映画で楽しむ世界史

映画、演劇、オペラを題材に世界史を学ぶ、語ることが楽しくなりました

「戦艦ポチョムキン」

2010-12-26 18:29:02 | 舞台はロシア

ロシア革命後8年目の1925年に製作された映画・・・

ソ連政府の革命賛歌、革命正当化の意図がありありであるが・・・

それを抜きにしてエイゼンシュテイン監督が用いた多彩な映画手法は今後の映画芸術に大きな影響を与えたといわれる・・・映画ファンには必見の映画である。

 1905年1月・・・血の日曜日事件・・・旅順陥落など戦争反対の声が大きくなり。ペテルスブルグでのストライキ、僧侶ガボンに率いられたデモ隊が近衛兵の発砲を受け、多数の死傷者・・・これを機に工場労働者、農民の一揆・・・奉天会戦、日本海海戦など敗戦の報が続き、

 6月には、軍隊にも波及・・・ポチョムキン号の反乱・・・、

 10月、鉄道ゼネスト、各地にソビエトが組織される

日本海海戦後1カ月の6月27日、オデッサに停泊中の黒海艦隊の戦艦ポチョムキン号の乗組水平の一団が、満足な食物がないことから突然反乱を起こし、艦のマストに赤旗を立てた。当時オデッサ市ではストライキが頻発しており反乱水兵達はそれに呼応して頑強に戦ったが、結局は軍に押さえ込まれルーマニアのコンスタンツア港へ逃込んで降伏する。この事件は軍隊内部での最初の大衆的革命行動であり、ここから軍隊と労働者が結びついて専制政治を打倒しようという考え方が生まれる・・・その意味でこの事件は画期的なものと位置付けられている。



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