6月27日、「南相馬ひばりエフエム」「ふたりとひとり」2組目の収録は、作家の岡映里さん(37歳)https://twitter.com/okaimhomeと、フリーランスライターの畠山理仁さん(41歳)https://twitter.com/hatakezoでした。
岡さんと畠山さんとは、南相馬で会うことが多かったのです。
南相馬原町の居酒屋「てつや」でもつ鍋をつついたり、雲雀ヶ原祭場地で相馬野馬追「甲冑競馬」と「神旗争奪戦」を観戦したり、原町のクリーニング店「北洋舎」の高橋美加子さん宅でお茶を飲んだり、原発事故後「警戒区域」に指定されながらも一度も避難しないで牧場に留まり牛の世話をつづけている浪江の吉沢さんのお宅に泊まったり――、この3年間、いろいろなことがありましたね。
岡映里さんとわたしとは、実は長い付き合いです。
彼女は、わたしの担当編集者だったのです。
今年4月20日、彼女は初めての本 『境界の町で』 を出版しました。
今日の朝日新聞に書評が掲載され、明日の産経新聞にインタヴュー記事が掲載されるそうで、大変話題になっています。
わたしは、『境界の町で』に関わっています。
彼女に担当編集者をやってもらったお返しに、彼女の担当編集者をやってみたのです。
『境界の町で』は10回に分けて送ってもらい、その全てに感想を書いて送りました。
第1回目と2回目の原稿を送ってもらった直後の感想だけ、特別にお見せします。
「第1回目原稿、読みました。人との関係の絶望的な隔たりと、隔たりの向こうから聴こえる声が、隔たりがある分生々しく、読みながら、耳を塞ぎたいのに耳を澄ましてしまう。地震の時間が、過去の時間を揺さぶって、時間がこみ上げてくるような感じーー、、空間の不安定さと共に時間の不安定さを、時間を襲う強い震度を感じる原稿です。
この調子で、ていねいにていねいに、書き進んでいけば、必ず書き上げられます」
「第2回目原稿、読みました。
言葉が瓦礫になったーー、なり続けた震災直後から現在に至るまでの時間を、言葉によってもう一度蘇らせて、(これも言葉によって)一つ一つ関節をはずしていくような辛い作業をしているな、と思いました。
釜石で見た、醤油を放出している商店や、ケーキ店から歩道に流れ出たショーケースの中のデコレーションケーキの色彩や、宮古の寺の火葬場から流れる重油バーナーの臭いや、飯舘村で庭に除草剤を撒く老夫婦の姿や、肺がんで入院して震災から取り残されたはるえの友だちの姿は、想像力でその跡を追うことができないほど、鮮やかな違和感をもって迫ってきます。
この調子で、丁寧に、着実に書いていきましょう」
岡映里の『境界の町で』 を読んでいただければ、うれしいです。
(岡映里さんが著書で顔を隠しているのは、出版社勤務をつづけていく上で困るからだそうです。出版社では本名で仕事をしています)
経済的な事情で(はっきり言うと、お金がない)今月末の福島県南相馬市滞在を、1ヶ月延期しました。
(この1ヶ月のあいだに旅費をなんとか工面します)
そして、どうせならば、7月末の野馬追に合わせたい、と思い、7月25日チェックイン、8月1日チェックアウトという予定で南相馬に滞在することに、今日決めました。野馬追シーズン真っ只中だから、宿を早く押さえなければ――。
今野さん、出演者への連絡等、よろしくお願いいたします。
(2日間、昨日、収録した江本節子さんとの予定が入るので、江本さんにご確認ください)
「南相馬ひばりエフエム」「ふたりとひとり」、現在ストックが切れてしまっています。
関東周辺で、南相馬出身の方、避難者の方、南相馬に縁のある方を探して収録しなければなりません。
6月27日に、都内で南相馬に縁がある2組4人の収録を行いました。
1組目は、震災直後の2011年3月から岩手、宮城、福島の沿岸部に通いはじめ、物資支援とボランティア活動をつづけるなかで、NPO団体「ARTS
for HOPE」を立ち上げた、高橋雅子さん(57歳)と、鈴木唯さん(38歳)のお二人にお話しをうかがいました。
「ARTS for HOPE」とは、被災地の子どもやお年寄りにアートプログラムを届け、共にアートを生み出し、楽しむことを目指すプロジェクトで、プログラム実施回数は既に300回を越えています。
元の飼い主が南米「スリナム」に縁のある方なので、現地語で虎を意味する「Tigri」と名付けたそうですが、「Chigu」と呼ぶことが多かったそうです。
あと、チグ君、チグ先生と呼ぶこともあった、と。
一緒に飼っていた「Emily」の呼び名は、エミ公、エミリンコ。
イタリアを旅してからは、チグリーノ、エミリヤーナに変化することもあったそうです。
我が家では、チグ、エミちゃん、が多いかな……
そりゃもらうよ、芋虫毛虫大好きだから、さ。
でも、反抗→怒鳴りあい→つかみあい→仲直りのしるしのチョウ・ガの幼虫あるいはサナギ、ってパターンはどんなもんかね?
それで、にこにこ喜んでるわたしもわたしだけど、さ。
だぼっとしたスカートに、だぼっとした長袖の上着。ファスナーもボタンもありません。
ひも1本でとめています。
そういう服が好きです。
チマチョゴリとかサリーとか……
東京に向かっています。
南相馬ひばりエフエム 「ふたりとひとり」の収録です。
息子は身長180㎝、体重90㎏、つかみかかられると、一瞬からだがひるんでしまう。
からだを鍛えないと怪我するな。
とりあえず、無用な衝突を避けるために、なるべく接触しないようにするしかない。
今日は午後から、臨時災害放送局 「南相馬ひばりFM」「柳美里のふたりとひとり」2本収録のために、東京に行く。
明日、明後日も、1本ずつ収録がある。
収録を終えたら、2階の寝室に引きこもって、原稿を書かなければ。
焦り。
さくらんぼ!
大好物です。
ほんとうに大好きなので、息子が生まれる前までは、この季節の主食は、さくらんぼだったんですよ。
息子が生まれてからは(息子は甘い和菓子や洋菓子が大嫌い、果物とヨーグルトとゼリーが大好きな子なので)果物を買ったり頂いたりしても、わたしはお味見程度で、ほとんど全部息子にまわしていました。
うれしいです。
いただきます!
おそらくこれは、仲直りのしるしだろう。
背面の金色の突起が、美しい。ジュエリーみたいなサナギだ。
しかし、すぐに、息子はファイティングポーズをとり、反抗を炸裂させる。自分の感情や衝動をコントロールできないのが、思春期の特徴の一つだから、仕方ないのか――。
今日は、なるべく接触しないようにしよう。
仕事に差し支える。
何か言うと、全部ひっくり返してくるし、
それをやり込めると、わざと自民党幹事長(石破 茂)みたいな口調で、「うるさい、黙れ」と言い、
その言葉を咎めると、
扉を叩きつけるように閉める、手のひらでバンバン机を叩く、本を投げつける、洟をかんだティッシュを丸めて投げつける、つかみかかってくる等の行為をしてくる。
むろん、わたしが、そんな行為を許すはずはなく、(声が割れるほどの)大声で叱る、手に持っていたコップを床に叩きつける、ゴミ箱を蹴とばす等で反撃する。
まぁ、日々戦争ですね。
思春期って、いつまで続くんだろう?
こっちの神経がもたない……
理由は言わないが、
今日は、14歳息子と数時間にわたって怒鳴り合い、つかみ合いになった。
いまや身長180cm以上ある息子、本気を出さなければ舐められる。
最近よく、尾崎豊の「卒業 」の「信じられぬ大人との争いの中で」という歌詞を「信じられぬ子どもとの争いの中で」に替えて口ずさむ。
大人と子どもとの争いだとしたら、当然、大人(教師や親)側からしたら、「信じられぬ子どもとの争い」だよな、と――。
「許しあい いったい何 解りあえただろう うんざりしながら それでも過ごした ひとつだけ 解っていたこと この支配からの卒業」
生徒が教師によって支配されていると同時に、教師は生徒によって支配されているわけだし、
子どもが親によって支配されていると同時に、親は子どもによって支配されているわけだ。
早く高校を卒業して、家を出て行ってくれないかな、と思いながら、息子のスクールシャツにアイロンをかけました。