組織を動かすのは難しい。
ボーイスカウトなんかでもそうですが、相手は若者ですが運営させる方は大人です。つまり、「人を動かす」ことの困難さ。「達成感」を持たせることの大変さ。失敗の責任をどう取るか。企業経営にも当てはまりましょう。
友人に高校教師がいますが、秋ですから文化祭でてんてこ舞いしているのがいます。食品バザーをしたらしいのですが、これが実に愉快で、日本の若者達の未来も明るく、やはり若者達は明るいと思わされたのでした。
緻密に原価、材料数量、利益などの計算を本当はさせるべきなのでしょうが、高校1年生にとってはこれは無理。自分たちではおおざっぱな計算しか出来ません。中学校の文化祭では大体学年全体全体で劇をするというのが最近の定番。実際にお金がどう動くなんて知り得ません。いきなり高校生になって予算、決算からやるなんてね、、、。
漫画等によるイメージが先行して「学園祭」の像があるので実に難しい。大学生ともなればたやすいことも、高校1年生ではかなり教師サイドの援助がないと無理です。自分の高校生時を振り返ってみても、僕はお金、会計担当じゃなかったから、大きい枠の中では見ていなかった。
友人は戦略を立てたそうです。
・若者の自主性を尊重。利益計算はおおざっぱでいい
・出来るだけ叱らない
・若者同士の摩擦がひどくなったら介入するが、あまり口出ししない
しかし、結構難しかったそうです。会社のリーダーになってもなかなかこれは難しいでしょう?ついつい怒っちゃいますよ。だって、依頼しようとすると「すーっと」どこかへ行っちゃう人とか、自分のやりたいときだけやって、後は知らんぷりとか、やたらと
「きぃーっ」となってなんか怒り出す人とか、いますでしょ。(^_^)
いろんな学校がありますから、対応はケースによりますが、友人のところは利益が出たようです。収益は生徒会費になるわけで自分達の儲けにはならないけれども、いろんな摩擦を乗り越えてお互いのことを知り合うきっかけになったそうです。ずっと差配してトイレも朝から夕方まで一回しか行かず、昼食も、失敗作のスパゲッティを一食で、、、。二日間。ご苦労様でしたね。
こういうことの繰り返しが人生なので、事後の会計処理もあるし、売れ残り品をどうするかとか、、、。でも、若者から「先生、ありがとう」と言ってもらえる彼は羨ましくもあるなぁ、、、。
