えびで鯛を釣る？

大家さんの奥さん（私の祖母と同年代のおばあちゃま）が、たまにグランドゴルフ帰りに借家の敷地内の細かい草を抜いて、借家の軒先や玄関先にちょこっと置いて去って行きます。
昨年くらいまでは「草を抜きなさい！！！」と怒っていて、嫌味で玄関先に置いているのかなぁと思っていました。

大家さんの奥さんに抜かれる前に自分で抜こうと思っていても、じゃりが敷かれている敷地でじゃりに埋もれた1ｃｍ位の草を抜くのは大変。
私としては2ｃｍ以上に伸びてから抜こうと心掛けていて、自分では「草取り完璧！」と思っていても、大家さんの奥さんが「チョンチョンぐわ」でほじって1ｃｍ位の草を抜いていることも多いです。
大家さんの奥さんと話をしていて、どうやら半分は「草を抜きなさいよ。」という気持ちだけど、半分は「まぁ、いつもよく出掛けて草を抜く間もないようだから、ちょっと抜いておこうかねぇ。」という気持ちかもしれないと思うようになりました。

それで、お礼に沖縄のおみやげを届けに行きました。
おみやげといっても激安だった「ちんすこう」1箱です。
そうしたら、「そこ（借家の敷地内）の柿の木から採れた柿を食べて。」と立派な柿を5個もいただきました。
激安おみやげだったので、内心恐縮してしまいました。
そして、やっぱり半分は親切な気持ちで草を抜いてくれていたんだなぁとしみじみ思いました。

「カヌーに出掛けようと外へ出ると車の陰で大家さんの奥さんが草を抜いている」という場面が時々あり、「すみません。今から出掛けるので・・・。抜いてもすぐに伸びちゃいますね。また自分で抜きますので。。。」と逃げるように出掛けていました。
他の借家住人は、大家さんの奥さんが「草を抜いてちょうだい。」と言うと「いつも抜いています！！！」と強気の姿勢の人もいるらしく、お互いカチン、カチンとしている模様。
人の言うことは、けんか腰で聞くのではなく、素直に聞くように心掛けようと思いました。