はーちゃんdays 2

大学生の娘と高校3年生の二人の子供の父親。

感染症は勉強しないとわからない。

2018年01月14日 | 買った本、読んだ本
感染症プラチナマニュアル 2017
クリエーター情報なし
メディカルサイエンスインターナショナル


もともと感染症をまともに勉強したことがなくて、
とても新鮮に読んで勉強しています。

MRSAは知っていてもVREは名前は聞いたことがあるけどなんでバンコマイシンに耐性の腸球菌が問題なの?
ご飯が食べれないならパンを食べれべいいじゃん?的な無知な私でした。

まず腸球菌を勉強しました。

オムニライターで感染症プラチナ2017の腸球菌から

- 腸球菌
  - すべてのセフェム系とST合剤に対して内因性耐性がある。
  - 腸管内に常在するエンテロコッカス・フェカリス
  - 市中感染症、ペニシリン系が有効
  - 注射薬 ABPC 経口薬 AMPC

  - 高度耐性を示すエンテロコッカス・フェシウム
   - 医療関連感染症でペニシリン系に耐性
   - ファーストチョイス VCM 2nd DAP,LZD
   - 経口薬 LZD
   - グラム陽性球菌

 - 起こす感染症
  - 尿路感染症、腹腔内感染症、感染性心内膜炎、カテーテル感染症、通常肺炎は起こさないのでたんから出ても原因菌ではない。
  - 感染性心内膜炎ではGM、CTRXを併用してシナジーを得ることが必要。

ペニシリンやVCMはGMとの併用により腸球菌に対して殺菌的に作用する。特に心内膜炎では併用した方が明らかに予後が良い。 心内膜炎の場合は4~6週間併用する。
なるほどです。

もともと内因性の耐性があって、VCMがファーストチョイスの菌だから、VCMに耐性の腸球菌すなわちVREは
治療が難しくなるということなんですね。
そう言ってくれないとVREが出た!大変だってすぐにはならないです。

感染症の世界では火を見るより明らかなことなんでしょうが、、、

地道に勉強していきます。

感染症プラチナ マニュアル小さくてどこでも勉強できてとてもいいです。




日本でのVREの分離頻度は低いが、医療施設内でのVREの拡散事例は散発的に報告されている。
治療にはリネゾリドかダプトマイシン。