版も買ってみようと思っている。

家電製品で面白いのは、炊飯器だ。こちらの炊飯器には蒸し器がついている。日本の炊飯器とほとんど同じ形で、蒸し物用の容器がついている。これで、マントウや包子を蒸かすことができる。炊飯器で炊いたご飯は、学食や食堂のご飯とは比べものにならないくらいおいしい。

スーパーでも野菜、果物、肉、香辛料など、ほとんど量り売り。適当に袋にいれてそれぞれのコーナーのおばちゃんに渡すと、重さを量って値段を付けてくれる。野菜売り場には、無農薬コーナもある。農薬問題は北京でもよく知られているのか、割高だが結構買われていく。冷凍の餃子は種類と量が豊富。昨日は、ニラと豚肉、椎茸と豚肉、茴香よ豚肉の3種類を買ってみたが、以外においしい。