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ウィルヘルム・ケンプとスビャトスラフ・リヒテルのシューベルト ピアノソナタ集

2014-08-06 08:27:34 | クラシック音楽


ウィルヘルム・ケンプ シューベルト ピアノソナタ集

先日はスビャトスラフ・リヒテルのシューベルトとシューマン

スビャトスラフ・リヒテル

シューベルト:ピアノ・ソナタイ長調D.664
幻想曲ハ長調D.760「さすらい人」(バドゥラ-スコダ編、1963年)
シューマン:幻想曲ハ長調Op.17(1961年)

イ長調のソナタ
なんと懐かしげなメロディー
この辺のメロディーの美しさはベートーヴェンを超えているのかな?
などと勝手に思い込んだりしますが。
Wikipediaでシューベルトの軌跡を眺めてると未完成の曲の多いこと!
早死にが関係してるように思われるが1797年生まれ1828年没

その年代でこれほど深い懐かしさと美しさを表現できたのは
天才としか言いようのない人だと思いますが
せめて後20年長生きしてくれたなら
どんな音楽を残してくれたであろうか!

このソナタは
弾くのはそれほどむつかしく無いかもしれないが
内容を表現するにはそれなりに人生経験を積んで無いと
軽いものになってしまう恐れがあるところ
リヒテルはなんの不満も見出されることなく弾ききっている!

シューベルトの世界が目の前に広がってくるのが感じられる演奏です。

さすらい人

この曲の2楽章はシューベルトらしさを表現しきっているし
シューベルトの思い描く世界に引き入れてくれる
大変素晴らしい曲です

今だに中学時代に
この曲を聴きながらインスタントコーヒーとビスケットに
石油ストーブの炎がゆらめく冬が思い出されます

この懐かしさは
シューベルトの単純なリズムやメロディが心に突き刺さる
そう
ジブリの映画の音楽の作り方に似ているのかもしれません
そう行くであろうメロディーが裏切ることなく流れ続ける
それでもってシューベルトの世界を構築出来ているのを
表現出来るピアニストは少ないかもしれませんが
スビャトスラフ・リヒテルは間違えなく素晴らしい演奏家です
以前聴いたミシェル・ダルベルトは良い演奏家でしたが
このシューベルトの構築した世界には引き込んでくれない演奏だったと思います。

シューマン 幻想曲ハ長調Op-17

リヒテルって名演どこまで続けて聞かせてくれるのでしょうか
シューマンの幻想曲をこう弾いてくれるピアニストなんて
現在残っているのでしょうか?
本当に素晴らしく懐かしさがこみ上げてくる演奏でした

以上の様な感想を持ったのですが
ケンプの演奏も負けず劣らず心に響いて来ます

ただし
このBOXは音圧が低いので
多少ボリュームを上げた方が心に染み込む具合が多くなるのは間違いないでしょう

音圧なんてのは今の時代簡単にあげられますが
あえてしていないのは元の録音が綺麗だからだと思われます
ザラザラした雑音がずっと入っていますが
ケンプの音楽の方がより訴えてくるので全く問題ない
ウィルヘルム・ケンプのシューベルトは大変素敵だと思います。

Kakishima




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2 コメント

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Unknown (りんだ)
2014-08-06 21:35:41
さすらいね本当に懐かしいねピアノソナタ今度聴いてみます。長崎はうだるような暑さです。
あっシューマンも大好きです。
返信する
ピアノばかり聴いていたので (Kakishima)
2014-08-08 07:28:21
今はチェロ聴いています
引っ越ししたら交響曲を聞く機会が増えると思います

そう
ここ最近これだけヴァイオリンとチェロの曲が聴けるのなら
この先弦楽四重奏なんてのにも手を伸ばしそうな予感がします

まだ見ぬ宝石が沢山あるのだと思います
返信する

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