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クラウディオ・アラウ ベートーヴェンピアノソナタ『熱情』『告別』

2014-07-11 07:33:11 | クラシック音楽
クラウディオ・アラウベートーヴェン ピアノソナタ全集

・第13番変ホ長調 Op.27-1
・第23番ヘ短調 Op.57『熱情』
・第26番変ホ長調 Op.81a『告別』
・第27番ホ短調 Op.90

月光と一緒に作られた13番

第1楽章 Andante - Allegro - Tempo I - attacca
変ホ長調。三部形式。素朴な響きのアンダンテに、やや暗いが豪華な雰囲気を持つアレグロが挟まれ、ただちに次の楽章に続く。

第2楽章 Allegro molto e vivace - attacca
ハ短調。三部形式のスケルツォ。行進曲風だが、足取りは重い。華やかに分散的なオクターブの頂点に達したあと断ち切られるが、切れ目なく次の楽章に進む。

第3楽章 Adagio con espressione - attacca
変イ長調。短い緩徐楽章だが非常に美しい旋律を伴う。ベートーヴェンには珍しい自由で華やかなパッセージが目を引く。次の楽章の序奏であり三楽章構成であると見ることもできる。ただちに次の楽章に続く。

第4楽章 Allegro vivace
変ホ長調。ロンド形式。生き生きとした明るい主題を持つ。コーダの直前では第3楽章が回想される。技巧的な曲で、早いテンポの中で和音の跳躍など演奏困難な部分もあり、さまざまな問題も隠されているため、演奏上での難易度は高い。【Wikipedia】

この辺の曲は
月光の2楽章なんかもそうですが
ピアノスティックと言えば良いのでしょうか
ピアノだから表現できるテクニックの様なものがある様に感じられます



次は堂々たる熱情に告別

第23番ヘ短調熱情

随分弾いた記憶が蘇ります
ワルトシュタインと同じ時期に
そう言えば月光も同じシーズンに練習していた記憶があります

1楽章
アラウはかなりおどろおどろしいゆっくりとしたテンポで進みます
ただし盛り上がるところでは必要なテンポになってるのが巨匠たちの演奏だから?
珍しくピッチの状態の良く無いピアノを使っている様で
録音状態も多少つまり気味の音かもしれません。

偉大なピアニストって
狂ったピアノも演奏次第で目立たなくしてしまうテクニックを持っているのは確かですが
如何せん狂っているのはどうしようも無い様です。



第26番告別

こっちの演奏の方がええ感じかも
告別と言う曲を深く感じたい場合
このアラウの演奏がお勧めになる様な気がします

続く2楽章も
音楽の方向がはっきりわかりやすい演奏になってると思います
この曲がこれほど素敵な曲だと知ったのは
今アラウのこの演奏を聴いたから理解できたのかも

そう思わせるほど
アラウの演奏は構築がしっかりしていて
大変わかりやすい素晴らしい演奏だと思われます。

いや~
告別って良い曲だったんだ!

第27番

第1楽章 速く、そしていつも感情と表情をもって Mit Lebhaftigkeit und durchaus mit Empfindung und Ausdruck
ホ短調。ソナタ形式。無駄を省いた構成。主和音の強い打撃に始まる。第2主題はロ短調となり、和音連打やアルベルティ・バスの上に情熱的に歌われる。反復は省略され、展開部は提示部の様々な要素が展開される。その終わりは動機が細分化され、切迫する。再現部は定型どおりであるが、コーダは第1主題を扱い、それによって静かに閉じられる。

第2楽章 速すぎないように、そして十分に歌うように Nicht zu geschwind und sehr singbar vorzutragen
ホ長調。ロンド形式。それぞれの部分はきわめて旋律的であり、特に中心主題はフランツ・シューベルトのピアノソナタホ短調D.566の第2楽章に酷似しており、おそらくシューベルトはこの曲から影響を受けたものと思われる。一貫して幸福な気分のまま、曲は閉じられる。【Wikipedia】

この曲になると円熟期も過ぎたベートーヴェン?
その一瞬一瞬に素晴らしいものが見え隠れしているし
後期につながる精神の昇華を感じさせるところがあるかと思いきや
今だに俗世間に未練タラタラのベートーヴェンがしっかりいます
第27番も番号を聴いても気にならない曲でしたが
アラウの演奏を聴いて好きになれそうな曲かもしれないと感じています

いや~
27番も良い曲だ!

アラウの告別は名演ですね

Kakishima

コメント
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