上海に来てから、「有機野菜」という言葉を日本に居たとき以上に耳にする事が
多くなりました。
実際、スーパーには以下のようにOrganicマークのある野菜が多いのですが
オーガニックの定義ってみなさんご存知でしょうか?
少し調べてみると、一般的に「3 年以上石油化学合成肥料を使わずに無農栽培」したものを指すようです(参考:オーガニック道場)。
「3年・・」という所を見て思い出したのが、先月行った千葉県舘山のオーガニック宿(宿里「やどかり」と読みます)
ヨガを通じて知り合った方が、上海移住前に体のいい宿へ行きましょう♪なんて企画をしてくださったのですが、ここの若旦那(20代でサーファー)がとても勉強になるお話をしてくださり、今回のオーガニックの話と重なりました。
宿里は、オーガニックの食事・製品に拘ったサービスをしてくれる宿です。とうとう自分の畑で玄米を完全無農薬で育てよう!と始動したのですが、もともと化学肥料を使った土地を譲り受けたので、土に化学物質が残り、土が硬く、痩せている。。元気な土に戻るまでは何年もかかる・・・と厳しい表情でお話してくださいました。現在は一懸命にナチュラルな状態に戻すべく土のチェックを欠かしません。農薬や化学肥料を使うのは簡単だけどそれを元の自然な状態にするには沢山の年月が掛かるんだなぁ・・ととても関心しました。
又、化学肥料を使わず、馬や牛の糞を肥料にすれば対外的に「有機栽培」にはなるのですが、その馬や牛が食べていた餌が化学肥料を使った土地で育てられたのであれば、結局は完全有機とは言い切れなくなるのだそうです。
つまり100%天然、Naturalな状態を作るのは、今日非常に難しく、大変な労力を必要とするのです。
企画いてくれたお友達が、以前からお宿と交流があった恩恵で、その畑を実際に見せてくださいました☆その時の写真です。
あまり拘りすぎるのも、精神的に良くないと思うし、自分たちが頂く時に、「この野菜が育った土の肥料の家畜が食べていた餌は・・・・?」なんて考える事はなく、前回も日記に書いたように自然の恵みを有り難く頂くべきだと思うのですが「一度汚してしまった地球を回復させる事がいかに大変で、大事か。。。」を身近に感じたのでした。
話がかなり逸れますが、私は今話題の「オーガニック・有機」という言葉にも敏感ですが、特に好きなのは「ナチュラル・自然」という言葉です。このナチュラルという言葉がいかに純粋で美しい事か、、を上海に来てからよく考えます。
「ナチュラル・自然」はヨガにも通じていて、ヨガは「本来のありのままの自然な自分で生きる」ことを追及する道であると言われています。例えるなら無邪気で純粋で素直な子供のような心を指すのかも知れません。そういう気持ち純粋な思いを大人になるにつれて忘れて行きますよね・・・。
普段の生活の中で、特にお仕事をしていると、ナチュラルな素の自分でいるのは少々難しいことかと思います。むしろ「素の自分・本来の自分って」ってどんなんだったっけ?と忘れていたりします。
しかしみんなが素直で純粋な思いをもって仕事が出来たら、よりよい社会になると思うのです。奇麗事だという意見も理解出来ますが、、そういった事に気付き始めたからこそ、今都会で体も心もナチュラルな本来の姿に戻ろうとする動きが強いのかも知れません。ヨガが流行ったり「オーガニック、エコ、ロハス」といった言葉が商業に用いらたり・・・。あまりに商業的すぎるのはどうかと思いますが、今この変化が私は嬉しくてワクワクします♪
大幅に話が逸れていきましたが、、戻すと、現在中国では280万haの土地が有機栽培の為の土地として利用されています。実に、日本の有機栽培農地の約350倍だそうです(参考)。又中国で、280万haのうちの80万haが有機栽培へ変換中(先の宿里の畑と同じ業を懸命に?やっている)だそうです。
Organicマークの野菜が多くて、少し怪しんだりしてましたが、意外と納得出来る数字です。最近は上海でもオーガニック野菜を使ったレストランが続々登場してますしね♪
中国の大陸がこのように良い変化を遂げていけば、地球全体をも変えかねない、大きな期待の掛かる国である事は間違いなさそうです。
・・・なんだか真面目すぎ?
最終的に言いたかった事は中国を好きになりたいし、千葉の「宿里」は素晴らしいところだってことです^^
千葉県や房総地域では若い人を中心にエコな活動をする人も増えてきているそうなので、興味のある方は帰国した際に是非ご利用ください☆そして上海・中国の変化も、ただの傍観者にはなりたくないけど楽しみですね☆
私も小さなことから少しずつやっていこうと思ったのでした。。