遊民翁の”散策と絵”

”旅や散策”と”撮った写真をもとに描いた風景画”の紹介。

神奈川県内の富士塚散策(1)都筑の三富士塚(2023/6/21)

2023-06-22 09:05:23 | 旅・散策
 今回の富士塚は江戸を離れて神奈川県横浜市。炎天下の散策は難儀なので、比較的鉄道駅から近場に集まっている都筑区内の三富士(都筑三富士)を探索。
<池辺富士(浅間神社)>
 横浜地下鉄グリーンライン「都築ふれあいの里」駅から東1km弱の丘陵地、周囲は横浜市の農業専用地区に指定される畑に囲まれた場所。造られたのは18世紀末。登り口に「浅間社」の鳥居、狭い登山階段を登り切った場所には小さな石造りの祠のみで質素だが、狭いのぼり道は手入れが行き届いていた。掲示等は見当たらず、知らなければ見過ごしてしまいそう。尚、池辺は、「いこのべ」と読むらしい。



<川和富士(川和富士公園)>
 池辺富士から南西に約1.2㎞の公園内。今まで訪れた富士塚の中では、最大の高さ15m(標高は74m)で周囲をらせん状の登山道が整備。元々この場所は「猫谷戸台遺跡」があった場所で、港北ニュータウンの開発により公園に整備され、別の場所にあった川和富士もこの場所に再建されたとのこと。頂上からは、360度眺めがよいが、この日は少々曇りで本物の富士山は見えず。


<山田富士(山田富士公園)>
 横浜地下鉄グリーンライン「北山田駅」近くの広い公園。19世紀初頭に書かれた古文書にも描かれている富士塚。公園内の池には赤・白の水連が綺麗に咲いていた。水連に見とれ、この池の後ろの樹々で鬱蒼とした小高い丘が山田富士だと勘違いし、登山道を探すことをしなかった。帰宅後、調べるとこの樹々の背後に、火口まで模造された富士塚があったとのこと。残念。



 今回は、探索前の調査が不十分だったと反省。神奈川県内の富士塚は今回が初めてだが、都内の富士塚と比べると、少々趣を異にする感じを持った。今後他の場所も訪ねてみる予定。 

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