柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

由紀夫と家を出ます。

2020年01月14日 09時16分00秒 | 日記
ほんとうに臆病で、
ドアが開いてても外に出なかった由紀夫を、
外に運び出しました。

由紀夫は黙っていました。

涙しか出ない。

小高から相馬へ向かいます。






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いくら呼んでも……

2020年01月14日 08時16分00秒 | 日記
由紀夫……

由紀夫くん……

ゆっきちゃん……

いくら呼んでも耳が動かない。






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つらい。

2020年01月14日 07時28分00秒 | 日記
全身麻酔してもらって、
3日ぐらい意識を失いたい。

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一睡も出来なかった。

2020年01月14日 07時03分00秒 | 日記
睡眠薬をのんだのに、一睡もできなかった。
明るくなると、ウォォン、ウォォンみたいな悪声でわたしを起こしにくる由紀夫の声が、今日はしない。
由紀夫は、もう二度と鳴かない、と思ったら、また涙があふれてきた。

何故か、3匹の猫たちも、由紀夫の亡骸を寝かせている1階には降りて来ない。
いつもは、階段を頻繁に上がり下りするのに。
そして、誰も鳴かない。

家の中が静けさに耐えられず、
イアホンでスキータ・デイヴィスの「The End of the World」を聴く。

そもそも心身のバランスを崩していた上に、由紀夫の死……

自分を支えられない感じだ。

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