夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

8ミリのテレシネテストは佳境

2020-07-29 10:48:27 | Weblog
16㍉8㍉兼用テレシネ装置が完成しました。
16㍉用のベースに8㍉用アダプタを載せて映写機の位置決めステーもバッチリ。


映写機/中間レンズ/カメラをセット。


最初はこの設定です。


結果は

色温度が合っていません。右上の空が青味がかってるのは窓からの光が中間レンズに入ったためです。
ランプ単体だと3200K程度ですが拡散スクリーンで色温度が下ります。

HVR-Z5Jをマニュアルモードで色温度を2800Kに変更。PP(ピクチャープロファイル) はPP3(PRO COLOR)です。PP4(PD COLOR)でも良さそうですが色が派手になるのでこれにしました。


これはメモリースティックに書き出したままです。元の画像サイズは1440x810。

Cam:ELMO C300 Film:Kodachrome25 double super8
今度は色温度がいい感じです。

640x450ピクセルでトリミング、左右反転。VGAサイズの4:3ではありません。640x480では左右が見切れてしまいます。


元データから640x640の範囲を切り出してフォーカスの確認です。

フィルムの粒状感が見えるということはフォーカスは合ってるようです。
これをPremiereで輪郭強調なんかしたら台無しです。

テレシネで一番問題になるフリッカーはHVR-Z5Jのシャッター速度を1/60にして映写機の速度を調整すれば解消します。SCAN TYPE の項目に24コマがあるのでこれを使うとどうなるかはそのうちやってみますがその場合メモリースティックに静止画で書き出せないので痛し痒しです。

実際にテレシネに掛かる際は撮影に使ったフィルムとカメラの種類によって最適な設定を詰める必要があります。同じ8㍉でもシングル8のフジフィルムとスーパー8のコダクロームでは色味がまるで違いますしカメラ(レンズ)でも違いがあります。かつて8㍉は数千フィート回しましたが、個人的にはELMO C300で撮ったコダクローム25のコントラストの弱い”甘くて柔らかい”映像が一番好きです。フジフィルムはコントラストが強すぎるし青味が強くて馴染めませんでした。

当時の生フィルムが手元に残っています。


1975年当時¥3,200と高価でしたが往復200feet撮れます。S8 4本分!


もちろん期限はとうに切れています。


8㍉のテレシネは出来そうです。今までスクリーンプロセスでデジタル化したフィルム資産は全部やり直しです。
午後HVR-Z5Jを24コマに設定してどうなるか、テストしました。

このモードはPHOTO機能が無効なので液晶画面を見て映写速度を調整した結果をコンデジで撮りました。シャッター速度は1/60じゃないと速度に関係なくフリッカーが出ます。1/30にすると絞りがF11でも明る過ぎ。
いけそうです。24コマで撮ったフィルムを24コマで受けられれば理想的です。
カメラの電源はバッテリーでは残量が気になるのでAC ADAPTOR/CHARGER AC-VO850からDK-415経由に変更しました。

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