夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

ビデオ撮影に取り組んだ初期のテープ

2022-08-24 06:05:12 | Weblog
40代初め、BGVに興味を持って機材を揃えて撮影を始めた頃のテープに面白いのがありました。
工場帰りの春の夕暮れ、千曲川に掛かる小布施橋下流、右岸の河川敷で撮った映像です。
芽吹き前の柳が裸木で枝のパターンがフラクタルそのもので惹かれてカメラをセットしました。
あの日の感覚がまざまざと蘇ります。つい先日のようですが30年の歳月が流れました。

さっそくキャプチャして仕上げに掛かり、ムービー書き出しまで完了。

今回もBGMと字幕はありません。純粋に据えっぱなしのカメラによる映像が流れるだけです。

トップ画面。西の空はまだ傾いた太陽が輝き、明るいグラデーションです。


太陽が徐々に西の丘に落ちていきます。
計算した訳ではありませんが太陽の位置は完璧です。


日没寸前。太陽の形がハッキリしました。


日没を迎えました。


空のグラデーションが徐々に青味を帯びてきます。


1時間後です。ほとんどモノトーンの画面。


この時間軸のグラデーションは映像でしか表現できません。写真や絵画では困難です。
こんな状況に遭遇し、椅子に掛けて時の流れに身を任せてじっくり観察するなんて、なかなか体験することはありません。
体験していれば一枚の絵、写真でも時間軸のグラデーションが見えてくるのではないかとも思いますが。
繊細な感性の世界です。

構図、フレーミング、アングル、状況のすべてが完璧です。
40代の、若くはないし老いてもいない年代の、これが自分の感性だったんだと感無量!
あの頃の自分には太刀打ちできません。

ここまでは夕べの作業。今朝はエンコードをしてアップロードです。
完了。

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