きりひと讃歌 1 | |
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手塚プロダクション |
モンモウ病という奇病をめぐる話。
当時の公害で苦しむ人々を表現している面もあると思います。
医学部の教授の政治的頂点としての日本医師会の会長をめぐる争い、ブラックペンの教授たちが争ったポストよりもより現実的なはなしです。
モンモウ病を患って犬のような風貌になった主人公が施設の整っていない洞窟で急性腹症の患者に手術をするシーンは、後のブラックジャックを彷彿させるシーンでした。
物語の中でカシン・ベック病という実際の病因不明の病気が出てきます。
こちらも参考にしてください。
手塚治虫がネットのない時代からいかに新しい話を取り入れて、読者に提供していたかというのがよくわかります。
別冊NHK100分de名著 わたしたちの手塚治虫 (教養・文化シリーズ) | |
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NHK出版 |
年をとった今こそ手塚治虫を読み返すと色々と考えさせてくれます。
文豪ストレイドドッグスの絵についていけない大人におすすめです。