柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

「人の悪口を言いふらして回ってはならない」旧約聖書レビ記

2011年06月30日 16時39分20秒 | 日記
『現代人のためのユダヤ教入門』を読んでいる。
以下は、本からの丸写しではなく、わたしの要約・理解です。

悪い噂をいいふらしていた男が、良心の呵責をおぼえて、ラビに許しを乞うた。
すると、ラビは、男に数個の羽毛枕を持ってこさせ、枕を引き裂いて羽毛を外に撒き散らすよう命じた。
羽毛は、風に乗って、町中に散らばった。
ラビは、男にこう言った。
「行って、羽毛を拾い集めなさい。あなたは良心の呵責を感じ、自分が働いた悪を正したいと望んでいるかもしれないが、撒き散らした羽毛の一部を拾い集めるぐらいしか、自分がいいふらした噂が引き起こした損害は償えないのだ」

ユダヤ教では、ひとの噂話を厳しく戒めている。

ひとの生活について立ち入った話をしてはならない。
誰かに、誰かについてのマイナスの情報を伝えてはならない。

誰かの噂話をどうしてもしなければならないのであれば、あなたの配偶者ひとりに留め、そこで終わらせなければならない。

噂話をする者と、時間と場所を共有してはならない。
突然、相手が噂話をはじめたら、話題を変えるよう努めなさい。
相手を怒らせることを避けてはならない。
個人の生活を詮索してひとを破滅させることに荷担するよりは、噂話をする加害者を怒らせたほうがマシである。
あなたも、噂話の犠牲者になる恐れは十分にあるのだから。
あなたの友人が噂好きのひとだということが判ったら、友人であることをやめても一向に構わない。
友人を選ぶときの指針は、そのひととの交際を通して、自分がより善い人間に成れるかどうかなのだから。
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