模型店の老舗中の老舗カワイモデルが
この3月末をもって閉店されるようです。
私は関西に住んでいるのでこのお店には
一度も伺ったことはないのですが
模型雑誌には必ず登場し、その変わらぬ
スタンスに感心していました。
私の手元にふたつのカワイモデル機が
存在します。
ひとつはカワイモデルEH10
少年時代はまだ現役バリバリの
マンモス電気機関車でした。
これはキット2両分を入手して
デイテールアップをして
仕上げたものです。
こちらは私が所有する最古の
模型雑誌に掲載してあったもの。
1962年頃と思われます。
EH10と言えば当時はカワイモデルだけの
製品だったと思われます。
完成で3800円
それでも少年が入手できるものでは
ありませんでした。
現在でも陳列ケースにデンと鎮座
しています。
精密云々ではない何とも言えない
雰囲気を醸し出しています。
もうひとつはEB凸型電気機関車
これもキットに手を加えて
仕上げたものです。
ロッドが回転して楽しいB凸です。
これも大昔より存在していたもので
模型のシーラカンス
最後までベーカーカプラーと
インサイドギア仕様を貫き通した
模型メーカーでしたね。
古くからあるメーカーさんが無くなるのはさみしいですね。
やはり後継者が見つからなかったのでしょうか
自社モデルを進化させなかった不思議な模型店でした。
今のHOモデルは高齢者によって支えられているようなものです。
HO模型自体の後継者がいなくなってしまうような気がします。
ただ精密を目指すのではなく、個性を表現されたメーカーさんだという認識です。
鉄道模型に限らずですが、老舗がどんどん消えていくのは何とも淋しい限りです。
私と同年代くらいの方であれば、模型入門のメーカーと言えるでしょう。
工作に夢中になっていた少年時代を過ごした方も多くいらっしゃった年代ですが
今やスマホ、ゲームの時代・・・・
時代の流れですね。
仰せの通り、カワイモデルはお顔のところはホワイトメタル、車体は真鍮製、床板は木製と独自の構成の模型
でした。
昔はこのメーカーの床下機器なんかは数十円でありましたが・・・
自分の趣味の世界を同じように歩んできた老舗模型店が無くなっていくのは残念です。