柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

誕生日の前日

2012年11月02日 19時55分37秒 | 日記
下山後、麓にある「鹿狼の湯」で昼食会。

と、サプライズで、29日が誕生日だという南相馬市立総合病院の小鷹昌明さんにプレゼント贈呈。

小鷹さんは、震災後、東大から南相馬市立総合病院に移られた神経内科の専門医です。

同じ歳、だったかな?

お逢いするのは二度目ですが、かならず突っかかるような質問をするので、楽しい(笑)。

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鹿狼山

2012年11月02日 19時47分03秒 | 日記
登山道の山あじさいが、きれいでした。

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10月28日の出来事

2012年11月02日 19時44分48秒 | 日記
南相馬原ノ町駅前で学習塾を営んでいる番場さち子さんと、南相馬市立総合病院と、雲雀ヶ丘病院の医師たちが呼び掛け人となって、震災(原発事故)以降ひきこもりがちになっている住民の方々といっしょに体を動かそうという会が定期的に開催されています。

その会にわたしも参加しました。
10月28日、新地の鹿狼山に総勢20数名で登りました。

鹿狼山は標高430メートル、福島県と宮城県との県境を南北に走る阿武隈山地の北端に位置します。鹿と狼を連れた「手長明神」が住んでいたという伝説が名前の由来となり、手長明神はその長い手を伸ばして太平洋の貝を採って食べたと言い伝えられています。  頂上にある「鹿狼神社」は縁切神社として有名で、別れたくても別れられない場合、ひとりで登って、鋏などの刃物をお供えすると、「手長明神」が縁を切ることができるそうです。  麓に広がる片倉沢の原生林は「ふくしま緑の百景」にも選定され、震災以前は、毎年2千人もの登山者が初日の出を見に訪れていたそうです

28日は、朝から雨がぱらつく寒い日でした。

頂上から太平洋を見下ろした時、あの日、ここから海を見ていたひとはいるのだろうか、と思いました。

新地で、津波によって死亡したひとは、116人……

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原高18回生

2012年11月02日 19時20分55秒 | 日記
南相馬ひばりFM「柳美里のふたりとひとり」
10月27日は、原町の高田一さん(64)のご自宅で収録を行いました。
高田さんは右、左は小学校、中学校、高校とずっと同じクラスだった高橋新一さん(64)。

「恥ずかしいから」と部屋の電気をつけず、おふたりともウイスキーを呑んでいました。

小学校時代は、うちに寄っていっしょに風呂に入ったりする仲で、
原高(普通科進学組)時代は、高橋さんが彼女(奥さま)に告白する場に高田さんが付き添った仲で、
お互いの結婚式の司会をつとめた仲で、
「つまり親友ですね」
とわたしが言ったら、
「いやぁ、腐れ縁で」とか「水と空気みたいな間柄ですよ」とか「高田と高橋だから、同じクラスだと続けて点呼されるんですよ。で、苗字の最初が〈高〉で、名前の最後が〈一〉でしょう」などとはぐらかして、激しく照れていました。

高田さんは原高卒業後、45年間、東京暮らし。
震災後に東京の家族と別居し、南相馬原町の実家でお父様とふたりで生活しています。
東京では電車や地下鉄を使っていたけれど、南相馬では車なしでは不自由だということで、現在、教習所に通っているそうです。

高田さんの帰郷の理由については、ラジオを聴いてください。

毎週金曜日、夜8時半~30分間。

南相馬ひばりFM、です。

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10月26日収録 南相馬・原町「ゆめはっと」にて

2012年11月02日 13時26分37秒 | 日記
南相馬ひばりFM「柳美里のふたりとひとり」
原町高等学校 放送部1年生の3人に出演していただきました。

右から、伏見里穂さん(15)、烏中凛さん(16)、草野美結さん(16)。

わたしが、高校を退学処分になった歳なんですよね……

最新小説『自殺の国』の主人公・百音と同じ歳でもあって……

そういう少々複雑な思いで、彼女たちと対面しました。

彼女たちは放送部なので、前半13分はわたしが質問者となってサーブを打ち、後半13分は彼女たちが質問者となってサーブを打つ、という初めての趣向でラリーをやってみました。

前半終了後、10分間だけ席をはずし、彼女たちに作戦会議をしてもらったのですが、
思いがけないところにサーブが飛んできて、面白かったです。

今日、3人に『自殺の国』と『雨と夢のあとに』と『水辺のゆりかご』の3冊と、
わたしが作詞を担当した奥田美和子のCDを送りました。

どんな感想を持つのか、楽しみです。

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10月26日収録「柳美里のふたりとひとり」

2012年11月02日 11時17分39秒 | 日記
南相馬原町の、とある会社の営業部の先輩・草野真奈美さん(33)と、後輩・高田美帆子さん(31)。

高田さんは、南相馬原町矢川原の生まれで、小高商業の卒業生。
26歳で南相馬を離れ、震災時は北海道で暮らしていたけれど、親が病気になり、帰郷。
今年8月に、草野さんの会社に就職。
北海道のカレシとは別れてきたので、新しい出逢いを求めて、11/18に開催される「原コン」(参加費/男 6000円/女 2000円)に参加するそうです。


草野さんは、栃木県宇都宮市の生まれ、26歳の時に結婚して、ご主人の実家がある相馬に引っ越し、翌年長男を出産。
現在妊娠中で、出産予定日は、2月8日。
夫婦で、女の子を待望していたのだけれど、エコーではっきりと「見えてしまった」ので、今回も男の子――。

相馬にある子安神社で、家族みんなで安産を祈願し、お社の中にあるお手玉をひとつもらって自宅の神棚に供えたそうです。
無事出産したら、もうひとつお手玉を作って、ふたつのお手玉をお社に返す慣わしだということ(つまり、お社に供えてあるのは、無事誕生した赤ん坊の命――。)を聞いて、相馬の子安神社に参ってみたくなりました。

1783年、天明の大飢饉の時に餓死した子どもを弔うために建立された神社だそうです。

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