シニア花井の韓国余話

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「生徒たちが危ない!」 修学旅行バス運転手が飲酒運転                    

2012年09月21日 10時10分10秒 | Weblog
韓国大手紙・ 東亜日報12年9月19日記事抜粋
「生徒たちを乗せた通学バスの運転手が、酒に酔っているらしい。早く出動してほしい!」
9月13日午後11時ごろ、警察にこのような内容の電話通報が寄せられた。ソウル廣津区(クァンジング)のある高校の通学バスの運転手が、酒に酔った状態でハンドルを握り、そのまま出発したという内容だった。出動した警察が、走っていたバスを止めた時、その中には自主学習を終えて帰宅する生徒20人あまりが乗っていた。バス運転手のA氏の血中アルコール濃度が0.07%。免許停止100日に当たる数値だった。飲酒運転バスに1キロほど乗ってきた生徒らは、驚いて、慌てて他のバスや地下鉄に乗り換えなければならなかった。しかし、A氏は、「昼食のとき、焼酎1、2杯を飲んだだけだ」とし、たいしたことでもないという反応を見せた。警察の関係者は、「0.07%なら、わずか数時間前に焼酎2分の1ビンは飲んでいるはずだ」とし、「やや間違えれば、大事故へと繋がるところだった」と話した。
小中高校生の修学旅行や通学を担当している一部のバス運転手の「不用心」や学校、警察などのずさんな管理で、児童生徒の安全が脅かされている。今のように手を拱いているなら、現場学習や修学旅行が集中する9~10月に、大惨事に見舞われかねないという警告まで出ている。
4月、ソウル中浪区新內洞(チュンラング・シンネドン)で、現場学習に向かう生徒40人余りを乗せたバス運転手のファン某氏(39)が、血中アルコール濃度0.071%の状態で、バスを運転していたところ、警察に摘発され、6月に、衿川区始興洞(クムチョング・シフンドン)で摘発された修学旅行車両の運転手、キム某氏(48)も、血中アルコール濃度が0.062%の状態だった。
私設塾や幼稚園の乗用車も、子供の安全を脅かしているのは同じだ。1月の旧正月連休が終わって塾に行ったキム君(7)は、一人で車から降りようとして倒れたが、運転手はそれに気付かず、そのまま車をスタートさせた。キム君 は、車にはねられ、死亡した。運転手は、この塾の院長だった。子供の通学バスには、保育士が必ず同乗しなければならないという規定を無視して発生した事故だった。
道路交通法上、13歳未満の子供を乗せた通学バスは、△子供の通学バスとして管轄警察署に届け出た後、△保育士が同乗し、△運転手が直接乗下車の時、ドアを開閉させながら、乗下車を手伝うように定めている。しかし、ルールをしっかり守っておらず、通学バス関連事故は、毎年200~400件余りがおきている。命をなくしたケースも、年間10人を越えている。
観光バス会社の「老朽化車両の上乗せ」も、子供たちの安全を脅かしている。ほとんどの学校が、バスを直接点検していないことを悪用し、観光バス会社が、新型バスの配車を約束したあと、出発当日、老朽化車両を提供したり、無保険や無免許などの運転手を配置するケースも一つや二つではない。各教育庁は、「3~5年内のバスのみ利用せよ」という指針を、各学校に出しているが、無視されるケースが多い。5月、光州(クァンジュ)では、学校側が体験学習出発前に、バスを点検した結果、「出庫5年内の車両提供」という契約とは違って、9台のうち5台が老朽化車両であり、安全ベルトの不良も多数見つかり、行事そのものをキャンセルした。
このように、大惨事へと繋がりかねない驚くべき状況が頻繁に起きているが、実際、摘発されるケースは少ない。警察は飲酒取締りの際、バスの運転手は酒を飲んでいる可能性が低いと見て、見過ごすケースが多い。警察の関係者は、「大型バスのような事業用車両は、生計の掛かっている問題だけに、飲酒運転の確率が低いとみて、10台に1台の割合で飲酒測定をしている」と話した。
韓国政府と警察は、修学旅行シーズンを迎え、大型バス運転手への安全教育や飲酒運転の取締りを強化させると発表するなど、対策を打ち出しているが、それさえも、学校側から、修学旅行や現場学習の出発前に、「運転手の交通安全教育」を要請するときに限られており、実効性がないという指摘もある。子供の通学バスも、保育士の同乗無しに事故が起きれば、加重処罰を行っているが、後の祭りに終わるのは同様だ。啓明(ケミョン)大学・交通学科の朴龍鎭(バク・ヨンジン)教授は、「学校がバスを貸し切る時、必ず確認しなければならない内容を盛り込んだガイドラインを作ることが求められる」とし、「飲酒運転や無免許運転などのトラブルが起きたときは、バス会社の営業を停止させるなど、より強力に制裁を加えるべきだ」と明らかにした。
(投稿者注)韓国では学校の通学バスよりも、学習塾の送迎バスの方が多い。


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