納言のもろこしだより

今回上海が3度目のもろこし滞在。倭国ともろこしの和睦を願いつつ、のほほん過ごす清少納言のつれづれ日記!

中国で最も有名な日本人

2011年01月07日 | 旬の人

上海で迎えたお正月は、ずっと日本の正月特番を見ていました。

たまたまつけた「朝まで生テレビ 元旦スペシャル (テレビ朝日)「激論!萎縮する日本! ~行き詰まりからの脱却~」でびっくり。

 「お!加藤君だ」

コメンテーターの一人として加藤嘉一さんが出演していました。

私が北京にいた当時、彼は北京大学の留学生。「東大を蹴って北京大学にやってきた若者」と聞き、「おもしろい人がいるもんだな~」と思った覚えが。

2006年に北京のある大学でのシンポジウムで彼に会ったことがあるのですが(加藤さんは覚えてないでしょう)、背が高く、アイドルっぽい風貌で、中国の女の子にモテモテなんだろうな~って言う印象でした。

あれから4年。中国ではCCTVにも多数出演し、かなりの有名人ですが、日本のテレビにも出ているとは知らなかったのでびっくり。受け答えもしっかりし、ずいぶん大人っぽくなっていました。(お姉さん目線かしら?)

 

私は上記のようなノリでしか彼のことを知らなかったのですが、中国の検索サイト”百度”をみてびっくり。実は彼はとても数奇な人生を歩んできたのです。

幼少期家が破産し、その負債のため、4年間で20回以上転校。ずっと新聞配達のバイトをしながら家族を助ける。中学から陸上を初め全国大会出場。しかし、怪我で陸上が続けられなくなったのと、借金の取り立て屋などから暴力を振るわれた経験から社会の不公平に立ち向かうため、勉強に専念。高2で受けた英語のトーフルなんとほぼ満点。家計を助けるため、翻訳もはじめる。センター試験の当日まで新聞配達をし、英語の試験に15分遅刻も東大法学部合格。

しかし弟、妹がいた彼は両親の経済的負担を考慮し国費留学生の資格を手に入れた北京大学に留学することに。(東大やめたのはこんな重い理由だったんですね。。。)

そして北京大学修士課程を卒業し、若干26歳にしていまやメディアのひっぱりだこ。

また、彼の中国に来た当初の中国語学習法が興味深いので紹介します

朝起きるとまず1時間マラソン、昼ご飯のあと寮のおばさんと5時までおしゃべり、夜は管理人のお兄さんに「人民日報」を借りて読む。ラジオを聞きながら就寝。。。(テレビよりラジオ!だそうです)

中国語の勉強を初めて半年で翻訳を始め、一年半で同時通訳もこなすようになり。中国でのメディアではすべて中国語で対応、出版物も中国語。しかし今まで語学に使ったお金は一万してないとか。彼によると「語学にはお金をかけなければかけないほどよい」。

 

いや~、すごい人がいるものです。

今後の彼のさらなる活躍に注目!です。

加藤嘉一さんのオフィシャルサイト http://katoyoshikazu.com/

 

日本でもひっぱりだこのようですね↓


AERA – 2011年1月3・10日合併増大号
AERA 11'    1/3 - 10 
p,12 中国に勝った日本人100人


週刊ダイヤモンド – 2011年1月8日号
週刊ダイヤモンド 2011 1/8 
p,66 特集 今年こそ英語&中国語 「加藤式」中国語最強学習法


日経ビジネス Associe – 2011年1月18日 2月1日 合併号

p,40 今年こそ身につけたい!大人の教養2011