柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

翼の教会

2014年04月12日 20時39分42秒 | 日記

昨日は、臨時災害放送局 「南相馬ひばりFM」「ふたりとひとり」の収録を、もう1本行いました。

福島県いわき市泉町にある「福島第一聖書バプテスト教会」http://f1church.com/の 、佐藤彰牧師と、佐藤将司副牧師のお二人です。

2011年3月11日以前は、今の場所ではなく、「福島第一原子力発電所」の1~4号機がある大熊町にありました。

「福島第一聖書バプテスト教会」が大熊町(当時は大野町)にできたのは、戦後間もない1947年で、
1971年3月に「福島第一原子力発電所」の1号機が稼働する24年も前のことです。

佐藤彰牧師がこの地に赴任したのは、1982年でした。
30年間、相双(相馬郡・双葉郡)地区で伝導を続けて信者を増やし、
大熊町に「大野チャペル」(原発から5km)と「熊町チャペル」(原発から4・5km)、
富岡町に「桜のチャペル」(原発から7km)、
南相馬市小高区に「小高チャペル」(原発から15km)、
と次々に新しいチャペルを献堂していきます。
2111年4月からは教会員で老人介護のデイサービスをスタートさせるべく準備を進めていたそうです。

しかし、原発事故によって、4つの教会全てが「警戒区域」となってしまいました。

あの日から、いわき市泉町に「泉のチャペル」(別名・翼の教会)を献堂するまでの歩みは――、
是非、「ふたりとひとり」を聴いてください。
佐藤彰牧師の著書 『選ばれてここに立つ』 (日本キリスト教団出版局)にも詳しく書いてあります。

わたしは、2012年5月に行われた「泉のチャペル」の献堂式に参加し、
信者のみなさんと共に「ふるさと」と「遠き国や」を歌い、泣きました。

写真左・佐藤彰牧師(57歳)の誕生日は、3月11日。

写真右・佐藤将司副牧師(38歳)が受洗した日は、3月11日。

単なる偶然だとは思えません。

お二人の話を聴いて、「運命」と「使命」について考えさせられました。


★ 「南相馬ひばりエフエム」「柳美里のふたりとひとり」は毎週金曜日 夜8時半から 「サイマルラジオ」 にて放送。


★スマホ用アプリ「TuneIn Radio」でもお聴きいただけます。
  https://itunes.apple.com/jp/app/tunein-radio/id418987775?mt=8
  https://play.google.com/store/apps/details?id=tunein.player&hl=ja

★過去放送分は、「南相馬ひばりエフエム」HPのアーカイブで視聴できます。
  http://hibarifm.wix.com/870mhz

 
  

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