柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

どんなことがあっても、

2020年02月05日 16時48分00秒 | 日記

仕事は途切れずに、つづくのです。

 
「仙台短編文学賞」最終候補14作品の中から先ほど受賞作を選びました。
 
14篇を読むのに、3日半かかりました。
 
疲れたので、約5kmをキロ6分34分ペースで走りました。
 
これから、仙台短編文学賞の実行委員のみなさん(「河北新報」阿曽恵さん、「荒蝦夷」土方正志さん、千葉由香さん、「プレスアート社」の川元茂さん。三社とも本社は仙台)が小高の我が家にいらっしゃるので、最終候補14作の講評をお伝えします。
 
エッセイ2本が、締切を過ぎています。
 
そして、13日は岸田國士戯曲賞の選考会です。
 
 
これから、最終候補作を読まないといけません。
 
2月、3月で小説2本と戯曲1本、書けるかな……
 
2月27日に新刊エッセイ集『南相馬メドレー』を出版します。
 
 
2月16日に、南相馬中央図書館10周年の記念講演を行います。
22日、NHK仙台「大好き東北 定禅寺しゃべり亭」に生出演します。
22日・23日は、青年団・仙台公演「さようなら」のアフタートークを2日連続で行います。平田オリザさんと二人でお話しします。
 
3月4日、双葉町の避難指示が一部解除する日に、わたしは仙台で「仙台短編文学賞」の記者発表を行います。
3月5日は、大熊町の常磐線「大野駅」の避難指示が解除。
3月14日、遂に常磐線が9年ぶりに全線開通します。
 
ブックカフェ「フルハウス」のオープンは、3月20日なんですってよ!
 
フルハウスの土曜イベントも計6回行う予定ですが、こちらは内容が固まり次第、お知らせいたします。
 
3月29日(日)19:00~20:55 仙台「Date FM」で放送される
Hope for MIYAGI 2020特別番組
「Music Save My Life 〜ことばのちから〜」
のナビゲーターを務めます。

番組では、みなさんからのリクエスト曲と体験談を募集しています。
http://www.datefm.jp/sys_data/articles/218700005039.html

と、これ以外にも告知がたくさんあり、
ブログでは書き切れないので、
Twitterに復帰しました。
 
ブログ派の方も、フォローしていただけると、わたしの動向がつかめると思います。
https://twitter.com/yu_miri_0622
 
 
18歳でこの仕事を選んでから、
休みなく、仕事をしています。
休みがないというと、
え?ほんとに?よくそれで体が持ちますね!と驚かれますが、
いろいろな病に倒れて長期入院していた時も、伴侶の癌闘病の付き添いで病院に泊まり込んでいた時も、伴侶の死の前後も、出産の直前直後も、精神の病で半ばおかしくなっていた時も、わたしは書くことだけは手放しませんでした。
 
わたしの「時間がほしい」は、「休みたい」ではなく、「じっくり長編小説を書く時間がほしい」「資料の本をたくさん読む時間がほしい」ですから、「働き方改革」とは無縁な世界で仕事をしています。
 
20代の頃はよく、3日連続徹夜とかで小説を書いている最中に、アンデルセンの「赤い靴」を思い浮かべました。
主人公の孤児カーレンは、戒律で禁じられていた赤い靴を買って教会に履いて出掛けたばかりに、夜も昼も踊り続けなくてはならないという呪いをかけられる。その呪いから逃れるために、カーレンは踊りながら首斬り役人のもとを訪れ、両足首を切断してもらう。
すると、赤い靴を履いた二つの足は、カーレンを置いて、踊りながら去っていく。
 
でも、いったい、わたしは、いつ、赤い靴を履いたんだろう……
 
ね……
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