本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「未曾有の経済危機克服の処方箋」

2009-05-03 13:28:38 | 本・雑誌、読書

野口悠紀雄氏の「未曾有の経済危機克服の処方箋」を読みました。前著「世界経済危機日本の罪と罰」の続編ということで、前著が経済危機の分析に重点があったのに対し、今後への提案が多くなっています→タイトル見ればわかりますよね。。
自分が特に印象に残ったことは二つ。

輸出型の製造業の立ち直りにかなり時間がかかること、産業構造の転換を図らないと日本は今後自律的な成長が難しいこと。

経済がグローバル化していますから自律的は古い? でもやはり外需頼りにならないで、国内でまだ開拓すべき分野があるなら、そこを伸ばしていくことが重要だと思います。その時には日本中どこも物があふれてますんで、ちょっとした改良で新しいものを買わせるという発想ではなくて、消費者が困っている分野を十分に調べてそこに入るべきと思います。

これから高齢化がますます進んで行く中で年取ったらどうなると不安を抱えている人がいるし、子どもを欲しくてもいろんな障害があって持てない人がいるのだから、それを解決するものを提供する産業に可能性があると思います。
とにかく嵐が去るのを待つのではなく、与えられる傘に頼る(嵐に傘は役に立たない?)のではなく、行動しなくてはいけないですね。
自分はどうするか・・・とにかく共感していただける方、何かしないといけないと思った方、既にやっている方と話がしたいですね~。そして聞くだけでなく、聞いて行動に移せることはすぐ移す。出来るかなあ~

ところで、本の第7章には自己投資のことが書かれています。そこには主に自衛のためになんらか他人との差別化を図るものとして、資格取得など自己投資が必要だということが書かれています。

しかし、そうでなくても不断の勉強が今後ますます必要になるだろうと思います。各自がある程度得意分野を作って、それプラス議論が理解できるくらい周辺領域の知識を持って。。各自の得意分野を持ち寄って、他人の優れた見識は取り入れて日本の問題を解決していく。

提案できない人、理解できない人は議論に加われなくなるから、いやでも勉強する=情報を集めて自分なりに考える。

・・・そんなことどこかでやっていないかなあ? できないかなあ~?

活かせるものは活かさなくてはもったいない。優れた方の考え方を共有したり、いい考えでも一人では実現が難しいものを多数が集まることで可能になる。そんな場ができないかなあ~、作れないかなあ~

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介護を考える企業

2009-05-03 01:03:00 | 日記(日々の出来事)

5月1日(株)天使の鈴という企業さんが開催された介護展を見に行きました。

在宅介護をする時に、どんな住宅に改造するか、自分あるいは家族に合った介護用品選び方などを現場・実物を見ながら話し合う、展示会というよりは、「提案会」と言った方がいい催しでした。(まだ開催中です。)

最初は箱崎あたりで古民家を買い取り、そちらを改造して・・と考えておられましたが、話し合いがうまくいかず、結局中央区のマンションを・・ということになったようです。

介護を受ける方が尊厳を持って日々を過ごせるような提案をしたい・・介護保険制度が持つ欠点をカバーしながらの試みはさらに次の新しいアイディアを生んでいるようです。
柔らかな物腰の女性社長さんですが、秘めたるパワーには脱帽です。

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最初のベットは使う方がけがをしないような配慮が細かく、またベット周りを歩く際に伝い歩きがしやすいように手すりを掴みやすくしているそうです。

あとの写真のベットはリクライニングに特徴があり快適でした。

事業者が勝手にベットを選ぶのではなく、見て試してもらって気に入った物を選ぶ。普段私たちが物を選ぶ際にできることを介護の現場でも実現。

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ドイツ製の車椅子の一部。黒ずくめにレバーだけが赤色、とてもおしゃれなデザインです。

身体にフィットする工夫もあり、さすがドイツ製。ただちょっとごっつくて畳の部屋には向かないようです。

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湯たんぽや枕も展示。どれもこだわり有。

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最初はブライダルから出発した企業さんで、ブライダルも継続。

こちらもお客様の難しい注文にできるだけ応じるスタンスで・・

経済状況が悪くなって個人の財布のひもも固くなったけど、もう少しだけお金を出したら、自分が求める満足が得られると分かれば、ちょっとひもを解いてみようかと考えますよね。

いかにしてその琴線に触れるものを提供するか・・・でしょうか?

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