柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

岩手日報・一戸彦太郎記者

2011年08月03日 16時31分02秒 | 日記
城戸朱理さんからのメールです。

「先日、盛岡で一戸彦太郎さんのお宅にうかがって御焼香してきました。

陽子夫人は女優さんのような(金麦を冷やして待っていてくれそうな)美女で、娘さんの香織さんも長身でモデルのよう。インテリアも女性的で、リビングは白が基調。あの大柄な彦太郎さんが、こんな真っ白な部屋で美女に囲まれて暮らしていたのかと思うと愉快になりました。

驚いたことが、もうひとつ。

陽子夫人はピアノの先生なのですが、香織さんも、数々のコンテストの入賞歴を持ち、ピアニストを目指していたそうです。自分の意志で東京音大付属高校に進学し、そのまま音大へ。卒業後は大学院に進むか、留学するか考えていたそうですが、香織さんが3年生の冬に彦太郎さんが急逝。すると、香織さん、葬儀の翌日に、いきなりリクルートスーツを買いに行き、盛岡で就寝活動を始めて、岩手日報に入社したそうです。お父さんを継いで記者になる決心をしたわけで、天国の彦太郎さん、驚きつつも喜ばれているのではないでしょうか」

昨年8月27日、お亡くなりになるになる3ヶ月前に、盛岡駅前で撮った写真です。

2009年、2010年と2年つづけて、遠野じんぎすかんマラソンの直前に、インタビューをしていただきました。

いつか、彦太郎さんが(控えめに)自慢していた一人娘の香織さんに、インタビューしていただきたい、と思います。

彦太郎さんに読んでいただくつもりで、よい作品を書きます。

一戸香織さん、お逢いする日を楽しみにしております。

彦太郎さんのお墓にも参りたいです。

もうすぐ、1年……
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