北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

孫悟空

2006-05-27 15:17:25 | 留学生活
子供のころ孫悟空が大好きだった。子供の頃は手塚治虫の傑作アニメ「西遊記」の絵本を毎日眺めていたし、少し大きくなってからは邱永漢の「西遊記」を繰り返し読んだ。
孫悟空のイメージは日本と中国では大分違う。衣装は黄色、顔に隈取り。中国の悟空はすごく派手だ。初めて本場の孫悟空を見た時には、かなり違和感があった。日本の実写版の孫悟空はどちらかというと「かなり人間に近い猿」という感じがするが、中国ではもっと猿らしく表現されている。動作や顔の表情は、とても猿っぽい。
京劇では、悟空が三蔵法師と出会う500年前、天界で大暴れしていた頃のストーリが人気だ。セリフがすくなく立回りが多いので外国人にも分かりやすい。
今週は、兄が学会へ出席するため北京へきたので、昨日は一緒に京劇を見に行った。最後の見せ場、悟空が如意棒を華麗に振り回す場面で痛恨のミス。なんと、如意棒を落としてしまったのだ。あ~っ!!悟空しっかりしろ!!思わず心のなかで叫んだ。あれはないよなぁ、ガッガリだ。とぼやいている隣で、妻のたこは「彼、辛いだろうな」と役者にいたく同情していた。
でもやはり、孫悟空が如意棒を落とすなんてことはしちゃいけない。それと、一緒に記念撮影するのに100元というのは高すぎるぞ。(写真:孫悟空は永遠のヒーローだ)

漢語水平考試 結果

2006-05-22 21:33:26 | 留学生活
先月の中国語検定、なんとか目標達成。ヒアリングと文法の出来が悪かったので、あまり期待はできないと思っていたが、ぎりぎりで目標の級を通過した。自分自身がほっとしたのはもちろん、中国語の老師も大変喜んでくれた。これで残りの2ヶ月は口語と発音のレベルアップに専念できる。明日はお祝いということで、老師に北京ダックをごちそうになる。(写真:江西省南昌市。最近は中国の地方都市が意外と面白いと思い始めている。)

中国の結婚式

2006-05-17 10:41:26 | 留学生活
5月3日夜、北京西駅で寝台車に乗車。中国の電車はおよそ時速100km、新幹線に比べればずいぶん遅い。13時間ゆられ、江西省の南昌市に到着。そこからさらに車で3時間。ようやく友人の故郷にたどり着いた。
「小さい街だろ」と友人は笑うが、人口は50万人ほど。日本の中小都市とは規模が違う。中国南方の料理は、北京ほど塩辛くなく、何を食べても美味しかった。街は緑が多く、車が少ないのもよい。ただし夏は大変暑いらしい。
友人は結婚式の準備のため、ぼくたちにつきあっている余裕はない。その後は友人の親友たちの世話になった。中国人は友人を大切にすると聞いていたが、どこへ行っても歓迎され親切にしてもらった。
5月6日は結婚式。南方の結婚式は、夕食を兼ねるのが普通らしい。この日の出席者は600人とかなり盛大だ。実は出席にあたって一番悩んだのは服。「いつも通りの格好でいいよ」と友人はいったが、気を使って言っているんじゃないかと半信半疑だった。といってもスーツは持っていないので、ちょっとこぎれいな格好で参加することにした。心配しながら会場に行くと、参加者のほとんどが普段着だ。親族はすこしおしゃれにしているぐらい。
新郎新婦の挨拶、新郎の父親の挨拶のあとは「食べて飲む」だけ。友人代表の挨拶だとか、祝電を読むとか、誰かが歌うとかはなかった。ケーキカットもなし。「めでたい席だから、できるだけたくさん(酒を)飲め」と友人たちにそそのかされ、普通のビールグラス2杯半分の茅台酒を飲んだ。アルコール度数は53度。普段ほとんど飲まない自分としては上出来だ。
式の後は友人たちと新郎の家へ行き、夜遅くまで騒いだ。もっとも騒いだのは友人たちで、ぼくは静かにしていた。アルコールがまわって意識がハッキリしないのと、友人同士の会話は方言が多くて聞き取れないところが多いから。それでも自分の中国語の上達を少し感じたのは、酔っぱらっていても中国語で別れのあいさつができたこと。
機会があれば訪れたい場所が、またひとつ増えた。(写真:中央の二人が新郎新婦。新郎は茅台酒の一気飲み。)

黄金週間

2006-05-01 01:19:22 | 留学生活
5月1日から中国も黄金週間。学校も1週間の連休にはいった。この2ヶ月の疲れがたまってきたところなので、ちょうどよい骨休めだ。それでも発音の練習は欠かせない。少し前に老師から借りた発音矯正の本がツボにはまった。図解通りに舌の高さ、上顎につく舌の位置を確認しながら発音すると、今まで出なかった中国語っぽい音がでる。念のため昔使った教科書を見直すと、音によって簡単な説明が載っているが、当時はまったくわかっていなかったようだ。頭の中にある程度蓄積ができた今になってようやく理解できることが多い。あとは口と舌を早く動かす練習が必要だ。
友人から5月6日の結婚式に招待された。彼らの故郷は江西省、北京から電車で13時間。5月3日の寝台列車の切符がようやく手にはいった。中国人の結婚式に出席するのは初めてなので楽しみだ。(写真:4月28日は誕生日。この年になると嬉しさもほどほどだ。久しぶりに食べた本格的なケーキには満足。)