北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

中国タイム

2005-08-29 22:17:49 | 留学生活
中国は何事も時間が早い。
朝、9時30分に北京市国際衛生検疫所へ向かう。長期滞在のためには、健康診断書の提出が義務づけられているのだ。検疫所につくと、すでに大勢の人が申請書をもって順番をまっている。要領がわからず、あちこちウロウロし、ようやく申請書を手に入れた。記入してから順番札が必要なことに気づき、係に尋ねると、今日はもう150人以上来ていて、番号札がないから明日もう一度くるようにといわれた。明日は何時からやっているのかと聞くと、8時から始まるから、7時半には来るようにという返事。ということは、明日は6時半起きだ。北京に来てから少しずつ、起床時間が早くなっていく。
そういえば、夕食の時間も早い。日本にいるときは、8時、9時は当たり前だったが、学食は6時に行くともう閉まっている。おかげで昨日の夕飯は5時半に食べた。今日は7時ごろ学校の近くの食堂に行った。塩加減が薄めで味付けもよい。筍と豚肉の炒め物、スープ、ご飯、カボチャの揚げ菓子でお腹いっぱいになった。二人で25元、約350円だ。

北京へ到着

2005-08-27 01:30:10 | 留学生活
スーツケース3つとキャリーケースを転がし、北京へ到着。
成田で支払った荷物の超過料金は5万8千円。北京首都空港では荷物の多さに、何台ものタクシーに乗車拒否されてしまった。
大学の宿舎は、予定通りダイアルアップで、予想していたとはいえ、接続の遅さに困っている。ADSLが設定できる新しい部屋はいずれも1人部屋とのことで、ADSLに接続できる方法を考え中。
北京は湿度が低く、東京よりも過ごしやすいようだ。しかし、建設中のビルが多いためか、もともとの街の特徴なのか、砂ぼこりが多い。
とりあえず、生活環境を整え、引っ越しの疲れをとってから新学期を迎えたい。

出発まであと2日

2005-08-22 22:49:34 | 留学生活
実はまだ、荷造りが終わっていない。
郵便局で国際郵便を依頼したら、中古の衣類は遅れないとのこと。
中国の税関でチェックされ、送り返されてしまうらしい。
これで、スーツケーツの中身と郵便で送るものの構成を考えなおさなければいけなくなってしまった。
あまりのショックに、言葉がです、力がぬけてしまった。
それでも気を取り直して、新しいスーツケースを買って服を積め、本や辞書はすべて郵便でおくることにした。
なんだか、ぎりぎりの綱渡りの気分。
それでも先が見えてきたので、ちょっと休憩。セブンイレブンに行ってアイスクリームを買ってこよう。
自宅からネットへのアクセスは今日で終わり、次回の更新は北京から。

レストランで世界一周

2005-08-21 02:59:26 | 留学生活
沖縄料理(新宿)、イタリア料理(新橋)、スリランカ料理(新宿)、和風創作料理(新宿)、タイ料理(上野)、韓国料理(新大久保)、天麩羅(本郷)、地中海料理(広尾)、台湾料理(新大久保)。これは、先月の後半からいろいろな人たちに開いてもらった壮行会のレストラン。東京はすごいところだ。これで世界一周ができる。

今日は中国語の先生とクラスメートたちとの送別会。このクラスには週一回、10年通った。気の長い性格とはいえ、ここまで続けてこられたのは、先生とクラスメートのおかげである。先生のほめて育てる指導に甘え、挫折することなく継続できた。年上の優れたクラスメートからは、このままではいかんなぁという刺激をうけた。仕事におわれ時間がとれないとはいえ、このままのペースでは習得はおぼつかないと考えた末の留学である。今日は壮行会ではなく送別会。当然、1年後には中国語のレベルをあげ、このクラスにもどってくることはならないという意味である。みんなが納得する成果をあげないわけにはいかないなぁと、柄にもなく思ってしまう。

たくさんの人たちから、留学生活に対する励ましや実践的なアドバイスをいただきました。ほんとうにありがとうございます。

ダージリンの風

2005-08-18 00:37:30 | 
引っ越し準備の合間をぬって、着いたばかりの紅茶をいれる。ダージリン特有の淡いオレンジ色から、甘酸っぱい香りがのぼってくる。すこし口に含むと、鼻腔の奥に香りが広がり、舌にほんのりと苦みを感じる。ダージリンから届く紅茶は、年によって味がちがう。気候不順で茶葉の出来が悪いと値段もさがる。毎年新しい紅茶が届くと、最初の一口に期待がこもる。今年は出来がよい。満足できる味だとほっとして、嬉しくなる。これで1年間、おいしい紅茶を愉しむことができる。
以前書いた、NHKの番組「インド豆蒸汽 世界の屋根を駆ける インド ダージリン ヒマラヤ鉄道」。プログラムを確認すると、放送日時が変更になっていた。8月24日深夜26:00~26:43、NHK総合。
この日はもう北京にいる。

箱詰めの夏休み

2005-08-17 02:06:08 | 留学生活
やらなければいけない事のリストを作り、終わったことはチェックをつける。
しばらくしてリストを見直し、抜けていた項目を追加し、終わったらまたチェックする。
1ヶ月ほどこうしているうちに、北京への出発は約1週間後だ。

お盆の2日間は信州へ帰省したが、残りの休みは箱詰めに明け暮れた。
北京へ持っていきたい本や参考書は、どう見ても重量オーバーで、なんど
選別を繰り返しても、段ボール箱からあふれている。

カメラは、やっとの思いで決心をつけ、北京でのメインカメラは、
ローライコードとし、ベッサR2とリコーGR1を押さえで持っていくことにした。
旅に出る時は必ず持っていったコンタックスの1眼と交換レンズはすべて置いていく。

住所変更の手続きや連絡はほぼ終わったが、まだいくつか漏れがある。
区役所にも手続きに行かなくては。

引き出しの中身を思いきって捨てる。どんどん捨てていくうちに、必要なカードがないこと
に気が付いた。もしや、と思ってゴミ袋の中をあさると、直角に曲がったカードが見つかった。
よく見ずに不要と思って、きれいに直角に曲げてゴミ袋に投げ入れたものだった。とりあえず、
カードをまっすぐにのばして、貴重品の箱に入れる。しばらくして、他にもないものに気が付いた。さっきまでは、床に並べていたのに、、、と思いながら再びゴミ袋を引っくり返す。結局、
3度貴重品がないことに気付き、3度ゴミ袋をあさることになった。運よく探し物はすべて見つかったが、ゴミ袋の中はもう見たくない。

こう書いてみると、大変なことばかりのようだが、辛くも面倒でもない。
手間と時間がかかるだけで、これからのことを考えるとわくわくする。














ダージリンからの便り

2005-08-09 02:21:44 | 
インド北部、ダージリンの紅茶店からメールが届いた。
学生時代、彼の地を訪れて以来、15年以上年に1、2回紅茶を送ってもらっている。
先週も注文を出したばかりだ。

メールの内容は、NHKの番組についてだ。「探検ロマン世界紀行 ~豆蒸気 世界の屋根を駆ける~インド ダージリン・ヒマラヤ鉄道」で紅茶店が紹介されるとのこと。本放送はNHKデジタルで放送済みだが、8月17日25:00~26:33、8月18日13:50~14:33にいずれもNHK総合で再放送されるという。

ダージリンに宿泊した次の早朝、ドアを何度もノックする音で起こされた。ボーイが「外を見ろ!」と言う。何事かと思い、窓から顔を出すと、朝日に照らされたカンチェンジュンガがそびえている。予想もしなかった風景にカメラを持ち出すことも思いつかなかった。頂きに雪をかぶった世界第3位のヒマラヤの高峰は数分後には雲の中に姿を消した。その後、何度望んでもその姿を見ることはなかった。

あの美しく雄大な光景は、今でも忘れられない。

15年前はタイプライターだった手紙はメールになり、紅茶は郵便小包から宅急便に変わったが、
ダージリンの風景は今でも変わらないのだろうか。

http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cardr011.html

引っ越し準備が始まった

2005-08-08 01:57:17 | 留学生活
土曜日から、梱包作業をはじめた。まずは本棚から。狭い部屋のわりには本が多い。結婚してからは、本を買うのはずいぶん減っているが、それでも段ボール50箱は越えそうだ。昔は本を読んでいるとなんだかエラクなるような気がしていたが、最近は暇がないと読まなくなった。ということは、本を読んでいた当時は暇だったということか。貧乏暇なしというけれど、暇な昔も貧乏だった。

さらばエクレア

2005-08-05 00:54:36 | 食べ物
24時間営業のスーパーの自動ドアが開くと、プールサイドのような湿気と温度から解放される。ミネラルウォーターは、いつもの「南アルプス天然水」。これが故郷の水道水に一番近く気にいっている。足がむくままデザートコーナへ。北京行きの前に、友人たちと食事をする機会が増えている。今日は本郷で天ぷらだった。お腹はいっぱいだが、少しなにか欲しい感じ。「エクレアどうかな?」20円引きというシールを見ながら、妻に聞いた。「古いんじゃないの?」「・・・そうかな。6つも入っていて食べきれないかな。」「明日食べれば?」「・・・」決断を躊躇していると、後ろに人の気配がする。二人はデザートの棚から一歩はなれて道をあける。短パンをはき、帽子をかぶったおじさんの手がすーっとのびる。なんのためらいもなく、エクレアのケースをつかみレジへ向かっていった。お、おじさん、そのエクレア、、、最後のエクレアだったのに、、、。空になった棚を見て、決心した。今日はワッフルにしよう。

らぁめん陣

2005-08-04 00:13:06 | その他
今朝、いつもより30分早く会社に着くように出勤した。駅から会社に向かう途中「おはよう」と声をかけられた。反射的に「おはようございます」と返したが、誰なのか思い出せない。しばらく無言で一緒に歩くと、ふいに誰なのか思い出した。会社の近くのラーメン屋のおやじさんだ。ラーメン屋の格好しか見たことないから、分からなかった。おやじさんは、僕が通らない道を選んでいく。「こんなとこ通ってるんですか?」おやじさんについて、古ぼけたアパートが立て込んだ路地を通っていく。10年近く通勤してきたが、いままで見たことのない風景が通り過ぎていく。「いつも同じ道じゃつまんないっしょ。」店で見るのとは違う笑顔だ。「ここは、この鉢植えがきれいなんだ。こっちは、この朝顔。」ひとつひとう指差しながら、小柄な背筋を伸ばしスタスタ歩いていく。「ここは雰囲気あるんだ。」外壁が黒く煤けたアパートのガラスに朝日が反射する。視界が開け、いつもの交差点にでた。ほんの2分ほどだが、見知らぬ街を通り抜けた気分になった。「それじゃ、ここで。」軽く会釈をすると、「あと、こいつがきれいなんだ。」彼が指さす方を見ると、いくつもの小さなピンク色の花が揺れていた。