北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

友、遠方より来る

2006-03-27 15:09:45 | 留学生活
この週末、東京から2人の友人が遊びに来た。観光ツアーでは行かない所を案内することにした。どこが良いか思案したあげく、1日目は自分が通っている学校やスーパーマーケットを案内した後、自宅へ招待、夜は茶館のミニコンサート。2日目は、中国美術館、ちょっとこじゃれたカフェでお茶、王府井でお土産の購入、夜は京劇鑑賞となった。
後半、ATMでお金がおろせないとか、時間がなくなったので、京劇の前に行くつもりだったレストランを取りやめ、他のレストランへ行き、料理がなかなか出てこないので、炒飯をキャンセルして、開演数分後に会場にはいったりと、詰めが甘い部分があったものの、久しぶりに楽しく遊んだ2日間だった。
ひとつ残念なことは、ポケットに入れておいた眼鏡をなくしたこと。おかげで今日は朝から、タクシー会社、バズ会社、食堂、カフェに問い合わせの電話したが、眼鏡の届け出はないとのこと。普段は使わないが、ここ一番でかけるお気に入りだったので、かなりがっかりしている。でも、電話でものを尋ねる良い練習になった。どの場所も自分のたどたどした話を辛抱強く聞き、折り返し電話で返事をくれたのには感謝している。(写真:学校の木蓮。まだ緑がすくない北京のグレートーンの中で、春の花がひと際映える。)

陰と陽

2006-03-25 01:06:54 | 留学生活
中国語の発音はいつまでたっても難しい。基本的には日本語同じ音はない。英語の音の方がずっと中国語に近いらしい。だから英語の正確な発音を身につけている人は、中国語の発音を身につけるのが早い。中国語はそれぞれの単語ごとに声調がある。声調を間違えると違う意味になってします。高い音、低い音、上がる音、下がる音、この4種類をしっかり区別して発音しないと、いくら話しても相手に通じない。さらに長い音、短い音を使い分けないと、感情が表現できない。
この声調、中国の陰陽思想と深く深く関わっているらしい。現代中国語では厳密さがかなり崩れてきたらしいが、古代中国語とくに詩には、厳密なルールがあったようだ。中国思想において、世界は陰と陽によって形作られている。易も陰陽の組み合わせを見ることで、現在の状況や将来の動きを推し量るものだ。陰と陽と言えば、囲碁も中国発祥。囲碁はもともと神様のゲームで、黒(陰)と白(陽)の石を並べることで、盤上にひとつの世界を創造しているとか。
中国語の音とリズムは世界の音とリズムの表れになならない。中国語を話すこと自体が世界の創造に関わっているのだ。なんてことを考えてみた。壮大だなぁ。

ようやく気づいた

2006-03-19 02:47:18 | 留学生活
やっと気づいたことがある。それは妻の中国語の発音。10月ぐらいから、友だちには「たこのほうが発音が標準だ。」とずっと言われて来た。老師も「太太(タイタイ=奥さん)の発音は正確だ。」と言っていた。しかし、ぼくには違いが分からない。自分の発音と一体どこが違うんだ?と思っていた。
ところが今週になって、急に妻の発音が良いと思えるようになった。確かにひとつひとつの音がクリアーだ。先週まではまったく感じなかったのに。発音よくなったんじゃない?そう尋ねると、「特に練習してないから、前と変わんないと思うよ。」という答え。
街の人々の声にピントが合って来たことを考えるあわせると、変わったのは妻ではなく、どうやら自分の方らしい。(写真:今日もよい天気。梅は満開。)

新しいカメラ 試写

2006-03-18 00:16:10 | 留学生活
最近買ったカメラで、カラーのネガフィルムを使ってみた。
写真屋で受け取ったベタ焼きは、フィルムをスキャンして出力したもの。よく写っている。色は少し淡い感じだが、かえって雰囲気があり悪くない。
折り畳めば小さくなり、どこへでも持って行ける。いつも使っている2眼レフとは、操作も画角も違う。レンズを向ける対象もおのずと変わってくる(はず)。
近々、校舎の解体が始まる。50年代のレンガ作りの建物だ。このカメラで解体の様子を撮ってみようと思っている。(写真:試写の出力シートをGRDで撮影。オリジナルとは少々色味が異なる。)

窓は開いたか? その2

2006-03-17 23:55:15 | 留学生活
通り過ぎる人たちの会話が耳にはいる。その感覚は、カメラのファインダーの中でピントがあう感じに似ている。
バスに乗っても、無意識のうちに耳を澄ましている。聞き取れた言葉は、小さな声でまねしてみる。
世界が少しだけクリアーになった。
久しぶりに会った中国人の友だちとの会話。冬休み前と比べると、聞き返す回数も減り、受け答えもスムーズになってきた。
残された時間で、どこまで世界をクリアーにできるのか。焦りと期待。
部屋の窓を開けてみる。
寒さは知らぬ間に消えている。春の風が心地よい。(写真:お婆ちゃんたちの社交場に、梅の花が咲いた。)

新しいカメラ

2006-03-04 23:35:13 | 写真
雲南でとった写真が現像からもどってきた。ベタ焼きを見ながら、こうなるはずではなったのに、と反省と考察の繰り返し。なかなか100パーセントの中国語学習モードに戻りきらない。
続けて何回も写真店に通っていたので、ショーウインドの古いカメラに目がとまった。ちょうど「蛇腹カメラを買った」という写真仲間のブログを最近読んだばかりだ。ネットで調べると、なかなか良いカメラらしい。値段も手頃だ。
店長に聞いてみると、1割まけてくれるという。土日をはさんで考えた末に購入。70年以上の古いカメラなので、買ったその場でフィルムを入れて試写し、現像に出した。
昨日フィイルムを受け取りに行った。顔なじみになった受付の女性に「できはどう?」と聞くと「とても良いよ」という答え。ベタ焼きを確認していると、店長が通りかかり「すっごくいいだろ。」と笑顔。「見たの?」と聞くと。「見たよ。こんなに古いカメラが、こんなに良く写るなんて、思いもしなかったよ。」みんな関心があったようだ。。
ベタ焼きを何度も見返した。確かによい、70年以上の古いカメラが、今でも十分使えるということに感動すら覚える。70年前と言えば戦前だ。時代が大きく変化する中、どんな経緯でこの手に渡って来たのだろうか。(写真:十分に使い込まれカメラには迫力がある。)

yupiter_photoを更新(03/03)