柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

外仕事

2020年02月17日 08時47分00秒 | 日記
昨日、南相馬市立中央図書館で、講演を行いました。

雨の日曜日だったにもかかわらず、地元だけではなく、岩手県、宮城県からもたくさんの人が駆けつけてくださり、140席がいっぱいになりました。

14時からスタートして、話自体が1時間半、質問が30分、新刊『南相馬メドレー』のサイン会が1時間以上ーー、図書館の閉館時間の17時を過ぎても(閉館時間なので急いでください、と言われましたが、1時間以上お待ちの方に雑な対応をするわけにはいかず)自著にサインをしながらお一人お一人とお話ししました。

通常、講演会で本を販売する場合、参加者数の1割が購入、最大で2割と計算しますが、昨日はなんと、『南相馬メドレー』だけで50冊以上売れました。他のタイトルも含めると80冊ぐらい、とすると、実に参加者の半数以上が本を購入してくださったことになります。

ありがとうございました。

ツイッターやブログを読んでいる人は、みんなわたしの体調を心配してくれていました。

ひとと顔を合わせる仕事の最中は、元気にしていられます。

にこにこ、けらけら笑って、
「だいじょうぶなのかって心配してたけど、柳さんのお顔を見て、安心しました」と言ってもらえるようには振る舞えるし、だいじょうぶじゃなくても、だいじょうぶなように、します。

でも、昨日は、立っていられないくらい具合が悪かった。

帰りの車の中では口をきけず、
帰宅して仕事のメールを1通書かなければならなかったんですが、1行書いて、なにを書いているかわからなくなり、放心、溜息、頭を抱える、呻くーー、という感じで、1通書き上げるのに、3時間以上かかりました。

そして、やっぱり、眠れなかった。

午前2時に横になって目を閉じたものの、「怖いもの」「耐え難い感覚」「しつこい声」に襲われて3時に目を覚まし、それから全く眠れず、インターネットを見たり、本を読んだりしていました。

昨年末からずっと続いているフラッシュバックです。
トラウマの専門医のカウンセリングを受けなければ治癒には至らない、と専門医を紹介していただいているのですが、専門医にメールすることのハードルがとてつもなく高いのです。何故なら、話したくないことがたくさんあるから。

今日はそろそろ起床して、相双保険福祉事務所に行き、飲食店としての営業許可を取るための手続きに入らなければなりません。

3月20日オープンに間に合わないーー。

明日は、打ち合わせと取材2件で、朝から夕方まで身動きがとれません。

なんとか小説を書く時間をつくらなければ……


追伸)中井久夫集8の『統合失調症とトラウマ』の冒頭です。














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