柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

息子からの誕生日プレゼント

2020年06月30日 18時02分00秒 | 日記
こないだ、息子からプレゼントをもらったことがない、とブログに書きましたが、
ありました。

息子、ごめん。

2011年6月22日。

わたしは、原発事故の1ヶ月後から、原発の20km圏内の地域に通いはじめ、南相馬市に滞在することが多くなり、鎌倉の住まいからは遠ざかっていたのですが、当時小学5年生だった息子が、わたしに洋蘭を刺繍して贈ってくれました。

息子は、幼稚園の頃からお小遣いを貯めては洋蘭を買い、自分の誕生日やクリスマスのプレゼントには洋蘭(稀少な種類)をオーダーし、毎年必ず東京ドームで開催される「世界らん展」を見に行き、中学校卒業までは「ランや本部長」を名乗っていました。
今でも、我が家には200鉢以上の洋蘭があります。

息子が好きなものは、幼児のころから変わらず、
洋蘭、シダ植物、微小・土中甲虫、廃線、鉄道(乗り鉄であり、鉄道唱歌好きで、鉄道規則と切符下車印マニアでもある)、軍用機、無線、料理、フルート、オーケストラの指揮……

でも、一時期ハマっていた刺繍は、今はやっていませんね。

2011年の息子からわたしへの誕生日プレゼントの刺繍の洋蘭は、今でも額に入れて飾ってあります。







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