柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

出たッ!!!

2013年07月30日 10時09分43秒 | 日記
7月27日、28日の日光澤温泉での昆虫採集会で、神保宇嗣さん(国立科学博物館の学芸員)が見つけ、わたしに下さったコムラサキの終齢幼虫…………

今朝、コムラサキの幼虫の体を、寄生蜂の幼虫らが食い破って、次々と蛹化……

虫屋でもあるランヤ本部長は、蜂が羽化したら、一匹残らず標本にする、と小躍りしていますが、
わたしは、がっくり……

寄生蜂のヒメバチ科は発見されているだけで4万種類――、昆虫類最大の科の1つです。

宿主を生かす寄生方法もあるけれど、ヒメバチ科は、宿主の筋肉や脂肪を食って食い殺す「捕食寄生」という方法をとっています。(寄生したヒメバチの幼虫に、別のヒメバチの幼虫が寄生する「重寄生」もあるそうですよ)

しかし、こんなに食われても、このコムラサキ(蝶の幼虫)は、まだ生きていて、時折身を捩らせています。死から逃れるように……生にもがくように……

コムラサキの蛹化と羽化を観察したかったのに……

惜しい……

悔しい……

このヒメバチめ……

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