一休さん

夢づくり工房 一休

五月雨(さみだれ)

2009-05-25 06:26:59 | 墨彩書画

あっという間に5月も終りの週に・・・・。気ぜわしくなってきました。

「五月雨(さみだれ)」「さ」は接頭語で、「みだれ」は「水垂れ」のことです。5月なのに梅雨と思われるかも知れませんが、旧暦ではちょうど6月の中旬からが5月です。暦が変わってしまった今では、梅雨のことを五月雨とはちょっと言いにくくなってしまいました。

ちなみに、五月晴れという言葉も、本来は梅雨の晴れ間のことでした。ところで、5月28日に降る雨だけは「虎が雨」という特別の名前が残っています。

曾我兄弟が敵討ちを果たしたのですが、兄の十郎は討ち死にしてしまいます。それを悲しんだ愛人、虎御前の涙雨だというのです。曾我兄弟は、江戸時代のヒーロー的存在でした。大切な人を失った悲しみを、天も当時の人々も一緒に悲しんだのでしょうね。

昔、雨音は静かに耳や目より伝わり、また、傘の中にも情があったと思われるのですが、今は五月雨の音をそんな気持で聴いている人がいるのでしょうか・・・。

 

コメント (1)
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