北京の中古カメラ屋をのぞくと、いろいろなブランドの中国産の2眼レフを見かける。代表的なのは「海鴎」というメーカー。日本でもシーガルとして知られている。海鴎の2眼レフ、中古で買えば200元~400元ぐらい。カメラの状態や形式によって値段に幅がある。いま手元にあるのは4B-1というタイプ。これはかなり状態がよく、300元(約4500円)で購入。日本で新品を買うと25000円ぐらいだ。
海鴎の2眼レフ、中国国内の写真愛好家からの評価は高い。中国カメラの「クラシック」だ。海鴎は現在でも2眼レフの製造を続けている。(最近は韓国の会社に買収されたらしい。)写真仲間の話では、現代のものは80年代のものに比べ質が落ちているという。
以前は海鴎の2眼レフを模したカメラが各地で作られていた。「牡丹」もそのひとつ。話によると、海鴎の2眼レフと牡丹の2眼レフの部品はレンズも含めて同じ工場で作られていたらしい。牡丹を買った店では、写りも海鴎とほぼ変わらないと言われた。
写真仲間は「やはり海鴎のほうが写りがよい。」という。でも実のところ、カメラ屋の店長も、写真仲間も自分ではどちらも使ったことがないのだ。
それならば、自分で確かめてみよう。いつもの露出、同じフィルム、同じような光の状態で、学校の行き帰りを利用して街を撮影した。使い買ってはほぼ同じ。海鴎のほうがファンダーが明るく、ピントが合わせやすい。
モノクロのベタ焼きで比較したところ、海鴎のほうが描写が細かくてトーンが豊かな感じだ。質感がよく出ている。
牡丹でポジフィルムを使ってみたところ、意外に悪くない。トーンの落ち方が激しい分、メリハリが強く感じられインパクトが強い。上手く使うことができれば、面白いかもしれない。
使い慣れたローライコードと比べてみると、やはりコードのほうが上手だ。もっとも値段が10倍くらい違うので、比べる方が間違っている。では、10倍も描写に違いがあるかというと、海鴎はそこまで差は感じられない。大きく引き伸ばしてみると、もっと差がはっきりするかもしれないが。
中国カメラは意外と面白い。実はもうひとつ気になっている2眼レフがある。「珠江」というカメラ。かつて輸出用として作られ、レンズはドイツ製で研磨と組み立ては中国で行っていたとか。ネットの掲示板では、海鴎よりも描写が細かいという人もいる。中古カメラやでは200元(3000円)ぐらいで手に入る。状態のよさそうなのを見つけたら、買ってしまうかもしれない。(写真:右からローライコード、海鴎、牡丹。見た目はそっくり。中国カメラは漢字がかっこいい。)
海鴎の2眼レフ、中国国内の写真愛好家からの評価は高い。中国カメラの「クラシック」だ。海鴎は現在でも2眼レフの製造を続けている。(最近は韓国の会社に買収されたらしい。)写真仲間の話では、現代のものは80年代のものに比べ質が落ちているという。
以前は海鴎の2眼レフを模したカメラが各地で作られていた。「牡丹」もそのひとつ。話によると、海鴎の2眼レフと牡丹の2眼レフの部品はレンズも含めて同じ工場で作られていたらしい。牡丹を買った店では、写りも海鴎とほぼ変わらないと言われた。
写真仲間は「やはり海鴎のほうが写りがよい。」という。でも実のところ、カメラ屋の店長も、写真仲間も自分ではどちらも使ったことがないのだ。
それならば、自分で確かめてみよう。いつもの露出、同じフィルム、同じような光の状態で、学校の行き帰りを利用して街を撮影した。使い買ってはほぼ同じ。海鴎のほうがファンダーが明るく、ピントが合わせやすい。
モノクロのベタ焼きで比較したところ、海鴎のほうが描写が細かくてトーンが豊かな感じだ。質感がよく出ている。
牡丹でポジフィルムを使ってみたところ、意外に悪くない。トーンの落ち方が激しい分、メリハリが強く感じられインパクトが強い。上手く使うことができれば、面白いかもしれない。
使い慣れたローライコードと比べてみると、やはりコードのほうが上手だ。もっとも値段が10倍くらい違うので、比べる方が間違っている。では、10倍も描写に違いがあるかというと、海鴎はそこまで差は感じられない。大きく引き伸ばしてみると、もっと差がはっきりするかもしれないが。
中国カメラは意外と面白い。実はもうひとつ気になっている2眼レフがある。「珠江」というカメラ。かつて輸出用として作られ、レンズはドイツ製で研磨と組み立ては中国で行っていたとか。ネットの掲示板では、海鴎よりも描写が細かいという人もいる。中古カメラやでは200元(3000円)ぐらいで手に入る。状態のよさそうなのを見つけたら、買ってしまうかもしれない。(写真:右からローライコード、海鴎、牡丹。見た目はそっくり。中国カメラは漢字がかっこいい。)