北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

思いがけないプレゼント

2007-04-28 23:25:06 | その他
「予約してあるところがあるから」と妻に連れられ、夕方に家を出た。これが誕生日プレゼントだと言う。どこに行くのか教えてくれない。夕食にはまだ早い。しかも江古田駅の近くらしい。どこかにミニシアターでも見つけたのか、それとも音楽でも聞きに行くのかと、あれこれ詮索しながらとついて行った。
連れて行かれた先は、「なごみ」という指圧マッサージの店。受付をすませると、妻は「終わったら食事に行くから帰って来てね」と家に帰ってしまった。妻が予約していたのは足マッサージと全身指圧の90分コース。妻はいろいろとリサーチしたらしく、かなりおしゃれで雰囲気の良い店だ。壁の漆喰がいいかんじ。BGMにはジャズがかかっている。施術は本当に「指圧」で、揉んだりしない。押すだけというのは初体験だ。しっかりと押されているうちに、体が徐々に弛んでくる。
凝ってますか?と聞くと「凝ってますねぇ」という返事が返ってくる。そう言われると、なにか認められたような気になるから不思議だ。ジャズを聞きながら、久しぶりのマッサージを堪能した。
夜は家の近くのフレンチレストランで食事。前から一度行きたいと思っていたところだ。メニューを見て、イベリコ豚はイベリ子豚ではないことを発見。「ほんとうに美味しい地鶏」はメニューに書かれているとおり本当に美味しかった。
おまけに誕生日ケーキに中国語が書かれていたのにはびっくりした。妻のおかげで楽しい誕生日を過ごすことができた。

誕生日

2007-04-28 08:34:08 | その他
今日は誕生日。42才になった。いろんなことがあるが、元気に生きていることを感謝したい。
夜は、妻のたこがなにか企画しているらしい。楽しみだ。

飯塚達央写真展

2007-04-23 00:56:39 | 写真
今日、目黒のギャラリーコスモスで開催されている飯塚達央写真展へ行った。局紙という和紙を使ったプリンター用紙でモノクロを出力しているというので、興味をもったのだ。印画紙がつぎつぎと製造中止になる現在、将来的にはデジタル出力も視野に入れざるを得ないからだ。飯塚さんの写真は北海道の冬を撮ったもの。とくに雪の美しさが目をひく。白のトーンが絶妙。冷めたさや粉雪のさらっとした手触りが伝わってきそうだ。作品はすべてモノクロだが、使っている機材はデジタル一眼、コンタックス645とカラーポジの組み合わせ、ローライとモノクロフィルムなど、デジタルと銀塩がまったく違和感無く混在している。カラーポジを使ったものが一番トーンが滑らかで、次がモノクロフィルムのような気がする。
局紙は一見マット紙のようだが、実際には光沢がある。和紙特有の凹凸があり、照明の当たり具合によってキラキラ光っているように見える。印画紙とも今までのプリンター用紙とも異なり不思議な感じだ。値段は高いが使ってみたい。
作家ご本人とも話をすることができ、いろいろな意味で刺激をうけた写真展だった。モノクロが好きな人、デジタル出力を考えている人にはお薦めである。

飯塚達央写真展『カムイミンタラ ~北のウォームトーン~』
会場・GALLERY COSMOS(ギャラリーコスモス)
4月17日(火)~4月29日(日)
am.11:00-pm.7:00

もうすぐ黄金週間

2007-04-21 11:01:59 | その他
ここ数年、黄金週間を東京で過ごしたことがなかった。今年は大型連休、久しぶりに自宅でのんびりしようと思いながらも、あれこれ思いを巡らしている。暗室に2日は入りたい。カメラを持って散歩もしたい。中国語のカセットテープをパソコンに取り込んでipodで聞けるようにしよう。建築士の勉強もしないといけないな。最近すっかり出て来たお腹を引っ込めよう。少しでいいから英語もやろう。最近映画も観てないな。本も読みたい。写真展も見に行きたい、、、等々。
結局、ごろごろしているだけで休みが終わってしまった、なんてことがないようにしなくちゃね。まずは、朝ちゃんと起きることが目標かな。

二人展「なかなかリバーシブル」終了

2007-04-17 22:56:14 | その他
妻と友人の二人展が昨日終了した。
会期中の来場者は95人くらいだっただが、ほとんどの人が2度3度じっくりと見てくれ、イラストに対する評価もよかったと喜んでいる。なるべくコストを押さえながら、見に来てくれた人を楽しませることができるのか、今回は作品に対する反省だけでなく、展示に対する課題も見えて来たようだ。来場者を増やす工夫も必要だ。来てくれる人のほとんどは友人、知人、親戚である。ということは友人や知人を増やしていくこと=作家本人を気に入ってもらうことが大切なのだ。課題が具体的に見えれば、解決策もたてやすい。次回はきっと今回以上によい展示会になることだろう。
ギャラリーに足を運んでくれたみなさん、ありがとうございました。

渡部師匠の指導術

2007-04-15 23:12:06 | 写真
今日は4時から2Bの暗室で再びグループ展用の写真をプリントした。3時間の作業で3カットを仕上げた。
今までの写真をすべて長テーブルに並べて問題がないかチェックした。自分としては、できるだけプリントの濃度を合わせ、トーンを揃えたつもりだ。ちょっと緊張しながら、渡部さとる師匠の感想を待った。「すごくいいね」この一言を聞いて、心の中でほっと一息ついた。いままで他の人が「すごくいいね」と言われるのは聞いていたが、自分が言われたのは初めてだった。正直に言うと、昨年ワークショップの終了グループ展に参加でできなかったので、他の仲間に比べ、一歩及ばないのではないかという不安が常にあったのだ。まだグループ展まで時間があるので、もう少しプリントを増やし、セレクトを考えていけばよさそうだ。「これがこの印画紙のぎりぎりのトーンだね。バライタで焼いてもこれ以上のトーンはあまりでないよ」これはかなり褒められているのではないだろうか。おまけに「ワークショップに参加しただけで、感度分の16を身につけんだから、すごいね」と言われてしまった。これはちょっと褒め過ぎだ。天気の良い日に光が当たっているところを撮っているだけなのだから。夕方やちょっと暗めの場所は、まだ上手く撮れない。
しかし、そこは師匠、褒めるだけではなく、すかさず次のハードルを示してきた。「フジの印画紙レンブラントもよさそうだよ。次はレンブラントも使ってみたら」と。この先はバライタをやってみようかなと思っていた矢先の言葉に、思わずうなってしまった。相手の状況を的確に見極めて、ちょっと上の目標を示す。2Bの人たちがメキメキと腕をあげていく師匠の指導術の一端を垣間見た気がした。ここまで書いて、写真家の横木あらおさんが以前ご自分のブログで「渡部さんは日本一の写真の先生だ。受講生は渡部さんの指導を受けられることを感謝しなければいけない」と書いていたことを急に思いだした。これを読んだ時は、半分はリップサービスか?と思っていたけれど、ひょっとすると、横木さんが書いていたことは本当なのかもしれない。

写真をめぐる身近な状況

2007-04-15 11:04:01 | 写真
土曜日、友人のT君家族と月光荘画室こんぱるで待ち合わせし、近くの中華料理店へ。
Tはデザイナーで写真、絵画、インテリア等にも興味を持っている。Tから「おしゃれでセンスが良く、それでいて他とはちょっと違う写真はどこで売っているのか」と質問された。聞くと、最近フレームを買ったらしい(しかも3つも!)。しかし、そこに入れたくなるような写真が見つからないのだという。さりとて、自分で撮った写真を飾る気はないらしい。
中国の写真をみせるが、これという決め手がないらしい。グレーが多すぎると、部屋の雰囲気が暗くなるとか、正方形のイメージはフレームにあわないとか言っている。普通は写真に合わせてマットとフレーム買うもんだろ、というと「もう買っちゃたからね」と笑っている。彼のことだから、さぞかしおしゃれなものを選んだのだろう、それにフレームに合わせてインテリア的な写真を探しているのも彼らしい。個展をこまめに回って気に入った写真を探すのはどうかと言うと、それはめんどうだし、時間もないという。写真の楽しみ方としては、確かに「飾る」ということももちろんあるはずだ。伝統的な日本家屋の床の間にだって掛け軸が飾られているではないか。潜在的があるはずだと感じた。そう考えると、飾ることを前提とした写真というのは意識して撮ったことがないことにも気づいた。見せ方と撮り方に大きく関わる問題だ。じぶんはアマチュアでおまけに素人なので、いろんなことを考えてみようと思った。


7時間耐久

2007-04-14 10:18:19 | 写真
代休2日目、昨日は初めてレンタル暗室へ行った。新宿御苑の古ぼけたビルの一角にあるプレイスMという場所だ。前日に朝10時から5時まで7時間コースを予約しておいた。案内された暗室はお世辞にもきれいとは言えない。昔乗った中国・山峡下りのボロボロの船を思い出した。渡部さとるさんの「2Bの暗室以上のものはなかなかないよ」という言葉が頭をよぎり、週末の2B暗室にだけにしておいてもよかったかな、と後悔に似た気持ちが湧いて来た。
しかし、せっかく来たのだから時間を有効に使おうと、気持ちを切り替え作業を始めた。はじめての引き延ばし機だったので、なかなか思うようなプリントにならず、最初の設定時に時間がかかった。午後に入ると作業が順調に進み始めた。結局5時までに5つのカットを濃度をすこしずつ変えたものを3枚すつ作ることができた。7時間の作業を終え、軽い疲労感と少しの満足感を感じて帰宅した。
夕食後、真新しいプリントといままで2Bで焼いたものを並べてみた。すると妙な違和感がある。印画紙の白い部分の色がだいぶ違うのだ。焼いたばかりのプリントを白とすると、2Bで焼いたものは茶色が混じっている。これって、今日の作業とそれに費やした大量の印画紙は無駄だったってことか?一気に疲れが吹き出してくるような気分だ。でも展示するときマットに入れてしまえば分らないだろうし、意外と平気かもしれないからと、妻に言われ、確かにそうかもしれないから、時間を置いて冷静になってから、再度検討しようと問題を棚上げしておくことにした。

写真展のはしご

2007-04-13 00:49:47 | 写真
今日は久しぶりに代休をとった。午前中はコニカミノルタプラザで開催されている海野未来雄さんの個展「MARGINAL LAND」を見に行った。まだ寒さが残る5月を中心、モンゴルを撮影したのものだ。一見、大地と空が淡々と写されているように思えるが、そこにはモンゴルと20年に渡って関わって来た作者ならではの思いが込められている。海野さんは写真集「MARGINAL LAND」も出版している。写真集と展示されている写真はプリントと展示の構成がすこしずつ違うのが面白い。写真集のレベルも高い。
午後は2級建築士の受験申込をした後、銀座のキャノンギャラリーで開催されている内藤さゆり個展へ。内藤さんの写真はインクジェットプリンターで出力したもので、やさしい色が印象的だ。展示室の中央にたって、左からぐるりと見渡すと、写真のイメージが一望でき、色とイメージの変化を意識した展示構成を感じることができる。8枚入セットのハガキを購入。
その後、ハウスオブシセイドウの「口紅のとき」、シャネルの「エリオット・アーウィット展」をはしごした。エリオット・アーウィット展では豪華なカタログを無料で配布しているが、カタログを平積みした場所にはどこにも「無料」とは書かれていない。カタログをめくっていたフランス人らしき若者が、係員に「カタログはドコで買えますか?」と尋ねていた。「無料ですよ。赤、黒、白からお好きなのをひとつお選びください」という返事を聞き、「タダですか!ボクは黒をもらいます」と嬉しそうに目を輝かせていた。どうしてこれが無料なのだろうと思うほど立派なカタログだ。展示は質、量ともに圧巻。写真の楽しさを感じさせてくれた。
最後に欲張って「なかなかリバーシブル」に顔を出した。月光荘画室「こんぱる」は。古い建物でしかも銭湯の上にあるのだが、こぢんまりとしているわりに意外に天井が高く、居心地がよい。家で毎日のように見ていたイラスト作品もひと味違って見える。来てくれた人たちにも好評のようだ。作品は制作することと同じくらい、人に見せることが重要なのだ。出展している本人たちは、何かと反省点を見つけながらも楽しそうだ。搬入前日、深夜まで準備を手伝った甲斐があった。

デジタルで撮影

2007-04-12 00:32:59 | 写真
このところ、最近オープンした博物館や店舗の竣工写真を撮影している。以前は自前の銀塩1眼レフで撮っていたのだが、今では会社のデジ1眼を使っている。月曜日は銀座のデルレイというチョコレート店の新しい店舗を撮影した。
撮影が7割ほど進んだ頃、デジ1眼が突然動かなくなってしまった。スッチを入れ直したり、レンズをはめ直しても動かない。撮影はまだ少し残っているし、明日は後輩がカメラを使う予定だ。内心の動揺を隠しつつ、残りの撮影は自分のGRDを使うことにした。念のため持って来た21mmのワイドコンバーターが活躍した。コンパクトデジカメがこんなにも頼もしく思えたのは始めてだ。撮影が終了したあと、後輩に電話をしカメラが動かなくなったことを告げると、「電池入れ直すと動いたりすることありますよ」と言われ、そんなこともあるのかと思い試してみた。すると、何事もなかったかのようにカメラが動き出した。なんてこった。GRDで撮ったカットを数枚撮り直し、撤収した。
翌日データを確認すると、GRDで撮った写真の方がよいのだ。デジ1眼で使った広角ズームは歪みが目立ってしまう。結局、メインのカットはGRDのものを使うことにした。セレクトしたものを、プリントアウトして並べてみると、GRDと1眼では発色に違いがある。基準になる1枚を選んで、それにあわせて他の写真のカラーバランスを調整した。
午前中いっぱいかかって完成した写真をテーブルに並べると、デザイナーや営業担当が集まって来た。好評で内心ほっとした。後輩のデザイナーとデザイン部長がこれが選んだカットは、いずれもGRDで撮ったものだった。これコンパクトデジカメでとったものですよ、と口もとまででかかって言葉を飲み込んだ。
次からはデジ1眼は必要ないのかもと思うだが、一応サブカメラとして持って行くことにしよう。