気温は高めで過ごしやすくて結構ですが、例年なら遠い山並みが雪化粧している頃です。
今年は一回だけ HL-59 で昔の長野電鉄木島線の駅の跡を3箇所撮っただけでした。
晩秋の地元の風景を撮ろうと機材一式を車に載せて出掛けたのですが、
素晴らしいポイントが次々に見つかって下見になってしまいました。
デジカメもスケッチ替わりに持って行ったのですが CF を入れ忘れて予備の 32GB で2枚だけ。
これはそのうちの1枚、旧三水村です。
ここはお気に入りのポイントのひとつで他の季節にも撮っています。
昼前ですが 11 月の太陽は低くて半逆光、秋の終わりの雰囲気が出ました。
明日は積んだままの HL-59 と三脚を相棒に改めて出掛けようと天気を調べたら降水確率 70%。
晴れないといけない訳じゃありませんがどうなりますか。
昔、8ミリが盛んだった頃は NHK の「新日本紀行」がアマチュアのお手本でした。
もちろんあの番組もいくつかのパターンがあって一味違う物もありましたが、
アマチュアが手本にしたのはいわゆる ”山川地蔵” の風景物。
私はそんな無難な映像とは距離を置いていましたが、時代は変わり私も歳を重ね
この先の見えない状況に、今こそ田舎の風景に接し記録することで原点に帰ろうと考えるようになりました。
見渡す限りのりんご畑、山並み、小川、火の見櫓のある古い集落、田圃と畑、木の電信柱、古い神社やお寺。
そういえば今日の下見でうちの虎次郎と似たネコが民家の外を歩いていました。
この先しばらくは冬に向かう不安定な天気になるかもしれませんがそれもまた結構。
里の集落は落葉が風に舞い、北信五岳や志賀の山並みが雪化粧なんて最高。
北信濃には古い時代の、まともだった頃の日本がまだ残っています。
実験的でシュールな映像を企む一方でそんなことを考えているから先に進まないんですが。