昨年亡くなられた登山家の田部井さんの新刊
ガンが再発してからのことが日記でつづられていました
日に日に体力が衰えていく中で山に登り続けておられたことは脱帽です
それも日本じゃなくて海外のいろいろな山に登りに行かれてること自体がすごいなぁと
ガンマナイフ治療や抗がん剤治療で辛いこともあったと思いますが
常に先の予定を決めてそれを目標にして生きられたのかな?と思いました
登山は勿論講演活動も最後まで続けられて最後の登山は東北の高校生との富士山登山
この富士山登山の模様はTVでドキュメントで放送され知る方も多いと思いますが
改めて日記形式のこの本を読んでいくと未来ある子どもたちへの思いや山に対する思い、家族に対する思い、
自分の人生の終わりが見えてくるとまた違う視点でものを見ることが出来るのでしょうね
TVで笑顔で見守る田部井さんでしたが実際は副作用や痛みでかなりしんどい思いをされていたことを知り
まわりの人への配慮で気丈にふるまっていらしたんだなと・・・
私自身同じ立場になったらきっと最後まで自分らしく行動するように思いますが
彼女みたいにタフな生き方はできないかも・・・です
本の最後に夫である政伸さんの手記がありましたが
病気のことや二人の出会い、そして結婚後の生活、山の話いろいろかいてありました
特に淳子さんが亡くなる前に政伸さんにあてた手紙は短くてさりげないもので書くこともしんどそうな字だったけど
とても奥深くて泣けました
この手記を読んでいるとお二人が互いの生き方を尊重しておられるのがよくわかって
政伸さんあっての登山家の淳子さんだと思いました
最後に手書きで書かれた淳子さんのメッセージは
みなさん本当にありがとう!! ありがとう!! 百万遍もありがとう!! 田部井淳子