東映映画「反逆児」(1961年)は今井大輔監督自身が脚本を書き、絶頂期の中村錦之助(萬屋錦之助)を用いた力作。原作は大仏次郎の「築山殿始末」。
この原作・映画の「築山殿事件」や「信康仕置事件」は徳川家康物には必ず出てくる有名な話・・・有名偉人の優秀な嫡男が、理不尽な話で若くして悶死を余儀なくされるという話は、菊地寛の「忠直卿行状記」と双璧だと思う。
歴史上は、この原作や映画で描かれているストーリーが圧倒的通説のようだが、一部の専門史家の間ではいろいろ異説もあるらしい・・・本当に織田信長の圧力があったのか、家康と信康の親子不仲説や、徳川家臣団内での派閥抗争説などもあるらしい。
しかしこういう異常な事件は文学者の手にかかると、通説であろうが異説であろうが、行間を埋めるフィクションもあって、素晴らしく感動を呼ぶ芸術作品に仕上がる。
持ち上げ過ぎかもしれないが、若かりし頃みたこの映画を見直しながら、シェクスピアの「オセロ」にも匹敵させることができるような気がした。
それにしても映画のタイトルがいけない。原作者や今井監督は本心からこのタイトルに賛同されていただろうか、疑問に思う。
この原作・映画の「築山殿事件」や「信康仕置事件」は徳川家康物には必ず出てくる有名な話・・・有名偉人の優秀な嫡男が、理不尽な話で若くして悶死を余儀なくされるという話は、菊地寛の「忠直卿行状記」と双璧だと思う。
歴史上は、この原作や映画で描かれているストーリーが圧倒的通説のようだが、一部の専門史家の間ではいろいろ異説もあるらしい・・・本当に織田信長の圧力があったのか、家康と信康の親子不仲説や、徳川家臣団内での派閥抗争説などもあるらしい。
しかしこういう異常な事件は文学者の手にかかると、通説であろうが異説であろうが、行間を埋めるフィクションもあって、素晴らしく感動を呼ぶ芸術作品に仕上がる。
持ち上げ過ぎかもしれないが、若かりし頃みたこの映画を見直しながら、シェクスピアの「オセロ」にも匹敵させることができるような気がした。
それにしても映画のタイトルがいけない。原作者や今井監督は本心からこのタイトルに賛同されていただろうか、疑問に思う。
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