夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

テレシネ装置8ミリ兼用化は着々と

2020-07-28 15:05:13 | Weblog
何はともあれSH9映写機の位置決めが必要です。テレシネ作業の度に映写機の位置を調整したんじゃ能率が悪いじゃないですか。
ベースの板に穴あきアングルを取り付けました。上の板はSH9を載せる台で下駄になっています。ねじはノブ付きで工具不要。


フロント側は下駄にM4の鬼目ナットを打ち込んで固定はローレットねじ。


映写機の台の位置が決まったら映写機本体の位置決めです。先程近所のホームセンターでこんな金具を買ってきて加工。


映写機正面側の足は高さが調整できるようになっています。そのねじの首がこの金具に収まります。固定は最後に。


横方向の位置決めはこの金具を使います。映写機の位置を正確に合わせたら固定。


この映写機SH9はサウンド映写機です。でも実際に音を出してみたことがなかったので、先日来テストに掛けているフィルムが磁気録音なのにVRを上げても音が出ません。
壊れているのかとMONジャックにイヤホンを入れたら、ちゃんと音が出ています。
横に放り出してあるフロントカバーに目をやると、なーんだここに付いてるじゃないか。


もう一件。裏のカバーに物入れがあります。
開けたら正規の12V100W映写ランプがティッシュに包んで入っていました。私が失くさないように入れたんです。ずさんな性格ですが気が向くとこういうことをするんです。


テレシネの準備は着々と進んでいますが、夕べテストしていて考えました。8ミリフィルムをスクリーンに映写した映像とテレシネ映像は性質が違うんです。
本来フィルムの映像をデジタル化するのはかなり無理があります。通常PCで扱うデジタル写真/映像は所詮256階調。アナログである銀鉛写真/フィルム映像をデジタル化すると諧調が大幅に制限されます。アナログの無段階は表現できっこありません。これは夕べ改めてフィルムからテレシネ経由静止画で記録したサンプルです。

それでも、256階調であってもフィルムの実力の片鱗は見られます。
書いていることが矛盾していますがこの静止画を最初に見たとき、8ミリってこんなに甘い映像じゃなかったと思いました。HVR-Z5Jのフォーカスが正確に合っていないのかと思いましたが良くみるとフィルムの粒状がちゃんと出ています。
これは甘いんじゃなくてデジタルの写真や映像を見慣れた、言い換えれば輪郭を強調した硬いのを見慣れた目にはそう見えてしまうんだと思います。

アナログって、いいですね。それがデジタル化したものであっても。
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